墨守(ぼくしゅ)の意味と語源

ガッキーこと新垣結衣が出演するフジテレビの恋愛コメディードラマ「全開ガール」の最終回の感想と視聴率です。最終回の視聴率は「視聴率のまとめ」をご覧下さい。


最終回のあらすじは「全開ガールの最終回のあらすじとネタバレ」をご覧下さい。主題歌と原作は、「全開ガールの主題歌や原作」をご覧ください。
ドラマ「全開ガール」が最終回を迎えた。つまらないシーンも多かったが、ハッピーエンドになったので良かった思う。コメディー・パロディー色を無くして、脚本が良ければ、面白いドラマに成っていたと思う。
鮎川若葉(新垣結衣)と山田草太(関ジャニ∞の錦戸亮)の関係は、酒を飲んで嘔吐した鮎川若葉が山田草太にキスをするところから始まった。
最初のキスは、嘔吐した口でそのままキスをする「ゲロチュー」だった。山田草太(錦戸亮)とのキスを認めない鮎川若葉(新垣結衣)は「キスなんて単なる皮膚と皮膚との接触に過ぎない」と言い放つ。
だから、最終回は、キスを上手く使って、2人を結ばせて欲しかった。サプライズ婚ではなく、略奪婚の方がインパクトがあったと思う。
最終回で山田草太(錦戸亮)が、ウエディングドレスを着た鮎川若葉(新垣結衣)をお姫様抱っこし、キスをするのだが、このキスがかなり本格的だった。山田草太が鮎川若葉の唇をくわえるるようにキスするのである。
その昔、中国の春秋戦国時代に、「墨子(ぼくし)」という思想家が居た。墨子は非攻・兼愛を唱え、戦を無くすために籠城・守城を引き受ける思想家で、その弟子らを「墨家(ぼっか)」と呼ぶ。
あるとき、城攻めに使用する新兵器「雲梯」(はしご車)を開発した大国の楚は、小国の宋へ軍を進めた。そこで、宋の防衛を引き受けたのが墨子である。
楚の将軍と会見した墨子は、盤上で疑似戦を行い、新兵器「雲梯」をことごとく撃破し、楚の9度の攻撃を全て防ぎきる。楚の将軍は臍を噛む。
墨子が居る限り戦に勝てないと考えた将軍は、墨子を殺そうと考えるが、墨子は300人の墨家が宋の城を守っている事を伝えると、楚の軍は宋への攻撃を諦めて撤退した。
「堅く守ること」を意味する「墨守(ぼくしゅ)」という言葉は、この墨子の故事が語源となっている。
山田草太(錦戸亮)のキス攻撃に対して、唇を閉ざして墨守する鮎川若葉(新垣結衣)に、墨子を彷彿とさせるものを感じた。
やはり、「やまとなでしこ」は簡単に門を開いてはいけない。貞操を墨守することが「やまとなでしこ」の条件であると思う。もし、続編を作るのであれば、「墨守ガール」にして欲しい。「全開ガールの最終回の感想の後編」へ続く。

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