峰岸美丘がiPodを残して死ぬ

ドラマ「美丘(みおか) 君がいた日々」の最終回(第10話)「最期の時、この命をありがとう」のあらすじとネタバレです。前編は「ドラマ『美丘(みおか)』最終回のあらすじとネタバレ」です。

病室で寝ている美丘(吉高由里子)が目覚める。美丘は付き添っていた母親の峰岸佳織(真矢みき)に「私がいなくなっても泣かないでね。お母さん。産んでくれてありがとう。私ね、生まれて来て良かったよ」とお礼を言った。美丘は何かを感じているようだった。

涙ぐんだ母親はたまらず、「お父さんに電話するの忘れてた」と言って病室を出る。

病室に残された美丘は、家族旅行で撮った写真を見つめる。写真には橋本太一(林遣都)も写っていた。美丘は「ありがとう」と言って眠りに就いた。美丘のほほに一筋の涙がこぼれる。

看護婦が待合室で涙ぐんでいる母親・峰岸佳織の元へ駆け寄ってくる。

そのころ、太一はiPodを聴いていた。そこへ峰岸佳織から電話が入る。全てを悟った太一は走り出す。iPodのメッセージが流れる。

「太一君、私には太一君の未来が見えるよ。今よりもちょっと大人っぽくなった太一君が、自分のやりたいことを見つけて、生き生きと仕事をしているの。それで、いつか好きな人と出会って、結婚して、子供が生まれて、愛する家族と幸せな家庭を築いていくの。それが太一君の未来。」

「太一君ごめんね。ずっと一緒に居られなくて。でも太一君は生きてね。私の分まで生きて、生きて、生きて。行ったことのない場所へ行って、見たことのないものを見て、それを私に全部教えてね。ありがとう。太一君」

太一が病院へ着くと美丘は既に息を引き取っていた。安らかな最後だった。太一は「美丘は僕に生きろって言ってくれたんです。美丘の分まで精一杯生きるから、ありがとう。美丘」と美丘に別れを告げた。

美丘が他界してから半年が過ぎた。父親の峰岸始(寺脇康文)に大阪転勤の話が来た。峰岸始は「断るよ。この家を離れるのは辛いだろ」と言ったが、母親の峰岸佳織は「行きましょう。あの子だったら、そう言うんじゃないかと思って」と言い、新しい生活へ向かって進み始めた。

五島麻理(水沢エレナ)は留学することを決めていた。北村洋次(夕輝壽太)は実家の酒蔵を継ぐことを決めた。佐々木直美(中村静香)は内定をもらっていた。それぞれがれぞれの新しい道を見つけていた。進路が決まっていないのは笠木邦彦(勝地涼)だけだった。

ある朝、太一はスーツを着て面接へ出かけた。面接へ向かった太一はiPodのメッセージを聴く。

「命には終わりが来るって誰だって知ってるけど、普段はそんなことを忘れて、永遠に時間があるみたいに過ごしてるよね。でも私ね、病気になって分かったの。なにげない毎日も全部、2度と無い特別な日なんだって」

「生きていれば楽しいことだけじゃなくて、辛いことも悲しいこともあるけど、その1日を無駄にせずに生きようと思ったら、そこらじゅうが輝いて見えるんだよ。ねえ太一君、もう気付いている?生きてるってそれだけで奇跡なんだよ」

さて、ドラマ「美丘」の最終回が終わりました。原作小説のネタバレなどを踏まえた感想は「ドラマ美丘の最終回の感想とネタバレ」をご覧ください。

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