チームバチスタ3-アリアドネの弾丸-最終回の感想
甲本雅裕が出演するフジテレビの冤罪ドラマ「チームバチスタ3-アリアドネの弾丸」の最終回(第11話)の感想と結末のネタバレです。
最終回のあらすじは「チームバチスタ3-最終回のあらすじと結末のネタバレ」をご覧下さい。原作や主題歌は「チーム・バチスタ3の原作と主題歌」をご覧ください。
ドラマ「チームバチスタ3-アリアドネの弾丸」の最終回が終わった。上手いぐあいに逃げ切った、という感じのドラマだった。
さて、プレゼントクイズにもなっていた真犯人の正体は、「松崎行雄支援者の会」の代表・井野悦郎(甲本雅裕)だった。女子高生殺人事件の真犯人も、松崎行雄(六平直政)殺害事件の犯人も井野悦郎だった。
松崎行雄(六平直政)と井野悦郎(甲本雅裕)の2人は同じ塾「恵徳ゼミナール」で働いており、20年前に殺害された女子高生・佐藤美湖(16歳)は恵徳ゼミナールの生徒だった。
井野悦郎(甲本雅裕)は佐藤美湖のことが好きで、佐藤美湖に話しかけたが、佐藤美湖に騒がれたので殺害に及んだ。動機は「ただ話しがしたかっただけ」で、殺意はなかった。
井野悦郎(甲本雅裕)はその後、6人の女子高生を殺害するのだが、その他の6人は快楽殺人なので、特に動機はない。
井野悦郎(甲本雅裕)が松崎行雄(六平直政)を殺した理由は、松崎行雄に怪しまれたからだった。
井野悦郎は警察で「松崎行雄は、支援者の会のメンバーと話し合っていた」という偽のアリバイを証言していた。松崎行雄の偽のアリバイを証言することは、同時に井野悦郎のアリバイを証明することにもなる。
松崎行雄(六平直政)が「アリバイを証言したのは俺のためか?お前は殺された佐藤美湖が好きだっただろ」と、井野悦郎(甲本雅裕)を疑ったため、井野悦郎は松崎行雄を殺害した。動機は保身のためである。
井野悦郎(甲本雅裕)は実業家だが、以前は整形外科医だった。井野悦郎は整形外科医時代に、脂肪吸引事故を起こし、裁判沙汰になったが、被害者と和解して、エステ経営などの実業家へ転身していた。
真犯人の井野悦郎(甲本雅裕)は、整形外科医だったから、筋弛緩剤も入手できたし、ブロック注射も可能だった。
一方、縦型MRIのエンジニア友野優一(矢柴俊博)を殺害した犯人は、宇佐美壮一(福士誠治)だった。
第2MRI室で宇佐美壮一(福士誠治)らが自殺計画を話していたとき、友野優一は第2MRI室から通じる謎の倉庫内でケーブルを調整しており、話しを聞いていたので殺された。
友野優一はその時の会話を録音して、縦型MRIのコンピューターに保存し、パスワードをかけていた。
他方、北山錠一郎(尾美としのり)が死んだ事件は、北山錠一郎と宇佐美壮一(福士誠治)による他殺に見せかけた自作自演の自殺だった。
宇佐美壮一(福士誠治)は、縦型MRIの磁力を利用し、銃弾をゴムで弾く方法で、北山錠一郎(尾美としのり)を射殺した。北山錠一郎が自殺した動機は、「20年前に松崎事件という冤罪を生み出したから」だった。
さて、ドラマ「チームバチスタ3-アリアドネの弾丸」は、AI(死亡時画像診断)が全く活躍していない点は面白かったが、情報の後出しで犯人を井野悦郎(甲本雅裕)にした点は微妙だった。
AIの面から見れば、島津吾郎(安田顕)は、友野優一(矢柴俊博)の頸動脈洞の圧迫痕も発見できなかったし、松崎行雄(六平直政)の注射の跡も発見できなかった。
縦型MRIも自殺に利用されただけで、AIが事件解決の役に立っていないところは、活躍しない主人公・田口公平(伊藤淳史)の緩いキャラと重なって面白かった。
これが他のドラマなら、毎回、AIの大活躍で次々と犯人を逮捕する話しになっていると思う。それをやらないのが、チームバチスタの良さである。
「チームバチスタ3-アリアドネの弾丸-最終回の感想」へ続く。
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