ドラマ「美丘(みおか)」の最終回の感想
吉高由里子が主演するドラマ「美丘(みおか) 君がいた日々」の最終回(第10話)が終わりました。原作のネタバレなどを含めたドラマ全話を総括する感想を書きます。
最終回のあらすじは「ドラマ『美丘(みおか)』最終回のあらすじとネタバレ」をご覧下さい。
ドラマ「美丘」は視聴率が低迷していたので、打ち切りになったのでしょうか?第10話で終了しました。
原作が石田衣良の小説「美丘」で、主題歌が福山雅治の新曲「蛍」でした。このコンビで視聴率10%割れを記録しているので厳しいです。前ドラマの「怪物くん」ですら平均視聴率13.9%なのだら。
ドラマ「美丘」は最終回はきっちりと泣かせてくれたものの、最終回以外はいまひとつの内容でした。ドラマ「美丘」で感動したという人は、ぜひ原作小説を読んで欲しい。小説の方がもっと感動します。エンディングが違うので、ドラマを見ても原作を楽しめるはず。
さて、ドラマを見て思ったのは「母親役の真矢みきは要らない」です。真矢みきの演技が邪魔で、ドラマを見る気がしなかった。真矢みきを全部カットして、美丘と太一の2人の話に時間を使って欲しかった。
主治医の谷原章介も要らなかった。谷原章介の落ち着いた演技は良かったけれど、ストリー上には必要ないと思う。貴重な症例だから入院させろと言っていた上司とトラブルを起こすわけではなく、登場する必要はなかった気がする。
ドラマでは美丘の病名がでなかったので、原作からネタバレしておくと、美丘の病気はクロイツフェルト・ヤコブ病です。美丘は幼稚園の時に交通事故に遭い、手術を受ける。その時に移植したドイツ製の人工硬膜(ライオデュラ)を移植して、クロイツフェルト・ヤコブ病に感染した。そして、太一と交際を始めてから、病気が発症する。
原作には、美丘が「ヤコブの梯子」に嫌悪するエピソードある。ヤコブの梯子とは、雲の間から光が漏れて、光が筋になる気象現象のこと。
最初はなぜ、美丘が「ヤコブの梯子」にいらだつのか分からなかったが、その後、美丘の病名がクロイツフェルト・ヤコブ病だと分かり、「ヤコブの梯子」に不快感を示す美丘の態度が理解できた。
同じように美丘がドイツを嫌いな理由も、病気と関係していることが後から分かる。「ヤコブの梯子」と「ドイツ嫌い」のエピソードは入れて欲しかったが、ドラマには登場しなかった。真矢みきのシーンをカットして、こういうエピソードはちゃんと入れて欲しかった。
ドラマの第9話でiPodが登場した。なかなか登場しなかったので、スポンサー関連でNGなのかと心配していたら、ようやく第9話で登場した。だが、ドラマに登場したiPodは紫色だったので愕然とした。
原作では美丘はiPodのことを「白いリンゴ」と呼ぶのだが、iPodが紫色だと「白いリンゴ」にならない。案の定、ドラマでは美丘はiPodを「白いリンゴ」と呼ばなかった。「iPod」という単語が分かるのだから、美丘は記憶障害は進行していないのだと思った。
第9話で、アドラー心理学の講義を受けた美丘の発言から、最終回は原作と違う結末になると予想できた。ある程度、結末は予想できていたが、最終回は泣けた。美丘の台詞を吹き込んだ美丘バージョンのiPodが発売すれば買う。
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