思いわずらうことなく愉しく生きよ-あらすじとネタバレ

NHKドラマ「カレ、夫、男友達」の原作となる江國香織の小説「思いわずらうことなく愉しく(たのしく)生きよ」のあらすじとネタバレを含んだ読書感想分です。


このページには、江國香織の原作小説「思いわずらうことなく愉しく生きよ」のあらすじやネタバレが含まれているので、あらすじやネタバレを知りたく無い人は閲覧にご注意下さい。
「思いわずらうことなく愉しく生きよ」の主人公は、犬山家の3姉妹である。両親は離婚しており、3姉妹は実家「2番町の家」を出て、それぞれに独立している。
長女の麻子は、多田邦一と結婚し、多田麻子となっている。夫の多田邦一がDV(家庭内暴力)を振るう。このDV問題が原作小説「思いわずらうことなく愉しく生きよ」の中心となる。
次女の犬山治子は、バリバリと働くキャリアウーマンで、低収入のスポーツライター熊木圭介と同棲している。
3女の犬山育子は、自動車教習所の事務員で、「西部劇に登場する娼婦」のように誰とでも寝る女である。
犬山家には「人はみないずれ死ぬのだから、そしてそれがいつなのかはわからないのだから、思いわずらうことなく愉しく(たのしく)生きよ」という家訓がある。
犬山家の3姉妹は、紆余曲折しながらも、犬山家の家訓を胸に秘めて成長していく。「たのしく」というのは、一般的に「楽しく」と書くが、「愉しく」としたところに、この小説の意味がありそうな気がする。
最初は、長女の多田麻子についてのネタバレと感想。多田麻子は、夫の多田邦一からDV(家庭内暴力)を受けながらも、お互いを必用としあっており、別れようとしない。
多田麻子は、夫からDVを受けている相原雪枝と知り合うことで、変化していき、最後には夫が振りかざしたフォークを奪い取り、自分で自分の足を刺した。
病院へ運ばれた多田麻子は、自宅には戻らずに、実家へ戻るという結末を迎えた。多田麻子は元の世界へ戻れたので、ハッピーエンドである。
まだ、DVなどという言葉が普及していなかった時代に、映画のテレビCMで「ドメステックバイオレンス」という言葉を聞いたことがある。
ド派手な爆破シーンがあるアクション映画のCMだったので、子供だった私は、ドメステックバイオレンスが格好いい言葉だと思っていた。
それから、何年か後にワイドショーなどでDV問題が話題になった。そのときに、ドメステックバイオレンスの意味が「家庭内暴力」であることを知った。
ドメステックバイオレンスを格好いい言葉だと思っていたが、私はDVもしないし、DVを受けたこともない。
だから、夫からDVを受けている長女・多田麻子には感情移入ができなかった。暴力を振るう夫の元へ帰りたい、という多田麻子の心理が理解も出来ない。
多田麻子のDV問題が原作小説「思いわずらうことなく愉しく生きよ」の中心にあるので、DV問題に感情移入できない私には全体的に小説の世界観に入る事が出来なかった。
江國香織の小説『思いわずらうことなく愉しく生きよ』の感想文の後編」へ続く。

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