南極1号のネタバレ

第1次南極観測隊・第1次越冬隊で有名な南極物語の都市伝説「もう1体のダッチワイフ南極1号・弁天さん」の後編です。このページは「南極1号・弁天さんの都市伝説」からの続きです。


現在、駅のホームに青色のライトを使うことがある。これは青色の光が自殺防止に役立つからである。街の街灯を青色に変えたところ、犯罪率が低下したというデータもある。
このような研究は昔から行われており、昭和基地の内装が青色ベースになっているのも、越冬隊が越冬生活の中で精神に異常をきたすのを防ぐ為である。
さて、第1次南極観測隊は2体の南極1号「弁天さん」を南極観測船「宗谷」に載せた。そのうち1体は、第1次越冬隊とともに昭和基地で越冬している。
第1次越冬隊の隊長・西堀栄三郎は昭和基地に、イグルーという氷の小屋を造り、その中に弁天さんをスタンバイさせていた。しかし、越冬隊員は誰も使用しなかったとされている。
今回、紹介するのは、もう1体の南極1号「弁天さん」の行方である。行方が知られていない、もう1体の弁天さんは、実は今も南極に眠っているのだ。
第1次南極観測隊が南極のプリンス・ハラルド海岸に到着したとき、基地の建設場所を巡って揉めた。一方はオングル島を主張し、他方はグレン島を主張した。
オングル島は氷の状態が悪いため、荷物の輸送が難しかった。グレン島は距離は違いか小さく基地建設には向かないうえ、断崖のため、荷揚げが難しかった。
喧々囂々の議論となったが、その後は氷の状況が一変したため、第1次南極観測隊は最終的にオングル島で昭和基地を建設することになった。このため、グレン島には余り注目されていないが、グレン島には大きな秘密があるのだ。
グレン島は、第1次南極観測隊で「愚連隊(ぐれんたい)」と名乗るメンバーらが発見したことから、「グレン島」と名付けられていた。しかし、今は「弁天島」と名付けられている。
では、なぜ、グレン島が弁天島と呼ばれているのか。それは、グレン島に弁天さんを埋めたからである。そう、もう1体の南極1号「弁天さん」はグレン島で眠っているのだ。
南極観測船「宗谷」に載った2体のうち1体の南極1号「弁天さん」は、諸事情により越冬出来なくなってしまったため、グレン島に埋葬し、その上に木彫りの弁天様を置いた。こうして、グレン島は弁天島と呼ばれるようになったのである。
これは第1次南極観測隊でも有名な実話「南極物語」の都市伝説である。信じるか信じないかは貴方次第。

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コメント欄

いつも楽しく,また調査されている内容の深さに敬服しながら拝見しています.
弁天さんをスタンバイさせたという氷の小屋は,イーグル ではなく イグルー(igluまたはigloo) といいます.
イヌイットの人たちが氷をドーム状に積み上げて作るのシェルターです.

  • 投稿者-
  • GAKI

ご指摘ありがとうございます。ご指摘通り、「イーグル」ではなく、「イグルー」が正解でした。誤字を修正しました。

  • 投稿者-
  • 管理人