南極大陸-第4話と実話の比較と感想

犬塚夏男(山本裕典)が登場するTBSの樺太犬ドラマ「南極大陸」第4話と実話の比較と感想です。


ドラマ「南極大陸」第4話のあらすじとネタバレは「南極大陸-第4話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。原作や主題歌は「南極大陸の主題歌と原作」をご覧ください。
ドラマ「南極大陸」の第4話と実話「南極物語」を比較しながら、ドラマの感想を書いていく。
第3話で氷の上に置いていた食料が流出した。第4話で、その食料は予備食料といういうことが明らかになった。
実話でも流れていったのは、予備用1年分の食料だったたので、それほど深刻なダメージはない。
第1次越冬隊は、翌年に南極観測船「宗谷」が接岸に失敗することなども考え、隊員は2年間越冬する同意書を提出していた。
だから、2年間の越冬に備えて、食料も2年分用意していた。このうち、来年1年分の食料が流出したということ。
さて、ドラマ「南極大陸」の第4話で移動式観測小屋「カブース」の火事が起きた。この火事は実話でも起きている。
実話の火事については「実話「南極物語」の火事のあらすじ」で紹介したので省略し、少し実話の説明を補足しておく。
ドラマでは、カブースが爆発していた。爆発したのは事実で、実話でも軽油を入れていた小さな缶が爆発している。
ドラマでもドラム缶は爆発していないように、実話でもドラム缶は爆発していない。
ドラマでもあったように、実話でも、火事でオーロラ観測機が燃えてしまい、隊長の西堀栄三郎さんがオーロラ観測機を手作りしている。
犬係の北村泰一さんが隊長の西堀栄三郎さんを尊敬しているのは、こういうエピソードがあったからだと思う。
ドラマの犬係・犬塚夏男(山本裕典)はダメ人間のように描かれているが、モデルの北村泰一さんは後に九州大学の名誉教授にもなっている優秀な人である。
ドラマの犬塚夏男(山本裕典)はこれから成長するところが描かれるのかもしれないが、念のためモデルとなる北村泰一さんの情報を簡単に補足としておく。
学術学会に設置した「国際地球観測年研究連絡委員会」という会が、南極観測事業を担当していた。そして、国際地球観測年研究連絡委員会の委員長が京都大学の教授・長谷川万吉だった。
国際地球観測年研究連絡委員会の代表幹事・永田武が、後に第1次南極観測隊の隊長になるので、委員長の長谷川万吉はかなりの有力者と言える。
当時、北村泰一は京都大学の大学院生で、京都大学の教授・長谷川万吉は北村泰一の恩師だった。そういう関係もあり、北村泰一は第1次南極観測隊に参加することになった。
北村泰一さん越冬隊に選ばれたのは、大穴狙いで「犬係」を選んだから。越冬隊は雪上車を使うため、みんな自動車の運転免許を取りに行ったが、犬ぞりを連れて行くことを知っていた北村泰一さんは犬係を選んだ。
北海道大学に極地研究の第1人者である加納一郎という教授がいた。同時の日本に南極について詳しい人は数人しかおらず、加納一郎もその1人だった。
越冬隊長の西堀栄三郎が日本を出発時の年齢が53歳と高齢だったが、加納一郎はさらに年上だったた。それで、カリスマ探検家としても名高い西堀栄三郎が越冬隊の隊長に選ばれた。
その後、西堀栄三郎は加納一郎からアドバイスを受け、犬ぞりの使用を決める。西堀栄三郎の京都大学山岳部の後輩で、犬ぞりの研究をした梅棹忠夫がいた。
梅棹忠夫は京都大学の山岳部時代に、樺太犬を使った犬ぞりを研究しており、日本で唯一となる犬ぞりの論文を出した人で、その論文を雑誌に掲載したのが加納一郎だった。だから、この辺りはお互いに面識があった。
それで、北海道大学の教授・犬飼哲夫が樺太犬の研究をしており、加納一郎も犬飼哲夫も北海道に居るということで、西堀栄三郎は樺太犬の調達を頼みに北海道へ行った。
北村泰一は京都大学山岳部に出身で、越冬隊の隊長・西堀栄三郎も京都大学山岳部の出身だったので、2人は先輩後輩の間柄だった。
それで、北村泰一は西堀栄三郎が犬ぞりを使うことを知り、越冬隊員になるため、犬係を志願ていしたのだが、西堀栄三郎に却下されていた。
ところが、その後に西堀栄三郎から呼ばれ、北村泰一は北海道稚内市にある犬ぞり訓練所で犬の訓練に参加することになり、越冬隊に選べることになったのである。
文章の脈略がなくなってまったが、時間が無いのでこのままにしておき話題を変えて、「南極大陸-第4話の感想と実話の後編」へ続く。

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