南極大陸のモーソンの秘密のネタバレ
第1次越冬隊ドラマ「南極大陸」の第4話で南極放送が流れたシーンがあった。そのとき、昭和基地の通信室に「モーソン」と書いた立て札が映った。今回はその「モーソン」についての解説。
昭和基地の通信室にあった立て札「モーソン」は、おそらく、オーストラリアが南極に建設したモーソン基地のことである。
実話では、南極観測は「国際地球観測年(IGY)」という世界の共同観測事業だった。国際地球観測年は「科学のオリンピック」のようなもので、日本は国際地球観測年に参加するために南極へ行った。
国際地球観測年の本番(開催期間)は、第2次越冬隊にあたるのだが、前年の第1次越冬隊の時も南極で共同観測を行っており、各国の観測データを収集・分析していた。
それで、オーストラリアのモーソン基地が、各国から観測情報を受け付けるマザーステーションだった。だから、日本も1日4回、観測データをモーソン基地へ送っていた。
モーソン基地に集まった各国の観測情報は、ミルニー基地やマクマード基地を経て、最終的にリトル・アメリカ基地へと送られていた。
リトルアメリカ基地は集まった観測データーを解析し、その結果を各国の基地へ配信する役割だった。
簡単に言えば、モーソン基地が南極の各地の観測データを集め、アメリカのリトル・アメリカ基地が観測データを解析して各国の基地へ南極の天気予報を配信していた、ということ。
ただし、ドラマ「南極大陸」では倉持岳志(木村拓哉)の思いつきで観測を始めので、オーストラリアのモーソン基地とは関係は無いかもしれない。
実話「南極物語」のあらすじとネタバレは「実話「南極物語」のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
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