ドラマ「南極大陸」の最終回の予想

倉持岳志(木村拓哉)が世界初となるボツンヌーテン登頂を果たすTBSの南極越冬ドラマ「南極大陸」の第5話の感想の後編です。


このページは「南極大陸-第5話の感想」からの続きです。ドラマ「南極大陸」の原作や主題歌は「南極大陸の主題歌と原作」をご覧ください。
さて。倉持岳志(木村拓哉)が世界初となるボツンヌーテン登頂を果たしたとき、山頂に第1次越冬隊11人の名前を刻んだプレートを埋めていた。
(ボツンヌーテンについては「ボツンヌーテンのWiki」をご覧ください。)
実話では、第1次越冬隊の立見辰雄が銅板に越冬隊11名の名前を刻み、犬ぞりでボツンヌーテンへ行く北村泰一に銅板を託した。
当初は雪上車でボツンヌーテンへ予定だったが、雪上車の不調により、犬ぞり隊へと変更した。
立見辰雄はその雪上車隊のメンバーとしてボツンヌーテンへ行く予定だったが、犬ぞり隊に変更になったため、行けなくなり、銅板を北村泰一に託したのである。
ほかにも、南極募金をした人の名簿もボツンヌーテン山頂に埋めたと思う。色々と埋めていたから詳しくは覚えていない。今と違って、昔は規制がなかったので、そういうのを埋めても問題無かった。
今は規制が厳しくなって、樺太犬も南極へ持ち込めない。今だと、樺太犬はエイリアンとして扱われる。
エイリアンと言っても、矢追順一が追いかけているUFOに乗っている生物のことではない。南極では外来種のことを「エイリアン」と呼ぶのだ。
第1次越冬隊はペンギンやアザラシを撃ち殺して食べていたのだが、ペンギンやアザラシに触ることも禁止されている(近づく距離に規制がある)。厳密に言えば、人間も南極では「エイリアン」なのだ。
さて、ドラマ「南極大陸」の犬ぞりは良く再現できている。犬ぞりに走行距離メーターが付いている。犬ぞりの後ろに車輪が付いており、あれで走行距離を測る。
京都大学山岳部に梅棹忠夫という人が居た。梅棹忠夫が南極観測隊よりも前に、樺太犬の犬ぞり研究をしており、梅棹忠夫が犬ぞりに走行距離メーターを付けていた。
それで、第1次越冬隊の菊池徹らが梅棹忠夫らからアドバイスを受けて、犬ぞりに走行距離メーターを付けたいたと思う。
ちなみに、犬ぞりの年間走行距離が1600キロメートルで、雪上車は1500キロメートルだった。
また、犬係の北村泰一が追い風を利用できるように、ヨットの帆を参考にして、犬ぞりに帆を付けていた。そういう細かなエピソードを入れると、ドラマ「南極物語」は面白いドラマに成ったと思う。
さて、気になるのはドラマ「南極大陸」の最終回や結末である。もしかすると、最終回や結末は実話「南極物語」とは変わるかもしれない。
実は、第5話で白崎優(柴田恭兵)が、第2次南極観測船「宗谷」に雪上車4台と偵察用のセスナ機を載せると言っていた。
実話では、第1次南極観測船「宗谷」にセスナ機「サチ風号」が載っており、第2次南極観測船「宗谷」にはビーバー機「昭和号」が載っていた。
セスナ機「サチ風号」とビーバー機「昭和号」との違いは大きい。積載量の違いもあるが、南極観測船「宗谷」が氷海へ入る時の海上偵察へ飛び立てるか、飛び立てないかという違いが大きい。
第2次南極観測船「宗谷」が氷(アイスパック)に取り囲まれて、身動きが取れなくなる要因の1つは、十分に海上偵察ができなかったことにある。
離着陸の問題なので説明は省略するが、第2次南極観測船「宗谷」がセスナ機「サチ風」を搭載していれば無事に昭和基地へ到達できていたかもしれない(天候の問題はどうにもならないが)。
ドラマ「南極大陸」はフィクションなので、史実とは違っても良いと思う。第6話では、第2次南極観測船「宗谷」が搭載する飛行機に注目したい。
南極大陸-第6話のあらすじとネタバレ」へ続く。ドラマ「南極大陸」に登場するその他のモデルは「南極大陸のモデル」をご覧ください。

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 素晴らしいドラマです、何とか犬達が生きててほしい、最終回に感動を与えてほしい。

  • 投稿者-
  • 木元