古舘遥香(芦田愛菜)が行方不明になった理由
倉持岳志(木村拓哉)が昭和基地に樺太犬リキ・タロなどを置き去りにするTBSの樺太犬ドラマ「南極大陸」の第7話の感想と視聴率です。第7話の視聴率は13.4%でした。
南極大陸-第7話のあらすじは「南極大陸-第7話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。実話「南極大陸」のあらすじは『実話「南極物語」のあらすじとネタバレ』をご覧ください。
ドラマ「南極大陸」の第7話は樺太犬の子犬が可愛かったが、ストリーの方がよく分からなかった。特に、ドラマ「南極大陸」は時間の進み方が全く分からなかった。
倉持岳志(木村拓哉)らがドラマ「南極大陸」の第5話でボツンヌーテン調査へ行ったは、1957年(昭和32年)8月だったと思う(実話のボツンヌーテン旅行は同年10月である)。
そのボツンヌーテンの復路で、倉持岳志(木村拓哉)らは遭難し、氷室晴彦(堺雅人)は骨折した。
第6話で南極観測船「宗谷」がアメリカの砕氷艦「バートンアイランド号」とともに外洋に脱出するのは1958年(昭和33年)2月なのだが、氷室晴彦(堺雅人)は未だに松葉杖を持っていた。
骨折なら2ヶ月もあれば治るだろう。氷室晴彦(堺雅人)は遭難していたので治療する術が無く、骨が曲がったままくっついたのかもしれない。
さて、第2次南極観測船「宗谷」はアメリカの砕氷艦「バートンアイランド号」とともに外洋へ出た後、予備の燃料が1日分しかのこっていないことが発覚した。
この日は天候が良いにもかかわらず、第2次南極観測隊の隊長・白崎優(柴田恭兵)は、「明朝より空輸を開始する」などと言っていた。
なぜ、明朝まで待つのか意味が分からなかった。第1次南極観測隊は往路で白夜を目撃しているので、第2次南極観測隊でも白夜だろうという推測が働く。だから、「今すぐに始めろ」と思ってしまった。
白夜というのは、太陽が沈まないで夜中も明るい日のことで、昭和基地周辺では11月から1月中旬までが白夜にあたる。反対に1日中太陽が昇らない「極夜」という期間が、5月下旬から7月中旬までである。
実話では、第2次南極観測船「宗谷」がバートンアイランド号の救助を得て接岸するのが2月中旬なので、完全に白夜は終わっているのだが、ドラマ「南極大陸」は時間の感覚が分からないので見ていて混乱する。
白夜や極夜の説明するシーンを入れないのであれば、第1次南極観測隊が往路で白夜を目撃するシーンは入れるべきでは無かったと思う。
ドラマ「南極大陸」は、昭和基地や南極観測隊に精通していなければ、理解するのは難しのかもしれない。私程度の知識では、話しが難しすぎる。
さて、第2次南極観測隊の隊長・白崎優(柴田恭兵)が第2次越冬隊の成立を断念した。第2次越冬隊が成立しなかった原因は、白崎優だと思う。
白崎優(柴田恭兵)は交渉能力が皆無であるうえ、「成功させる」などと言ったことは、ことごとく失敗している。白崎優が隊長では、成功するものも成功しないと思う。
それに、白崎優(柴田恭兵)は第2次南極観測隊の隊長なのに、第2次越冬隊の隊長・岩城昌隆(宮沢和史)の方が偉そうに見える。
さて、倉持岳志(木村拓哉)が「行く行く詐欺」を始めた。倉持岳志は「セスナ機を飛ばしてください」と言いだし、昭和基地に残した樺太犬を安楽死させる毒薬まで用意するのだが、何をしたいのか理解できなかった。
飛行機が1度しか飛ばない場合、倉持岳志(木村拓哉)が昭和基地へ行ってとるだろうと思われる行動は次の4つである。
第1は、倉持岳志(木村拓哉)が樺太犬を毒殺して、倉持岳志は南極観測船「宗谷」に戻ってくる。
第2は、倉持岳志(木村拓哉)が樺太犬を毒殺して、倉持岳志も昭和基地で服毒自殺する。
第3は、倉持岳志(木村拓哉)が昭和基地へ行き、樺太犬とともに越冬する。
第4は、昭和基地につながれている樺太犬を放して、倉持岳志(木村拓哉)は南極観測船「宗谷」に帰還する。
ただ、倉持岳志(木村拓哉)が安楽死の毒薬を持っていることから、樺太犬は殺す予定なので、第3と第4は考えにくい。
その後、星野英太郎(香川照之)が「南極憲法第2条、誰も死なせない」と言って、倉持岳志(木村拓哉)にビンタするので、第3も考えにくい。
そうすると、第1のように、倉持岳志が樺太犬と毒薬で心中を図ろうとした可能性が大きい。
しかし、自殺するくらいなら、昭和基地には食料の燃料もあるのだから、樺太犬と一緒に越冬できるのではないか、と思ってしまう。だから、倉持岳志(木村拓哉)が何をしたかったのか理解できなかった。
さて、樺太犬リキの飼い主・古舘遥香(芦田愛菜)が行方不明になった。母親の古舘綾子(木村多江)は必死で探すのだが、古舘遥香は樺太犬リキの犬小屋で寝ていたというオチだった。
古舘遥香(芦田愛菜)のように軽装で寝ていると凍死するのではないか、という疑問はさておき、このシーンはおそらく樺太犬リキの未来を暗示している伏線である。
実話では、1968年(昭和43年)に第9次越冬隊が昭和基地の近くで、首輪を抜け出した樺太犬1頭の死体が発見している。死体の特徴から、この死体は樺太犬リキと見られている。
つまり、行方不明になった古舘遥香(芦田愛菜)が自宅の犬小屋で寝ていたというシーンは、指輪を抜け出して行方不明になった樺太犬リキの死体が昭和基地で発見されるシーンの伏線だと解釈できる。
「南極大陸-第8話のあらすじとネタバレ」へ続く。
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