西山太吉と渡辺恒雄と三宅久之は運命の人
TBSドラマ「運命の人」のモデルとなる毎日新聞の西山太吉と、渡辺恒雄や三宅久之との関係についてのネタバレです。
山崎豊子の原作小説「運命の人」では、登場人物と実在のモデルは次のようになっている(括弧内はドラマ「運命の人」のキャスト)。
弓成亮太(本木雅弘)…西山太吉
山部一雄(大森南朋)…渡辺恒雄
檜垣ディスク…三宅久之
ドラマ「運命の人」の登場人物の実在するモデルの一覧は「「運命の人」の実在のモデル」をご覧ください。
●西山太吉と渡辺恒雄の関係
毎日新聞の西山太吉は、外務省担当記者クラブが詰める「霞クラブ」で、読売新聞の渡辺恒雄と一緒になり、交流があった。
自民党の大野伴睦に目を掛けられて政界に深く入り込んでいた読売新聞の敏腕記者・渡辺恒雄は、1965年の日韓基本条約の報道で、大平正芳が韓国と極秘メモを作成して政治決着させるスクープを朝刊で報じた。
一方、毎日新聞の西山太吉は、渡辺恒雄が掴んでいたメモについては報じられなかったものの、同じ日の朝刊で、「日本が無償で3億ドル、有償で2億ドルの経済協力をする」という正確な内容を報じ、読売新聞に出し抜かれることを阻止して、同着に持ち込んだ。
この一件で、読売新聞の渡辺恒雄は、毎日新聞の西山太吉を認めるようになり、毎週土曜日に酒を飲み、意見を交換するようになった。
2人は良きライバル関係にあり、西山太吉が外務省機密漏洩事件(西山事件)で逮捕されてからも、読売新聞の渡辺恒雄は裁判で証言するなどして、西山太吉を支えた。
ただし、読売新聞の渡辺恒雄は、友情関係によって証言台に立ったのではなく、知る権利を守るために証言台に立った、とコメントしている。
●西山太吉と三宅久之の関係
一方、現在は評論家として活躍中の三宅久之は、当時は毎日新聞に在籍しており、三宅久之の上司だった。
山崎豊子の原作小説「運命の人」でも、三宅久之は毎日新聞の檜垣ディスクとして登場している。
しかし、外務省機密漏洩事件(西山事件)に関する本を色々都読んでみても、三宅久之の名前は登場しない。
山崎豊子の原作小説「運命の人」にも、三宅久之はほとんど登場しないので、三宅久之と西山太吉の2人の関係は詳しく分からない。
実話「外務省機密漏洩事件(西山事件)」のあらすじとネタバレについては、「外務省機密漏洩事件(西山事件)」をご覧ください。