モリのアサガオの笹野武のネタバレと感想

郷田マモラの漫画「モリのアサガオ」に登場する確定死刑囚・笹野武(ささのたけし=54歳)のネタバレと感想です。

笹野武は9年間、何も問題を起こさなかった模範的な確定死刑囚ですが、平成の仇討ち殺人事件の犯人・渡瀬満(わたせみつる)が死刑囚舎房へ入ってきたことに影響を受けて、再審請求を起こします。

笹野武は、自殺した中学生の息子を虐めていた少年3人を金属バットで殴り殺して死刑となりました。両親を殺した田尻勝男(だじりかつお)を殺した渡瀬満と同様に、敵討ちで人を殺した殺人犯です。

笹野武は、渡瀬満が死刑囚舎房へやってきた影響で、「イジメを調査しなかった国が悪い」「死刑になるほどのほど悪いことをしたのだろうか」と思うようになり、再審請求を起こします。

笹野武は、刑務官・若林勇三(わかばやしゆうぞう)から被害者遺族の心境を聞き、再審請求を取り下げるのですが、笹野武が再審請求を取り下げる理由が理解できませんでした。

被害者遺族は、自分たちの子供が笹野武の息子・笹野正史を虐めて自殺に追いやったことを悔やんでいるのですが、笹野武については殺してやりたいほど憎んでいます。

笹野武は国を恨んでいるのだから、再審請求を取り下げる行為に疑問が残りました。ただ、新たな証拠が見つるなどの理由で再審請求を起こしたわけではないので、再審請求は棄却されることは明かなので結果は同じです。

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