おちょやん-松島寛治(まつしま・かんじ)のモデル

NHKの朝ドラ「おちょちゃん」に登場する松島寛治(まつしま・かんじろう/前田旺志郎)の実在のモデルとネタバレです。

■おちょやん-松島寛治のネタバレ

松島寛治(前田旺志郎)は、新派の劇団の座長の子で、早くに父親を亡くし、鶴亀の社長・大山鶴蔵(中村鴈治郎)の命令で「鶴亀家庭劇」に預けられた。

竹井千代(杉咲花)と天海一平(成田凌)が松島寛治(前田旺志郎)の面倒を見るようになる。

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■松島寛治(前田旺志郎)のモデル

松島寛治
松島寛治(前田旺志郎)の実在のモデルは、藤山寛美です。

藤山寛美(本名は稲垣完治)は、昭和4年(1929年)6月15日に大阪府大阪市西区で、俳優・藤山秋美の3男(5人兄弟の5番目)として生まれた。

父親の藤山秋美は、新派「成美団」の二枚目俳優だったが、名古屋で倒れ、昭和8年に死去した。

母親は5人も子供を産んでいたのだが、入籍していなかった。いよいよ危ないという時になって、慌てて入籍の準備を始めたのだが、入籍前に藤山秋美が死んでしまったので、入籍は出来なかった。

このため、藤山寛美は母方の「稲垣」を名乗ることになった。

さて、新派の女形・花柳章太郎が「子供が5人も1人くらい役者になった方が、死んだ藤山秋美も喜ぶだろう」というので、末っ子の藤山寛美が役者の道に進むことになり、このとき「藤山寛美」という芸名が付いた。

こうして、藤山寛美は子役として舞台に立つようになり、昭和16年(1941年)に「松竹家庭劇」に助っ人として出演した。

すると、「松竹家庭劇」の2代目・渋谷天外が藤山寛美の事を気に入り、「お前の顔は新派の顔ではない。喜劇の顔だ」と言い、喜劇に来るように勧めた。

そして、渋谷天外と寛美の母親が話し合い、藤山寛美は「松竹家庭劇」へと入った。

さて、戦争末期、戦争にも行かずに芝居を続けていた藤山寛美は、世間の目を気にして、「松竹家庭劇」を抜けて満州慰問に参加し、満州で終戦を迎えた。

そして、満州でソ連の捕虜になってしまったが、紆余曲折を経て命からがら帰国する。

すると、2代目・渋谷天外が劇団「すいーと・ほーむ」を旗揚げしていたので、藤山寛美は「すいーと・ほーむ」に加わり、その後、「松竹新喜劇」が旗揚げされると、2代目・渋谷天外らとともに「松竹新喜劇」に参加した。

その後、2代目・渋谷天外が「松竹新喜劇」の女優・九重京子と不倫をして子供を作ったので、天外の妻・浪花千栄子は「松竹新喜劇」を辞めた。

藤山寛美は2枚目を続けてきたが、昭和26年の芝居「桂春団治」で始めてアホ役を演じたのを切っ掛けに、アホ役に転じ、昭和27年の芝居「あてにならない人々」でスターの地位を確立した。

そして、昭和32年のテレビ番組「親バカ子バカ」が大ヒットして、全国的な人気となった。

昭和40年に座長の2代目・渋谷天外が脳溢血で倒れて入院すると、藤山寛美が座長を務めたが、借金問題が表面化し、「松竹新喜劇」をクビになる。

しかし、藤山寛美が辞めると、全く客が入らなくなったので、松竹は借金を肩代わりして、藤山寛美を「松竹新喜劇」に呼び戻した。

復帰した藤山寛美は借金を返済するために、無休連続公演を始めるが、曽我廼家鶴蝶らの退団を招いてしまう。

それでも、昭和62年(1987年)に20年4ヶ月の連続無休公演という偉業を成し遂げ、借金も完済したが、平成2年(1990年)1月に体調が悪化し、平成2年5月21日に死去した。61歳だった。

■モデルの解説

松島寛治(前田旺志郎)の父親は役者で、早くに死んでいるということ、さらには「寛」の字が入っているので、モデルは藤山寛美で間違いないでしょう。

2代目・渋谷天外は藤山寛美を可愛がっており、養子の話も合ったのですが、養子は実現しませんでした。

もし、藤山寛美が養子になっていれば、2代目・渋谷天外と浪花千栄子は離婚していなかったのではないか、という程の重要人物です。

さて、朝ドラ「おちょやん」には、須賀廼家万歳(藤山扇治郎)が登場するのですが、須賀廼家万歳を演じる藤山扇治郎は藤山寛美の孫です。

家系図にすると、下記のようになります。
藤山寛美と孫・藤山扇治郎

寛美の孫・藤山扇治郎が演じる須賀廼家万歳と、藤山寛美をモデルとした松島寛治(前田旺志郎)がどのように演技を見せてくれるのかが注目ポイントとなります。

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■松島寛治のキャストは前田旺志郎

前田旺志郎は平成12年(2000年)12月7日生まれ、大阪府吹田市の出身で、兄の前田航基とともに漫才コンビ「まえだまえだ」を結成して活躍していました。

前田旺志郎は朝ドラ「わろてんか」で漫才師の舶来屋キース(モデルは横山エンタツ)の幼少期を演じており、朝ドラは「おちょやん」が2作目の出演となる。

なお、須賀廼家万歳(藤山扇治郎)のモデルについては「おちょやん-須賀廼家万歳のモデルとネタバレ」をご覧ください

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