「運命の人」のバナナ王・弓成正助のモデルは西山青果

外務省機密漏洩事件(西山事件)をモデルとしたTBSの山崎豊子ドラマ「運命の人」に登場する九州のバナナ王・弓成正助(橋爪功)の実在のモデルについてのネタバレです。

バナナ王と呼ばれる弓成青果の社長・弓成正助(橋爪功)の実在のモデルは、西日本のバナナ王「西山青果」の社長(西山太吉の父親)です。

■西山青果の社長のプロフィール
西山太吉の父親は明治25年生まれ、香川県出身。当時、西日本最大の都市・山口県下関市で行商をしていた西山太吉の父親は、台湾で買い付けた青いバナナ倉庫で寝かせて、黄色くしてから販売する手法で台頭し、一財を成した。

下関でも有数の納税者までのし上がり、西日本のバナナ王となった西山太吉の父親は、政界に進出し、下関市議会議員にまで上り詰めた。

その後、西山太吉の父親は下関市議会議員からバナナ王へ戻ると、中国へも支店を出し、積極的に事業を拡大した。

西山太吉の父親は、北九州の小倉駅一帯を買い占める大地主になり、伝説のバナナ王とっていた。

ところが、第2次世界大戦の敗戦にともなう貿易規制が原因で業績が悪化。西日本のバナナ王と呼ばれた西山太吉の父親も晩年は生彩を欠き、1957年に65歳で死亡した。

ちなみに、ドラマ「運命の人」では九州のバナナ王・弓成正助(橋爪功)は生きているが、外務省機密漏洩事件(西山事件)は1972年に発生した事件なので、実話では西日本のバナナ王と呼ばれた西山太吉の父親は死んでいる。

なお、山崎豊子ドラマ「運命の人」はフィクションです。実在のモデルはドラマや小説の内容とは一切関係がありません。

山崎豊子ドラマ「運命の人」に登場する人物の一覧は『「運命の人」の実在のモデル』をご覧ください。実話「運命の人」については「外務省機密漏洩事件(西山事件)のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

コメントを投稿する

コメントは正常に投稿されていますが、反映に時間がかかります。