「運命の人」の山部一雄のモデルはナベツネ(渡辺恒雄)
山崎豊子の小説・ドラマ「運命の人」に登場する山部一雄(大森南朋)のモデルを紹介するページです。
山崎豊子の小説・ドラマ「運命の人」に登場する山部一雄の実在のモデルは、読売新聞のナベツネこと渡邉恒雄(わたなべ・つねお)です。
その他の登場人物の実在モデルは『「運命の人」の実在のモデル』をご覧ください。
■山部一雄のプロフィール
山部一雄は読日新聞の外務省担当の記者で、日韓国交正常化や沖縄返還などを取材する。その後、読日新聞の解説部長に就任する。
山部一雄は、毎日新聞の弓成亮太と酒を酌み交わす仲で、外務省機密漏洩事件(沖縄密約事件)の裁判では、弓成亮太側の証人として法廷に立ち堂々と証言した。
■渡邉恒雄(ナベツネ)のプロフィール
渡辺恒雄は読売新聞の記者で、自民党の大野伴睦に目を掛けられ、政界に深く食い込んだ政界のフィクサー。現在はナベツネの愛称で慕われている。
渡辺恒雄は、外務省担当の記者時代に、1965年の日韓基本条約の報道で大平正芳の極秘メモをスクープする。
一方、毎日新聞の西山太吉は、極秘メモまではスクープできなかったが、その内容を正確に報じ、同着に持ち込んだ。
渡辺恒雄は、この一件で西山太吉の実力を認め、交際を深めた。外務省機密漏洩事件(西山事件)の裁判では、西山太吉側の証人として法廷に立ち、記者としての取材方法を証言した。
なお、小説・ドラマ「運命の人」はフィクションです。モデルはストリーから推定したものであり、渡辺恒雄とドラマ「運命の人」の内容とは一切関係ありません。
実話「運命の人」については「外務省機密漏洩事件(西山事件)のあらすじとネタバレ」をご覧ください。