蓮見さんのことを考える女性の会
山崎豊子の原作小説・ドラマ「運命の人」に登場する「三木さんを守る会」や枝川清美(ふせえり)の実在モデルをネタバレするページです。
ドラマ「運命の人」に登場する「三木さんを守る会」の実在のモデルは「蓮見さんのことを考える女性の会」で、「三木さんを守る会」の構成員・枝川清美(ふせえり)の実在モデルは市川房枝です。
注釈:原作小説では「三木さんのことを考える女性の会」として登場する。
その他の登場人物のモデル一覧は『「運命の人」の実在のモデル』をご覧ください。
■「三木さんを守る会」のあらすじ
「三木さんを守る会」は、逮捕された女性事務官・三木昭子(真木よう子)を支援することを目的に発足した女性団体。
構成員・枝川清美(ふせえり)らが三木昭子(真木よう子)に支援を申し入れるが、三木昭子に断られてしまう。
■「蓮見さんのことを考える女性の会」のあらすじ
1972年(昭和47年)4月4日、警視庁捜査2課が、外務省の女性秘書官・蓮見喜久子と毎日新聞の記者・西山太吉の2人を国家公務員法違反の容疑で逮捕する。
毎日新聞は西山太吉の逮捕を受け、「知る権利キャンペーン」を展開すると、各新聞社も毎日新聞と同情し、「知る権利キャンペーン」は急速に拡大していった。
1972年(昭和47年)4月7日、社会党の田英夫らが中心となり「国民の知る権利を守る会」を発足する。
(注釈:田英夫は共同通信の元記者で、通信担当として第1次南極観測隊に参加していた。ただし、田英夫は越冬隊ではないため、越冬はしてない。ドラマ「南極大陸」にも登場していない。)
1972年(昭和47年)4月13日、「国民の知る権利を守る会」に参加した主婦の谷民子が、「西山太吉は釈放されたが、蓮見喜久子はまだ釈放されていない」などと言い、「蓮見さんのことを考える女性の会」を提案する。
1972年4月18日、市川房枝らが中心となり、「蓮見さんのことを考える女性の会」を発足する。社会党の土井たか子・佐々木静子・望月優子・田中寿美子ら国会議員も同会に参加した。
1972年4月28日、弁護士出身の社会党の議員・佐々木静子らが法務省の刑事局長に対して、蓮見喜久子の不当逮捕などを訴えた。
一方、市川房枝らは、起訴された蓮見喜久子に接触し、支援や共闘を申し入れるが、蓮見喜久子に断られてしまう。
その後、蓮見喜久子は外務省機密漏洩事件(西山事件)の裁判で、市川房枝からの見舞金30万円を受け取らず、共に戦わなかった事について、改悛の現れてであると主張した。
実話「運命の人」については「外務省機密漏洩事件(西山事件)のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
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