外務省機密漏洩事件(西山事件)の都市伝説

山崎豊子の小説・ドラマ「運命の人」のモデルとなった実話「外務省機密漏洩事件(西山事件)」には真犯人や黒幕が存在するという都市伝説がある。今回は、西山事件の都市伝説を紹介する。

このページは連載です。「外務省機密漏洩事件(西山事件)の真相」からご覧ください。

毎日新聞の西山太吉が追求していた沖縄密約は、膨大な密約の1つに過ぎない。日本はアメリカと多くの密約を結んでいるのだ。

沖縄密約の本丸は、現在の「思いやり予算」である。日本からお金を吸い上げる構造を作ること。アメリカは、「思いやり予算」を作らせるために、日本の外堀を埋めていった。その外堀の1つが西山太吉が追求していた沖縄密約なのだ。

■外務省機密漏洩事件(西山事件)の真犯人と黒幕
外務省機密漏洩事件(西山事件)の黒幕は、秘密結社「フリーメーソン」だという都市伝説がある。石工職人のフリーメイソンではなく、都市伝説に登場する秘密結社の「フリーメーソン」である。

坂本龍馬などの有名人がフリーメーソンのメンバーだったという都市伝説があるように、フリーメーソンは以前より、日本の支配を目論んでいた。しかし、いずれも失敗していた。

そこで、フリーメーソンは、日本を弱体化させるため、日本からお金を吸い上げる構造を作ることにした。それこそが「思いやり予算」なのである。

■「密かに情を通じ」の意味
毎日新聞の西山太吉は、国家公務員法111条(そそのかし罪)で逮捕された。その起訴状に「密かに情を通じ」と書き込まれ、西山太吉と女性事務官・蓮見喜久子の不倫が発覚した。西山太吉はこの起訴状により、ペンを折った。

通常は起訴状に犯罪の成立要件以外のことを書き込むことはなく、起訴状に「密かに情を通じ」と書き込むことは異例中の異例だった。

では、なぜ、検事の佐藤道夫は、起訴状に「密かに情を通じ」と書き込んだのか。しかも、「2人が肉体関係を持ち」ではなく、「密かに情を通じ」という古めかしい言葉を使用したのか。実は、「密かに情を通じ」は暗号だ、という都市伝説があるのだ。

一般的に「密かに情を通じ」の「情」は「情事(不倫の肉体関係)」と解釈されているため、西山太吉と女性事務官・蓮見喜久子の不倫野事だ、とされている。

しかし、この「情」の本当の意味が「情報」だったらどうだろうか。「密かに情報を通じ」だったと解釈すれば、スパイを意味するのではないか。

■キッシンジャーの忍者外交
当時、アメリカ(ニクソン政権)の外交を務めていたのは、ヘンリー・キッシンジャーだった。このキッシンジャーの外交術は「忍者外交」と呼ばれている。忍者とは、スパイのことである。

キッシンジャーの外交術は「忍者外交」と呼ばれるようになった理由は定かでない。

キッシンジャーが訛って「ニンジャー」に聞こえたという説もある。しかし、実際にスパイのような部隊が暗躍していた、という都市伝説もある。

外務省機密漏洩事件(西山事件)の西山太吉とフリーメーソンの真相」へ続く。

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