シキミの語源は「悪しき実」
遠藤憲一が出演するフジテレビのシキミドラマ「ストロベリーナイト」の第7話・第8話「悪しき実」の感想です。
第7話のあらすじは「ストロベリーナイト・第7話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
第7話・第8話「悪しき実」は、足で捜査する日下守(遠藤憲一)と直感で動く姫川玲子(竹内結子)との対決だったが、つまらなかった。
日下守(遠藤憲一)は全ての情報を集めて、情報で全ての裏付けをとり、そこから犯人を導き出すタイプの刑事だった。
一方、姫川玲子(竹内結子)は直感によって犯人にたどり着くタイプの刑事だった。
姫川玲子は女子高生時代にレイプされており、レイプされた影響で犯人の心境に同調できるらしい。姫川玲子の直感は、レイプされて開眼した能力のようだ。
姫川玲子(竹内結子)は直感だけで捜査しているように描かれているが、第6話「感染遊戯」でハイヒール(パンプス)のヒールを折っている。確か、姫川玲子は「今月、3足目」だと言っていた。
だから、私は、姫川玲子(竹内結子)が月に3足もパンプスをはきつぶすほど足を使って捜査していると思っていたので、今更、姫川玲子は直感だけで捜査しているように描かれたことに違和を感じた。
さて、射殺された組長2人が首つり自殺した岸谷清次(松田賢二)に殺されたことは、第7話の予想出来ていた。ある程度、予想していた通りで、第7話・第8話は何の捻りもミスリードも無かった。
組長2人を殺害した犯人は大和会系の殺し屋・岸谷清次(松田賢二)だった。そして、ベッドの上で首を吊って死んでいた岸谷清次は、殺されたのではなく、自殺だった。
第7話・第8話は事件を推理すると言うよりも、犯人と一緒に暮らしていた女性・春川美津代(木村多江)の心境を描いていた、という感じだろうか。
事件の解決や事件のトリックがメーンでないのならば、2話に分ける必要は無かったと思う。
さて、タイトルの「悪しき実」は、自殺した殺し屋・岸谷清次(松田賢二)の自宅から見つかった木片に関係していた。
この木片は「シキミ」と呼ばれる木だった。シキミは毒のある実を付けることから、元々は「悪しき実」とも呼ばれており、シキミの語源は「あしきみ」の「あ」が省略されて「シキミ」と呼ばれるになった、という説がある。
殺し屋の岸谷清次(松田賢二)は殺した人数だけ、シキミの木片で地蔵を彫っていた。有り触れた結末で、2時間も使ってドラマにする必要性を感じなかった。
最後に姫川玲子(竹内結子)が屋上で「悪しき実」とつぶやいて終わるのだが、この下げの意味が分らなかったので、第8話は不完全燃焼だった。
悪しき「実」というくらいなのだから、春川美津代(木村多江)が妊娠している子供の事なのだろうか。生まれてきた子供も人殺しという毒を持っているのだろうか。
第9話のあらすじは「ストロベリーナイト・第9話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。ストリベリーナイトの原作や主題歌は、「ストロベリーナイトの原作と主題歌」をご覧ください。
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