ノートルプチンとパロキサミン
遠藤憲一が出演するTBSの半側空間無視ドラマ「ATARU(アタル)」の第5話「本当にあった透明人間事件」のあらすじとネタバレのあらすじ編です。
このページは「ATARU(アタル)-第5話のあらすじとネタバレ」からの続きです。
翌日、鑑識の結果、死んだ植松教授(小島康志)が胸に付けていた名札から他人の血液が検出された。
血液から「アムロジピン」「スタチン」を検出していた。アムロジピンは高血圧や狭心症の薬で、スタチンは高コレステロール症の薬だった。
蛯名舞子(栗山千明)は、門倉松雄(遠藤憲一)が薬を飲んでいたことを思い出す。沢俊一(北村一輝)は門倉松雄(遠藤憲一)の元を訪れ、服用している薬を借り、鑑識へ持ち込んだ。
一方、他人の血液が見つかったため、「誰も見ていない」と証言した浅尾茂樹(岡田義徳)が偽証した可能性が浮上し、浅尾茂樹のポリグラフ検査(嘘発見器)を行う事になった。
しかし、ポリグラフ検査の結果、浅尾茂樹(岡田義徳)は偽証していない事が証明された。蛯名昇(Kis-My-Ft2の玉森裕太)は「僕の見間違いです。警察を混乱させて申し訳ありませんでした」と謝罪した。
一方、門倉松雄(遠藤憲一)が服用していた薬の鑑定結果が出た。薬にはアムロジピンとスタチンが含まれており、名札に付いていた血は、門倉松雄の血という可能性が大きくなった。
チョコザイ(中居正広)は「アムロジピンとスタチン、まだありません。これから検査なので。半分、ご飯食べなかった」とつぶやいた。そして、チョコザイは「真ん中はどこ」と言い、マジックであちこちに線を引き始めた。
翌日、沢俊一(北村一輝)は大学の関係者を集め、複数の横線を引いた紙を渡し、「線の真ん中に印を付けてください」と頼んだ。
みんなが印を付け終えると、浅尾茂樹(岡田義徳)の紙に注目が集まっ。浅尾茂樹が付けた印は、線の真ん中では無く、右側に偏っていた。
チョコザイ(中居正広)は浅尾茂樹(岡田義徳)を指さし、「BRAIN(脳)」「HALLUCINATION(幻覚)」とつぶやいた。
門倉松雄(遠藤憲一)は驚いて、「脳梗塞や脳溢血の経験は?」と尋ねると、浅尾茂樹(岡田義徳)は「ありません」と答えた。
恋人の桂井まどか(臼田あさ美)が「頭のオペは?」と尋ねると、浅尾茂樹(岡田義徳)は「スキーで転んだときに脳挫傷に」と答えた。桂井まどかは「脳外科の先生に連絡してきます」と言い、席を立った。
入れ替わるように、沢俊一(北村一輝)の部下がやってきた。部下は沢俊一に調べた結果を報告する。
報告を受けた沢俊一(北村一輝)は、優志製薬の北見光治(東根作寿英)を呼び出し、話を聞いた。
沢俊一(北村一輝)は「貴方は優志製薬の治験を受けていますね。アムロジピンとスタチンを一緒にした薬はまだ発売されていない。貴方の血液をDNA鑑定させてください」と追求した。
北見光治(東根作寿英)は「効果が無い薬を、効果があるような論文を書かせて、代わりに多額の寄付をする。そんなことをするために、MRになったんじゃない」と言い、当時のことを話し出した。
北見光治(東根作寿英)は論文を書いた植松教授(小島康志)に、「薬が売れ行きが良すぎる。こんな事が許されるはずがない。薬に効果が無いことを発表します。先生も論文の訂正をお願いします」と訴えた。
しかし、植松教授(小島康志)は「断る」と言い、北見光治(東根作寿英)の手を振り払ったところ、バランスを崩し、階段から転落したのだった。
自白した北見光治(東根作寿英)は「浅尾先生(岡田義徳)に見られたので、直ぐに捕まると思っていた。でも、なんで浅尾先生は『誰も見ていない』なんて証言したんでしょうか」と不思議がった。
その後、蛯名舞子(栗山千明)は、脳外科医の井下田悦四郎(池田鉄洋)から、浅尾茂樹(岡田義徳)が「誰も見ていない」と証言した理由を知る。
浅尾茂樹(岡田義徳)は脳挫傷の影響で、半側空間無視という病気なっていた。半側空間無視とは、損傷した脳の反対側の視覚や聴覚などを失う病気だった。
半側空間無視は視覚の一部を失うが、脳が経験から失った視覚を補完することがあり、本人に自覚症状が無いことが特徴だった。
半側空間無視と知らされた浅尾茂樹(岡田義徳)は、「もうドクターには成れない」と言い、大学を去ろうとするが、門倉松雄(遠藤憲一)は「君の症状は君の研究に生かせないのか。このまま、私の研究室に居なさい」と告げて立ち去った。
恋人の桂井まどか(臼田あさ美)は「いつも私が左側に居るから。私が貴方の左側になるから」と言い、浅尾茂樹(岡田義徳)の左側に寄り添った。
事件が解決すると、チョコザイ(中居正広)は「mission accomplished(任務終了)」とつぶやき、涙を流したのであった。
第6話のあらすじは「ATARU(アタル)第6話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。原作や主題歌については、「ATARU(アタル)の原作や主題歌」をご覧ください。
コメント欄
素晴らしいドラマです。高等な思慮ができました。今後興味がさらにわきました。感謝