クレオパトラな女たち-打ち切り最終回の感想

佐藤隆太が出演する日本テレビの美容整形ドラマ「クレオパトラな女たち」の最終回（第8話）「美しいとは?」の視聴率と感想です。

最終回のあらすじは「クレオパトラな女たち-最終回のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

ドラマ「クレオパトラな女たち」は、最終回の視聴率が8.0%で、平均視聴率が7.8%で、早々と打ち切りで最終回を迎えた。視聴率を取り易いとされる医療ドラマで、平均視聴率7.8%はかなり悪い成績だ。

さて、ドラマ「クレオパトラな女たち」の最終回はつまらなかった。元々がつまらない最終回だったのか、打ち切りになったのでつまらない最終回になったのか、それは分からない。

ドラマ「クレオパトラな女たち」は美容整形を通じて「美とは何か」を追求するテーマだったと思っていたが、単なる不倫ドラマで終わった。美容整形は全く関係が無かった。

美容整形クリニック「BSC」を舞台にしたドラマだけに、有終の美を飾って欲しかったが、意味の分からない最終回だった。ある意味では打ち切りにふさわしい最終回だ。

せめて、「打ち切りにしたのは失敗だった」と思わせる最終回にして欲しかったが、「もっと早く打ち切るべきだった」と思う最終回だった。第5話くらいまでは面白かったのに、残念な最終回だった。

最終回で、市井睦（稲森いずみ）の不倫を知った麻酔医の村松春（宮地雅子）が怒り出すシーンなど、村松春が怒る意味が分からなかった。

最終回は登場人物の性格がコロコロと変わったため、登場人物の心境が全く理解できなかった。

市井睦（稲森いずみ）が岸峯太郎（佐藤隆太）を好きになる理由も、よく分からない。全体的に人物の描写が悪かった。

岸峯太郎（佐藤隆太）とゲイ黒崎裕（綾野剛）の2人の関係は、それなりに描いていたのだから、岸峯太郎と黒崎裕が結ばれる最終回の方が、まだ自然なストリーになったと思う。

ゲイの黒崎裕（綾野剛）はキャラが立っていたので、もっとゲイの黒崎裕を活かしたストーリーにするべきだったと思う。

ストーリーの鍵を握ると思っていた富坂昇治（三浦翔平）も、推理ばかりして名探偵コナンのようで、期待外れだった。富坂昇治もゲイにして、ゲイと同性愛のドラマにすればもっと面白いドラマになっていたと思う。

さて、春ドラマ「クレオパトラな女たち」の次に始まるのは、井上真央が主演する夏ドラマ「トッカン-特別国税徴収官」だ。

ドラマ「トッカン-特別国税徴収官」は、税金を徴収する税務署の新人徴収官の話しだ。

長引く景気低迷のなか、消費税増税の議論も挙っており、税金を徴収するドラマは美容整形以上に、視聴者に受け入れられないような気もする。

2連続打ち切りで「Wの悲劇」にならないように、頑張ってほしいものだ。

• 2012/06/07