ドラマ「モリのアサガオ」の感想

ドラマ「モリのアサガオ」が始まりました。テレビ東京はドラマ枠を新設したこともあって、かなり力が入っています。原作も良い、キャスティングも良いです。ネタバレは「モリのアサガオのネタバレ」をご覧下さい。

モリのアサガオの見所」でも書いたのですが、伊藤淳史の演技は期待通りに意味深長でした。死刑囚のメンバーも豪華です。石峰明の六平直政を第1話で殺してしまうのはもったいないです。深堀圭造の柄本明も味がありました。

ドラマ版は、原作漫画「モリのアサガオ」から微妙に修正されており、少し軽くなっていたのが残念です。

第1話の冒頭で及川直樹(伊藤淳史)が石峰明(六平直政)の大福を落とすのですが、原作では食べてしまいます。ここは、原作通りに大福を食べて欲しかったです。

谷崎俊幸(ベンガル)は、キャラ設定が変わっていました。原作では死刑囚にも優しいマイホームパパなのですが、ドラマでは「死刑以外の方法で死なれちゃ困るんだよ」と言っていたので、保身的な感じがしました。

深堀圭造(柄本明)は及川直樹(伊藤淳史)を初めて見たとき、「山本」と言わなかったし、喫茶パパゲーナのママ藤間貴子(相築あきこ)も死刑囚については全く知識がないような発言をしていたので、なにわ谷事件は原作からアレンジするのかなと思いました。

死刑囚が8人も居て、山本憲人の「なにわ谷事件」と渡瀬満の「平成の敵討ち殺人事件」とを描くのに、時間的は足りるのでしょうか?死刑囚を減らして、1人1人を深く描写して欲しいと思いました。

深堀圭造(柄本明)がお菓子「プチプチプッチン」を食べていたので、ぬいぐるみの「カヒルちゃん」や涙目真由子の児童文学書「はなまるチェリー」の登場にも期待したいです。

深堀圭造がプチプチプッチンを届けなかった及川直樹(伊藤淳史)に対して、「馬鹿野郎、俺たちには1分1秒も狂わない暮らしをさせておいて、お前らは菓子1つ時間通りに届けられないのか」と怒鳴るシーンがありました。刑務官より死刑囚の方が立場が上なので笑えました。

その一方で、深堀圭造(柄本明)は若林勇三(塩見三省)にはヘコヘコするので、緩急があって面白いです。

一つ改善して欲しいのは、プレゼントクイズの受付が放送終了後から30分間だけというところです。TBSは受付期間が1週間なので、TBSも1週間は受け付けて欲しいです。

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