ドラマ「大奥-誕生(有功・家光篇)」の感想
堺雅人が出演するTBSの、よしながふみドラマ「大奥-誕生(有功・家光篇)」の第1話「将軍は少女!?全ての男女逆転はここから始まった」の感想です。
第1話のあらすじは「大奥-誕生(有功・家光篇)のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
■ドラマ「大奥」の感想
ドラマ「大奥-誕生(有功・家光篇)」の第1話を観たが、感想は特にない。史実や有名な逸話をアレンジしているので、取り立ててストーリーに気になる点は無かった。
ただ、演出が気になった。それは、春日局(麻生祐未)が万里小路有功(堺雅人)に還俗を迫る場面で、澤村伝右衛門(内藤剛志)が明慧(みょうけい=駿河太郎)と女郎を切り捨てたシーンだ。
澤村伝右衛門(内藤剛志)は2人を切ったにもかかわらず、血しぶきも出なかったし、刀に血糊も付いていなかった。
ドラマ「大奥-誕生(有功・家光篇)」の前編となる映画「大奥-男女逆転」では、徳川吉宗(柴咲コウ)が機転を利かせて、死罪となる水野祐之進(二宮和也)を殺さずに逃がした。
だから、澤村伝右衛門(内藤剛志)の刀に血が付いていないため、明慧(みょうけい=駿河太郎)と女郎は助かったのか、と思ってしまい、ストーリーに疑問点が生まれた。
ドラマ「大奥-誕生(有功・家光篇)」は、大奥3部作の第2部にあたるのだから、第1部の映画「大奥-男女逆転」との兼合いも考えて欲しかった。
一方、大奥に入った万里小路有功(堺雅人)が徳川家光(多部未華子)に拝謁したさい、「お万」と呼ばれても返事をしなかったため、徳川家光(多部未華子)に扇子で何度も殴られたシーンでは、万里小路有功(堺雅人)は口を切って血を垂らしていた。
扇子で殴られた万里小路有功(堺雅人)は口から血を流して、刀で切られた明慧(みょうけい=駿河太郎)らは血が出ないという演出はバランスに疑問が残る。
色々と自主規制があるのだろうが、1話の中で、こうもバランスがおかしいとストーリーまでつまらなく感じてしまうため、演出に工夫が必要だと思う。
さて、出演者の方は実力派が揃っており、なかなか楽しめた。万里小路有功を演じた堺雅人は、フジテレビのドラマ「リーガル・ハイ」でぶっ飛んだキャラクターの弁護士を演じていたのだが、リーガル・ハイをイメージさせること無く、見事に堺雅人は院主・万里小路有功を演じていた。
一方、春日局を演じる麻生祐未は、流石という感じである。TBSのドラマ「JIN-仁-2」では、病気の役だったため、かなり体重を落としていたが、今回は春日局なので体重を戻していた。
ドラマ「JIN-仁-2」の時は、縁側に座って、家族に隠れて花林糖を食べる麻生祐未が非常にかわいらしかった。ドラマ「大奥」でもそういうシーンを期待したいが、春日局役では無理だろう。
さて、春日局(麻生祐未)は質実剛健の武家文化で、万里小路有功(堺雅人)は煌びやかな公家文化である。
この2人の背景の違いをどのように演出するのか、という点がドラマ「大奥-誕生(有功・家光篇)」の見所だと思うのだが、人を切っても血の出ない演出では、あまり期待できないかもしれない。
第2話のあらすじは「大奥(有功・家光篇)-第2話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
ドラマ「大奥」の原作や主題歌については『大奥-誕生(有功・家光篇)の原作と主題歌』をご覧ください。
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コメント欄
実際最近の時代劇では血のりを見せる演出はしないのが多いですね、仁等では結構使ってましたがね。