捨蔵(窪田正孝)が大奥へ行く
麻生祐未が出演するよしながふみドラマ「大奥-誕生(有功・家光篇)」の第4話「実らない果実、忍び寄る毒蛇」のあらすじとネタバレのネタバレ編です。
このページは「大奥-誕生(有功・家光篇)-第4話のあらすじとネタバレ」からの続きです。
■大奥-第4話のあらすじ後編
その後、春日局(麻生祐未)は籠に乗って大奥へ戻っていると、町で白い着物の町人・捨蔵(窪田正孝)を見かけ、後を付けさせた。
翌日、稲葉正勝(平山浩行)は6人衆に、疫病「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」の蔓延を利用して、跡継ぎの出来ない大名家をお取りつぶしにする計画を提案した。
すると、6人衆の松平信綱(段田安則)は「6年間も大奥から出ていないのに、凄い見識だ。本来なら正勝殿(平山浩行)を入れて7人衆にしたいくらいだ」と褒めた。
稲葉正勝(平山浩行)は「これは上様の意見です」と言おうとしたが、松平信綱(段田安則)に褒められて、言い出せなくなってしまった。
松平信綱(段田安則)が「上様にお世継ぎができれば」と嘆くと、春日局(麻生祐未)は「既に手は打ってある」と不気味な笑みを浮かべた。
その頃、町人の捨蔵(窪田正孝)は町中で女と抱き合っていると、父親に見つかり、家に連れ戻されてしまった。
父親は「情けない。世に生まれた男の子のうちで、育ちやがったのが末っ子のお前1人とは」と嘆くと、捨蔵(窪田正孝)は「今じゃ、何処の家だって男の子が生まれたら、家業など手伝わさせずに、家の奥で将軍様みていに大事に育てるもんだぜ」と言い返す。
父親は「男が偉いのは種馬だからじゃねーぞ。男は働いて女房子供を養ってたからだぞ」と激怒すると、捨蔵(窪田正孝)は「じゃ、俺は良い時代に生まれたんだな。俺の稼ぎは古着屋よりもずっとおおいんだぜ。そのうち御殿でも建ててやるよ」と言って家を出た。
「注釈:捨蔵(窪田正孝)のモデルについては「大奥の捨蔵(お楽)のモデルは、お蘭(宝樹院)」をご覧ください。」
その日の夜、捨蔵(窪田正孝)は女性と別れると、澤村伝右衛門(内藤剛志)に声をかけられた。
捨蔵(窪田正孝)は澤村伝右衛門(内藤剛志)に付いていくと、小舟で春日局(麻生祐未)が待っていた。
捨蔵(窪田正孝)がひれ伏すと、春日局(麻生祐未)は捨蔵(窪田正孝)の顔をのぞき込んで、不気味な笑みを浮かべた。
翌日、勝田頼秀(夙川アトム)らが玉栄(田中聖)を部屋に呼んだ。玉栄(田中聖)は「私は、やられた事は忘れませんのや」と敵意をむき出したが、勝田頼秀(夙川アトム)は「過去ではなく、未来のことを話そう」と申し出た。
勝田頼秀(夙川アトム)によると、春日局(麻生祐未)が切腹した角南重郷(戸次重幸)の部屋を慌ただしく掃除し始めており、万里小路有功(堺雅人)が大奥へ入る直前と同じ状況だという。
勝田頼秀(夙川アトム)は、疑う玉栄(田中聖)に「有功殿(堺雅人)は我らに、正月の取り仕切りなどの役割をくれた。それが、何もする事が無かった我らの心の支えになっておる。もはや含みはござらん」と、敵意が亡いことを告げた。
その日の夜、春日局(麻生祐未)は、万里小路有功(堺雅人)を部屋に呼んだ。万里小路有功(堺雅人)が部屋に入ると、春日局(麻生祐未)の隣には見知らぬ男・捨蔵(窪田正孝)が座っていた。
春日局(麻生祐未)は「有功殿(堺雅人)、今日まで上様のお相手、誠にご苦労で様でした。これからは、この捨蔵(窪田正孝)がお相手をする」と告げた。
万里小路有功(堺雅人)は「それには無理が…。なにより、上様が決してお聞き入れにはなりますまい」と答えた。
すると、春日局(麻生祐未)は「では、其方から上様に『おしとねを交代させていただきます』と申し上げるのじゃ。上様にはべって1年。未だに上様に子が出来ぬのは、其方に種が無いからであろ。引き際くらい心得られよ。見苦しい」と告げた。
万里小路有功(堺雅人)は「望んで来た場所ではありませんでした。しかし、自分の出来る事を必死に探し、上様と生きる道を見つけました。もう少しだけ待ってください。このような仕打ち、上様にむごすぎます。まるで道具と同じや。そうまでして守らなければならない徳川家とは一体なんなのですか」と懇願した。
春日局(麻生祐未)が「戦の無い平和な世の中です」と答えると、万里小路有功(堺雅人)は硬直してしまった。
その日の夜、徳川家光(多部未華子)の寝屋を訪れた万里小路有功(堺雅人)は、「お願いがございます。これより一切、おしとねを辞退させて頂きとうございます。上様には新しい御中臈がはべりますゆえ」と申し出た。
徳川家光(多部未華子)は「ワシに他の男と寝所を共にせよと申すのか。嫌、嫌。お前にワシの何が分かる。いつも辱められるのはワシだけじゃ。春日(麻生祐未)に逆らえば、自分のみが危ないと思ったか。死ね」と泣きわめいた。
すると、万里小路有功(堺雅人)は、徳川家光(多部未華子)を抱きしめて「殺してください」と頼んだ。
徳川家光(多部未華子)は「嘘じゃ。だめ。死んでは嫌。どんなに酷い男でも有功(堺雅人)が好き」と言って、万里小路有功(堺雅人)の胸にすがった。
そして、徳川家光(多部未華子)は「春日(麻生祐未)は馬鹿じゃ。子をなせぬのは有功(堺雅人)のせいではない。ワシが産まず目なのじゃ。娘を産んだとき、たいそう難産だった。どんな男に抱かれようが、ワシは、はらめない」と嘆いた。
徳川家光(多部未華子)が「その時はワシと一緒に死んでくれるな。徳川と一緒に滅びてくれるな」と問うと、万里小路有功(堺雅人)は「はい」と答えて、2人は布団に倒れ込んだのであった。
第5話のあらすじは「大奥-誕生(有功・家光篇)第5話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
ドラマ・映画「大奥」の登場人物のモデルは「よしながふみ「大奥」で実在するモデルのまとめ」をご覧ください。
ドラマ「大奥」の原作や主題歌については『大奥-誕生(有功・家光篇)の原作と主題歌』をご覧ください。