実録-新島八重と田中滋野との朝風呂勝負

2013年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公となる新島八重(山本八重)の生涯をあらすじとネタバレで紹介する実録「新島八重の桜」の京都編「新島八重と田中滋野との朝風呂勝負」です。

このページは『実話-新島八重の「恩返し」のあらすじとネタバレ』からの続きです。

実話「新島八重の桜」の目次は『実話「新島八重の桜」のあらすじとネタバレ』をご覧ください。

■新島八重と強盗
新島襄が生きていたときは家政婦が居たが、新島襄の死後は新島八重の性格が原因で家政婦も居着かなくなり、新島八重は新島邸で1人暮らしをした。

ある日、呼び鈴が鳴ったので、新島八重が応対に出ると、玄関には5人の男が居り、男は「金を出せ」と新島八重に凄んだ。5人の男は強盗だった。

すると、新島八重は、玄関付近にある階段から2階に向かって、「竹田君、○○君、何しとるんや、早よう降りて来んかい」と怒鳴った。

これを聞いた強盗5人組は、驚いて何も取らずに逃げていった。しかし、新島八重は1人暮らしで、2階には誰も居なかったのである。

■新島八重と田中滋野との朝風呂勝負
新島八重の勝ち気な性格は晩年になっても衰えて居らず、ライバルと死闘を繰り広げていた。そのライバルとは、京都の元老・田中源太郎の妹で表千家の師範・田中滋野である。

新島八重は裏千家の師範で、ライバルの田中滋野は表千家の師範だが、茶道のライバルではない。朝風呂のライバルである。

新島八重は晩年、朝の5時に風呂屋へ通う事が日課だった。一方、ライバルの田中滋野も毎日、朝風呂に通っていた。

2人とも勝ち気な性格で、新島八重は朝風呂へ行っても、先に田中滋野が風呂に入っていれば、朝風呂に入らずに帰り、田中滋野も先に新島八重が入っていれば、朝風呂に入らずに帰った。

新島八重と田中滋野の朝風呂勝負はすっかりと有名になっており、風呂屋の界隈を賑わせていた。

実録「新島八重の桜」の京都編「実話-新島八重の改宗疑惑と竹田黙雷のあらすじとネタバレ」へ続く。