ビブリア古書堂の事件手帖-あらすじとネタバレ
剛力彩芽が出演する古本ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」の第1話「偽のサインと古書に秘められた謎」のあらすじとネタバレのあらすじ編です。
原作と主題歌は『「ビブリア古書堂の事件手帖」の原作と主題歌』をご覧ください。
■ビブリア古書堂の事件手帖-あらすじ
ある日、五浦大輔(AKIRA)は祖母の遺品の本をビブリア古書堂へ持ち込んで査定を頼んだが、夏目漱石の署名が入った1冊の本の査定に30分以上もかかっていた。
しびれを切らした五浦大輔(AKIRA)は「分らなければ他へ持って行きます」と告げると、本を査定していた篠川栞子(剛力彩芽)は「偽物です」と答えた。
夏目漱石の署名が入った夏目漱石全集は、夏目漱石の死後に発売されたものであり、署名が偽物であること自体は直ぐに分っていたのだという。
篠川栞子(剛力彩芽)は「このサインを書いたのはお婆さまかもしれません」と告げると、五浦大輔(AKIRA)は「おばあちゃんは本を大切にしていたから、悪戯書きするような事はあり得ない。根拠はあるんですか?」と尋ねた。
すると、篠川栞子(剛力彩芽)は「漱石全種は全34巻ですが、このうち、この1冊だけが他とは別に購入されたものだからです」と答えた。
さて、僕がビブリア古書堂へ本を持ち込むことになったのか、その経緯について話しておこう。
ある日、祖母の遺品を整理していた母が、会社が倒産して失業中の五浦大輔(AKIRA)に古本屋へ売りに行くように命じた。本の中に夏目漱石の署名が入った物があり、高く売れるかも知れないのだという。
五浦大輔(AKIRA)は車で大手チェーンの古本屋へ本を持って行こうとしたのだが、道路工事のために迂回したところ、袋小路に迷い込み、たまたまビブリア古書堂をみつけ、こうして本を査定して貰う事になったのだ。
夏美漱石の署名が偽物だと説明為た篠川栞子(剛力彩芽)は「申し遅れました。私はビブリア古書堂の店主・篠川栞子(剛力彩芽)です」と自己紹介する。五浦大輔(AKIRA)も「どうも、五浦大輔(AKIRA)です」と挨拶した。
篠川栞子(剛力彩芽)は大輔という名前に驚きながらも、本について説明を始めた。
漱石全集34巻のうち33巻には、所有者が署名に代わりに判を押す蔵書印が入っていたが、夏目漱石の署名が入った第8巻だけには蔵書印がなかった。
篠川栞子(剛力彩芽)の推理によると、漱石全集のうち第8巻だけがあれば不自然になるため、漱石全集全34巻を買い足し、第8巻をカモフラージュしたのだという。
さらに、篠川栞子(剛力彩芽)は、第8巻の背表紙に書かれている「夏目漱石」「田中嘉雄様」は、当初は「田中嘉雄」とだけ書かれており、祖母が「夏目漱石」と「様」を書き足して献呈署名の形式にしたと推理した。
篠川栞子(剛力彩芽)は、この本を田中嘉雄からのプレゼントで、田中嘉雄は祖母の大切な人だったのではないか。当時は好きな人が居ても親が決めた相手と結婚するしかなかったという話しは多かった、と話す。
篠川栞子(剛力彩芽)は「もしかして、貴方の名前を付けられたのはお婆さまですか?お婆さまが結婚されたのは、1962年より前ですか、後ですか」と尋ねたが、五浦大輔(AKIRA)は「さぁ、本と何か関係あるのですか?」と尋ね返した。
篠川栞子(剛力彩芽)は「それは分りません。すみません。直ぐに他の本も査定します」と慌てて査定に取りかかると、五浦大輔(AKIRA)は「明日また来ますので、ゆっくり査定してください。それと、漱石全集は売るのを止めます」と告げた。
帰宅した五浦大輔(AKIRA)が母親に「サインは偽物だった。そうえいば、俺の名前って、ばあちゃんが付けたの?」と尋ねると、母は「おばあちゃんが、どうしても付けたい名前があるって、強引に決めたのよ」と教えた。
五浦大輔(AKIRA)は「ばあちゃんが結婚したのっていつ?」と尋ねると、母は「姉さんが生まれる前年だから、1959年ね」と教えた。
五浦大輔(AKIRA)は篠川栞子(剛力彩芽)の言葉を思い出しながら、「おじいちゃんってどんな人だったの?」と尋ねると、母は「冬の寒い日に酔っ払って道端で寝込んで凍死しちゃったのよ。働きもせずにお酒とギャンブルに溺れて、おばあちゃんがコツコツ貯めたお金も使っちゃったそうよ」と話した。
五浦大輔(AKIRA)が「違う人と結婚していれば、違った人生を歩んだんだろうな」と話すと、母親は「好きな人は居たのよ。でもね、その人との結婚は親に許して貰えなかったんだって」と教えた。
翌日、五浦大輔(AKIRA)はビブリア古書堂を訪れると、篠川栞子(剛力彩芽)に「貴方の言った通りでした。ばあちゃんには結婚したくても、結婚できなかった恋人が居たんです。それに、僕の名前を受けたのもばあちゃんでした。それで、ばあちゃんが結婚したのは1959年でした」と話した。
五浦大輔(AKIRA)は「ばあちゃんは死ぬ前に、俺に何か言いかけていた」と言うが、1959年と聞いた篠川栞子(剛力彩芽)は話題を避けるように査定の明細を渡し、「最低額に問題はありませんか?問題が無ければ代金をご用意します」と答えた。
『「ビブリア古書堂の事件手帖」のあらすじとネタバレ後編』へ続く。