超低体温循環停止法で同時性四重複癌を切除
小池栄子が出演するフジテレビの医療ドラマ「ラストホープ」の第1話「見放された患者たちの最後の砦」のあらすじとネタバレのネタバレ編です。
このページは「ラストホープのあらすじとネタバレ」からの続きです。
■ラストホープのあらすじとネタバレ後編
翌日、波多野卓巳(相葉雅紀)は宮本孝介(佐藤祐基)らを呼び、手術の方法を説明した。ただ、この手術は保険が適用されないため、多額の手術費用が必要になった。
手術ロボットは年間の維持費だけで2400万円もする代物で、1回の手術で消耗する部品の費用だけでも60万円がかかった。
さらに、手術ロボットは保険が適用されず、自由診療になるため、高額になる。そのうえ、日本では混合診療が認められていないため、手術ロボットを使えば保険適用部分まで自由診療となり、少なくとも700万円はかかる。莫大なお金がかかる。それが先端医療なのだという。
森田理沙子(佐藤江梨子)が「新居を解約すれば何とかなるよ」と言い、手術を勧めると、戸惑っていた宮本孝介(佐藤祐基)は「この前、籍だけ入れたんです。死ぬわけにはいかない」と言い、手術を決意した。
その後、波多野卓巳(相葉雅紀)が中庭に出ると、森田理沙子(佐藤江梨子)が1人で座っていた。波多野卓巳(相葉雅紀)が声をかけると、森田理沙子(佐藤江梨子)はポツポツと話し始めた。
森田理沙子(佐藤江梨子)はワールドカップの観戦ツアーで宮本孝介(佐藤祐基)と知り合い、付き合うようになった。2人ともサッカーファンで、結婚したら一緒にワールドカップを見に行き、4年ごとに世界中を回ろうと話していた。
やがて、結婚する事になったが、婚姻届を出す直前になって宮本孝介(佐藤祐基)は居なくなった。何とか探し出したら、宮本孝介(佐藤祐基)は病気になって余命半年を宣告され、死のうとしているところだった。
悔しかった。病気の事も、何も気付いてあげられなかった事も。その後、森田理沙子(佐藤江梨子)は婚姻届に判子を突いて貰ったが、彼が死ねば離婚歴が残ることに悩み、婚姻届は出せなかったのだという。
波多野卓巳(相葉雅紀)は「当然ですよ。不安になるのは。答えは簡単です。宮本さん(佐藤祐基)が無事に退院して、一緒に婚姻届を出せば良いんです」と答えた。
すると、森田理沙子(佐藤江梨子)は泣きながら、「あの人をよろしくお願いします」と、波多野卓巳(相葉雅紀)にすがった。
一方、高木淳二(田辺誠一)は萩原雪代(小池栄子)を飲みに誘ったが、萩原雪代(小池栄子)は「過ちは1回でいい。あの時は、私はどうかしてたのよ」と言い、立ち去った。
やがて、分子標的薬により、手術ができる程度まで癌が小さくなった。高木淳二(田辺誠一)が波多野卓巳(相葉雅紀)に「町医者も手術を手伝え」と助手を命じると、副島雅臣(北村有起哉)が「町医者は手術なんかやらないだろ」と呆れる。
すると、波多野卓巳(相葉雅紀)は「ウチは手術をやりますよ。オヤジが外科出身なので。みなさん、何か勘違いしてますが、町医者は基本、オールマイティーなので」と笑った。
手術前、宮本孝介(佐藤祐基)を回診した波多野卓巳(相葉雅紀)は、宮本孝介(佐藤祐基)に心音を聞いて異変に気づき、心タンポナーデを発見した。
病気によって音の高さや反響が違い、聴診器と問診で心臓疾患の7割は分ると言われているが、その違いを聞き分けられる医者は少ないのだという。
心タンポナーデはごくまれに発生する分子標的薬の副作用で、予期していない事態だった。波多野卓巳(相葉雅紀)が気付いたから良いものの、気付かなければ手術は失敗していた。
高木淳二(田辺誠一)らは心タンポナーデの手術を行い、そのまま同時性四重複癌の手術に入った。
しかし、予期せぬトラブルにより手術は長引き、超低体温循環停止法で手術が可能な時間は、残り1時間を切っていた。
全ての腫瘍を摘出するには、少なくとも、あと1時間40分は必要だったため、高木淳二(田辺誠一)らは「このままでは術中死していまう」と言い、手術の中止を命じた。
すると、観覧室から手術を見ていた古牧利明(小日向文世)が「時間軸を縦に見るから駄目なんだ。そこには君たちの他に手術ロボットがある。成功するかどうかは、君たち次第だ」と告げた。
人間と手術ロボットとが平行して手術した症例は無かったが、橘歩美(多部未華子)は「これしか方法は無い」と言い、人間と手術ロボットによる同時手術を決めた。
一方、森田理沙子(佐藤江梨子)が手術室の前で祈っていると、手術室から波多野卓巳(相葉雅紀)が出てきた。
波多野卓巳(相葉雅紀)は「次はブラジルで開催ですね。ワールドカップ。4年後に2人で世界中を旅してください。手術は成功です」と告げると、森田理沙子(佐藤江梨子)は「ありがとう御座います」と涙を流した。
医局に戻った波多野卓巳(相葉雅紀)は、みんなに「みんなの分も買っておきましたよ」と言い、ストロベリーチョコレートロールを差し出したが、みんな「要らない」と言い、帰って行った。
橘歩美(多部未華子)が病院を出ようとすると、高度先端医療センターを取材していた記者・宇田朋子(前田亜季)が「来週は医療ミスの裁判なんですよね。貴方の回りでは、よく事件が起こる。話を聞かせてください」と声をかけた。
橘歩美(多部未華子)が「隠してない。傍聴すれば」と言い立ち去ろうとすると、記者・宇田朋子(前田亜季)は「目的は医療ミスのことだけじゃないんです。『橘歩美』ではなかった10年前の事が知りたいんです。聞かせてください『あいたにきこ』さん」と告げたのであった。
ドラマ「ラストホープ」の原作や主題歌については、「ラストホープの原作や主題歌」をご覧ください。