「とんび」の感想
内野聖陽が出演するTBSの親子鷹ドラマ「とんび」の第1話・第2話の感想です。
ドラマ「とんび」のあらすじとネタバレは『「とんび」のあらすじとネタバレ』をご覧ください。
■とんび-第1話の感想
ドラマ「とんび」の第1話は感動した。何度観ても泣ける。来る、と分っていても感動してしまう。もはや、パブロフの犬状態である。
さて、ヤスこと市川安男(内野聖陽)は不器用な男だった。結婚して2年が経っても、まっすぐに帰れないほど、不器用な男だった。
市川安男(内野聖陽)は妻の市川美佐子(常盤貴子)が荷物の下敷きになって死んでも、怒れず、泣けないほど不器用な男だった。
ドラマ「とんび」の第1話は、市川安男(内野聖陽)の不器用さがよく現れており、この市川安男(内野聖陽)が息子・市川旭(五十嵐陽向)をどうやって育てていくのか、興味がそそられた。
また、市川美佐子(常盤貴子)が死んだところで「次週へ続く」としなかった点も良かった。市川美佐子(常盤貴子)が死んだところで第1話が終わっていれば、第1話終盤の感動は無かったと思う。
第1話は1話で完結されており、見終わった後に達成感の様なものを感じた。2時間スペシャルドラマと比べても遜色の無い内容だったと思った。
■とんび-第2話の感想
ドラマ「とんび」の第2話は、感動できなかった。第2話は、第1話と比べてイマイチだった。
雪がちらつく夜の海岸で、和尚・海雲(柄本明)は市川旭(荒川槙)に上着を脱ぐように命じた。
私は極度の寒がりなので、上着を脱いだ市川旭(荒川槙)を観て、寒くて可愛そうだと思ったので、その後のエピソードは感動できなかった。
市川旭(荒川槙)が母親の写真をみながら絵を描くエピソードも感動できなかった。
市川旭(荒川槙)は、心の中の家に住んでおり、目には見えない母親・市川美佐子(常盤貴子)をみんなに見せるために絵を描いたが、わざわざ絵を描かなくても写真があるじゃないか、と思ってしまった。
詮索小説「とんび」を読んでいないので、原作との比較はできないが、この辺りは脚本家が頑張って感動できるようなエピソードにして欲しかった。
第2話は市川旭(荒川槙)のオネショあり、市川安男(内野聖陽)の再婚ありで、てんこ盛りだった。1話完結にしているので仕方が無いかもしれないが、もう少しスローテンポでも良いと思った。
ただ、不器用ながらも市川安男(内野聖陽)と市川旭(荒川槙)の2人が、周囲の人間に支えられながらも親子で生きていく様子は上手く描けていたと思う。
不器用で馬鹿な市川安男(内野聖陽)が、賢い市川旭(荒川槙)を生んだ。ドラマ「とんび」のタイトルは、「鳶が鷹を生んだ」という諺が基になっているようだ。
市川旭(荒川槙)は市川安男(内野聖陽)の自慢の息子である。市川安男(内野聖陽)は、よもや、20年後の市川旭(佐藤健)にゲイ疑惑が浮上するとは思ってもいなかっただろう。
成人した市川旭(佐藤健)がゲイなら、「鳶がホモを生んだ」になってしまうのではのではないか。
ドラマ「とんび」の原作や主題歌については「「とんび」の原作や主題歌」をご覧ください。
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コメント欄
NHKのスペシャルドラマで「とんび」を観て涙ボロボロ、原作を読んでも涙ボロボロ、電車の中で涙が止まらず困ったもんです。ドラマは3回ぐらい観たけどやっぱり同じところで泣いてしまった。
ところが、残念ながらTBSドラマでは今のところ泣けませんでした。海の場面では絶対に涙が溢れたのに、何かが違う。はっきり言って脚本が悪いと思う。
原作・NHKでは旭が生まれたのは昭和37年だったのに対して、TBSでは昭和47年と10年の違いが・・。その為か、ヤスたちが住んでいる住居も前者が県営住宅なのに対して後者は普通のアパート。前者は舞台が福山市でみんな広島弁を使っていたが後者は・・標準語?? ここらあたりがどうしても感情移入できない理由かな。「タエコ」さんも小泉今日子がよかった。
最大の誤算は、「ナマグサ」の野村宏伸。これは全くのミスマッチと思います。
ただ、これからの期待としては、NHK版では全く描かなかった旭と由美さんのエピソードかな・・・。これには少し期待しています。