「秘すれば花」の意味

吹石一恵が出演するTBSの秘すれば花ドラマ「とんび」の第4話「本当のお母さん」の感想です。

第4話のあらすじは「とんび-第4話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

■とんび-第4話の感想
ドラマ「びんび」の第4話に「秘すれば花」という諺が登場した。この「秘すれば花」には下の句があり、上下をつなげると、「秘すれば花なり、秘せずは花なるべからず」という諺になる。

「秘すれば花なり、秘せずは花なるべからず」の意味は、「秘密するからこと価値があり、秘密を明かせば価値が無くなる」である。

これは、手品を連想すると分かりやすいと思う。手品は、手品のタネを知らないと「凄い」と思うが、いざタネを知ってしまうと「なんだ、そんな簡単なことか」と呆れることが多い。

手品は種を明かさないからこそ花なのであり、タネをネタバレしてしまうと花ではなくなる。まさに、手品は「秘すれば花なり、秘せずは花なるべからず」なのである。

ちなみに、ドラマや映画の場合は、ネタバレを知っていた方がドラマや映画の内容の理解度が深まり満足度が向上する、という研究結果がある。

さて、ドラマ「とんび」では、「秘すれば花」を「秘密にするからこそ伝わるものがある」と言う意味で使用していた。

ドラマ「とんび」では「秘すれば花」で思いが通じていたが、そんなものはドラマだからであり、現実の世界では通用しない。思っている事は口に出して言わなければ、相手に伝わらないのだ。

ドラマ「とんび」でも、思いを口に出さなかった市川旭(佐藤健)の「秘すれば花」作戦は失敗に終わり、坂本由美(吹石一恵)に振られてしまった。

もし、心の中で思うだけで相手に意志が通じると考えている人が居るのであれば、近くのラーメン屋にでも入り、食べたいラーメンを心の中で念じてみるとよい。

いくら心の中で念じても、口に出して注文するまで、そのラーメンは出てこないだろう。

日本には、口に出さなくても思いは通じる、という変な思想があるが、そのような思想は間違いである。思っている事は口に出して言わなくては、絶対に伝わらない。

だから、今日から思っている事を口に出して言って欲しいのです。奥さんが作った料理を食べたら、「ありがとう」と言ってあげて欲しいのです。「美味しかったよ」と言ってあげて欲しいのです。

朝起きて、台所で朝食を作っている奥さんを見たら、「今日も綺麗だね。愛してるよ」と言ってあげて欲しいのです。

奥さんも旦那さんが仕事から帰ってきたら、「いつもご苦労様」と言ってあげて欲しいのです。

奥さんが子供と一緒になって旦那さんの愚痴を言えば、口に出した愚痴は旦那さんに伝わるのです。だから、旦那さんの愚痴を言ってはいけないのです。ならぬものは、ならぬのです。

旦那さんと奥さんは家族という同じ船に乗っているのです。一家の長である旦那さんが沈めば、同じ船に乗っている家族みんなが沈むのです。旦那さんが沈めば、奥さんも子供も沈むのです。

また、嫁は嫁を虐めてはいけないのです。嫁を虐めれば、旦那さんへの愚痴が増えるのです。嫁を虐めれば、結局は旦那さんが困り、家族という船が沈んでいくのです。

だから、嫁こそ大切にするべきなのです。姑は、馬鹿な息子のところに嫁に来てくれてありがとう、と感謝するべきなのです。

「秘すれば花」に下の句があるように、「情けは人のためならず」という諺にも下の句があるのです。下の句を続けると、「情けは人のためならず、巡り巡って我が身に返る」となるのです。

「情けは人のためならず」という諺は、「情けをかけるのは、その人のためでは無く、いつか自分の身に帰ってくるからである」という意味なのです。

だから、今日から愚痴を慎み、感謝の言葉を口に出して言うようにしてください。貴方が幸せになれば、私も幸せになるのです。みんなが幸せになれば、私も幸せになるのです。

だから、私は言うのです。今日も1日ありあとう。

ドラマ「とんび」の原作や主題歌については『「とんび」の原作や主題歌』をご覧ください。

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