星山克彦(大倉孝二)の死刑執行
ドラマ「モリのアサガオ」の第2話「死刑執行命令」のあらすじとネタバレのネタバレ編です。このページは「モリのアサガオ第2話のあらすじ」からのつづきです。
東京西拘置所へ戻った及川直樹(伊藤淳史)は人形を作り始めた。及川直樹は作った人形を持って星山克彦(大倉孝二)の房へ行き、家の模型を見て「星山さんの部屋はどこですか?一生懸命作った家に、僕の作った人形を入れてもらおうと思いまして」と言った。
星山克彦は「お前頭おかしいんじゃないか?」と人形を払いのけた。
及川直樹は「教えてください。あなたが4歳の誕生日のことを。両親はどの部屋にいたのですか?」と尋ねると、星山克彦は「1階のリビング」と答えた。
及川直樹は1階リビングに両親の人形を置いた。星山克彦は2階自室に自分の人形を置いき、当時のことを話し始めた。
下から星山克彦を呼ぶ声がした。星山克彦がリビングに降りると大きなケーキがあり、ローソクが4本立っていた。両親は喧嘩ばかりしていたが、誕生日だけは仲良く祝ってくれた。
及川直樹は「実はもう1組の家族が居るんです。この家に入れてもらえませんか?」と人形を差し出した。
星山克彦は3体の人形を家の中に入れた。残り1体の人形は女の子の人形だった。その人形を手に取ると、殺人事件のことを思い出し、星山克彦は暴れ出した。他の刑務官が入ってきて、及川直樹と星山克彦は引き離された。
星山克彦は「許してくれ」と叫んだ。そして、「俺はガキの頃に無くした幸せな家族が欲しかった。俺が壊したあの家族もかけがえのない家族だったんだよ。俺は何てことを…」と泣き崩れた。
そして、「なんか無いのか。今の俺に出来る事は。もう遅いのか。もうお終いなのか」と及川直樹にすがりついた。及川直樹は「あると思います」と答えた。
それからまもなく、入院している倉持多恵子の元に星山克彦からの手紙が届いた。倉持多恵子(中村ゆり)は星山克彦が改心していることを知り、死んだ家族に報告できると安堵した。それから3日後に倉持多恵子は死んだ。
数日後、法務省から死刑確定囚の確定命令が届いた。死刑執行が決まったのは、改心したばかりの780番・星山克彦だった。
星山克彦は及川直樹に「佳子先生が3日後に面会に来る。それまでに模型を完成させて、ビックリさせてやろうと思う。これが完成したら倉持多恵子の墓に見せに行って欲しい。俺は生まれ変わるよ。残された時間を精一杯生きてみるよ。」と言った。しかし、星山克彦に3日後は無かった。
星山克彦の死刑が執行される当日、先輩刑務官のの若林勇三(塩見三省)は及川直樹に「行ってこい。1人の人間として向き合ったんだろ」と言った。
及川直樹が駆けつけると、星山克彦は刑務官に連れられて廊下を歩いていた。及川直樹に気付いた星山克彦は「人形、ありがとよ」と言った。及川直樹は深々と頭を下げた。「モリのアサガオの感想とネタバレ」へつづく。