渡瀬満の妹は吉岡小春
ドラマ「モリのアサガオ」の第2話「死刑執行命令」のネタバレと感想です。原作のネタバレは「モリのアサガオのネタバレ」をご覧下さい。
第2話「死刑執行命令」は星山克博(大倉孝二)の死刑が執行される話だった。大倉孝二の演技は良かったが、人間描写が不十分だと思った。
及川直樹(伊藤淳史)が家の模型に入れる人形を渡す場面はもっと時間を使って欲しかった。星山克博は、殺害した一家の人形をあっさりと受け取ってしまったので、星山克博の苦悩が感じられなかった。
これは時間が足りないので仕方ないと思うが、ドラマが薄くなってしまう。死刑囚の数を減らして、囚人を濃く描いて欲しかった。
星山克博はカットしても良いエピソードだと思うが、星山克博の話は渡瀬満(ARATA)の妹につながるので、ストリー上は切れない。ちなみに、施設「竹の花園」のお茶を持ってきた口のきけない少女・吉岡小春(谷村美月)が渡瀬満の妹です。
ドラマ「モリのアサガオ」でメーンとなる事件は渡瀬満の「平成の復讐事件」と深堀圭造(柄本明)の「なにわ谷事件」である。平成の復讐事件は描かれるが、なにわ谷事件は原作通りではないような気がする。
なにわ谷事件は及川直樹の出生の秘密が隠されている。原作漫画では、及川直樹の本当の母親は喫茶「パパゲーナ」のママ・藤間貴子なのだが、ドラマでは藤間貴子(相築あきこ)の台詞に伏線が無かった。死刑囚の深堀圭造(柄本明)の台詞でも伏線が無かった。
深堀圭造が登場してるので、ドラマ「モリのアサガオ」でもなにわ谷事件は登場するのだろうが、伏線がないので及川直樹の出生の秘密までは描かないのかもしれない。
原作では、及川直樹は、山克博の殺害された一家の娘・倉持多恵子(中村ゆり)に会ったことを切っ掛けに、恋人の沢崎麻美と破局するが、ドラマでは破局する雰囲気はなかったので、オリジナルの展開になると思う。及川直樹(伊藤淳史)と沢崎麻美(香椎由宇)の関係に注目したい。