家族ゲーム-最終回の感想
櫻井翔が出演するフジテレビの家庭教師ドラマ「家族ゲーム」の最終回(第10話)「あの男が家庭教師になった理由-彼は誰を殺したのか?」の感想です。
ドラマ「家族ゲーム」最終回(第10話)のあらすじとネタバレは「家族ゲーム-最終回のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
■8年前の事件は真実
吉本荒野(櫻井翔)が沼田家の家庭教師を引き受けた目的は、第2の吉本荒野(忍成修吾)や第2の真田宗多(吉井一肇)が生まれるのを阻止することだった。
8年前に吉本荒野(忍成修吾)が真田宗多(吉井一肇)を虐めて自殺に追い込んだエピーソードが嘘なら、「第2の吉本荒野(忍成修吾)や第2の真田宗多(吉井一肇)が生まれるのを阻止する」という動機が説明できなくなる。
だから、8年前に起きた事件は、水上沙良(忽那汐里)が長男・沼田慎一(神木隆之介)に説明した通りだろう。8年前の事件まで疑うのは、考えすぎだと思う。
■沼田家は最低
さて、吉本荒野(櫻井翔)は、吉本荒野(忍成修吾)の母親に「人間にはルーツがある。親から、そのまた親から受け継がれた教育によって今の自分がある。つまり、多くの怪物は突発的には生まれない。吉本荒野(忍成修吾)というモンスターを作り出したのは、他ならぬ貴女なんですよ」と指摘した。
犯罪者を生み出す原因は、「生まれながらの要素なのか、教育や生活環境なのか」という議論は古くからある。
吉本荒野(櫻井翔)は、吉本荒野(忍成修吾)を生み出した原因を母親としてきしてることから、沼田家を破壊した理由は、吉本荒野(櫻井翔)が教育や環境がモンスターを生み出すと考えているからなのだろう。
それにしても、吉本荒野(忍成修吾)の母親が生み出したのは、吉本荒野(忍成修吾)だけだったが、沼田佳代子(鈴木保奈美)は第2の吉本荒野(忍成修吾)と第2の真田宗多(吉井一肇)の両方を生みだそうとしていたので、沼田家は吉本家以上に酷いと思う。
吉本荒野(櫻井翔)が「沼田家は最低の家族だった」というのも頷けるような気がする。
■家族ゲーム-最終回の感想
ドラマ「家族ゲーム」は、「どこからどこまでが本当で、どこからどこまでが嘘なのか」という事を考える面白さがあったが、第8話で吉本荒野(櫻井翔)がネタバレをした時から、そういう面白さが無くなった。
私は、櫻井翔が主演するドラマ「家族ゲーム」が始まるにあたり、原作小説「家族ゲーム」を読み、松田優作が主演した映画「家族ゲーム」を観たので、ドラマ「家族ゲーム」の最終回に注目していた。
しかし、ドラマ「家族ゲーム」の第9話と最終回(第10話)は蛇足だと思ったし、期待外れだった。
最終回は、第8話での吉本荒野(櫻井翔)のネタバレをひっくり返すような大どんでん返しで、視聴者が「また騙されていたのか」と驚かせて欲しかった。
第9話と最終回(第10話)は、確認作業に終わったので、ドラマ「家族ゲーム」は第8話で打ち切っていた方が、スッキリしたと思う。
吉本荒野(櫻井翔)も少し救われ、沼田家も少し救われ、吉本荒野(櫻井翔)は最後に「いいねぇ」と言い、ハッピーエンドに終わった。
ハッピーエンドで終わることが必ずしも悪い事では無いが、ドラマ「家族ゲーム」がハッピーエンドで終わると、吉本荒野(櫻井翔)が普通のドラマの普通の主人公になってしまうと思う。
だから、ドラマ「家族ゲーム」は破天荒な家庭教師・吉本荒野(櫻井翔)を象徴するような破天荒な結末を迎えて欲しかった。
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コメント欄
真田宗多の亡霊が主人公にそれで罪を償っているつもりかというシーンがあります
そして口調性格すべて吉本荒野と一致
沼田慎一に過去は本当なのかと尋ねられていいねぇと笑っている
つまりこの主人公は最初から吉本荒野本人ですね
動機は悪霊に取り付かれ人助けを強要されているですかね
3話までは徐々に現代日本社会のテレビ初めマスコミ、情報業界の偽善性にまるで挑戦するような展開で桜井君の一挙種一同がすべて?痛烈な批難が込められてるような緊張感で毎週、テレビから目が離せなかったのに・・
第4話からは、急にドラマのマニュアル的な展開にうってかわり・・
しかも、辻褄会わせに?説明役をト書きのようにドラマに取り入れさせ、
ますます持って?しらけきってしまい・・
陳腐な推理小説って感じで、とうとう、6話からは見るのを忘れてしまいました・・
というので・・netで、どうなったんだろう?って振り返らせてもらっている案配です
最後の結末も何だか、パターン的で勧善懲悪的なドラマ的な展開だったのでしょうか・・