空飛ぶ広報室-最終回の結末ネタバレ
綾野剛が出演するTBSの航空自衛隊ドラマ「空飛ぶ広報室」の最終回(第11話)「2年後の再会-二人で大空に描く未来」のあらすじとネタバレの結末ネタバレ編です。
このページは「空飛ぶ広報室-最終回のあらすじとネタバレ」からの続きです。
■空飛ぶ広報室-最終回のあらすじ後編
数日後、松島基地の取材に向かった稲葉リカ(新垣結衣)が矢本駅(宮城県東松島市)でバスを降りると、自動車から空井大祐(綾野剛)が出てきた。2人は事務的な挨拶を交わし、車に乗り込んで松島基地へと向かった。
松島基地に着くと、稲葉リカ(新垣結衣)が「聞かせてもらえますか?あの日の松島を」と尋ねる。すると、空井大祐(綾野剛)は地震当日の松島基地を語った。
話を聞いた稲葉リカ(新垣結衣)は「津波が来たのは、警報から30分以上が経ってから。その間、1機も飛び立たせることができないまま、28機が使用不能の陥った。どうして、そんなことになったんですか?」と尋ねた。
空井大祐(綾野剛)は「滑走路は全長27メートル。全てを確認するのは時間がかかる。実践機なら5分でなんとかなったかもしれないけど」と答えた。
松島基地に在籍するのは訓練隊だけだった。地震当日は雪で訓練の中止が決定しており、点検も整備も出来ていなかった。その状態から飛ばすには、30分以上がかかる。
それでも、隊員は飛行機を飛ばそうとしたが、基地司令の判断により、退避命令が出たのだという。
地震発生時、ブルーインパルスは九州新幹線のイベントで福岡県に居たため、震災の被害を受けず、地震から2年後に松島基地に戻ってきた。もし、震災で流されていたら、ブルーインパルスの復活には何10年もかかっていたに違いない。
松島基地は、「ブルーインパルスが助かったのには、何か意味があるのではないか」と考え、ブルーインパルスは松島基地に戻ってきた時に航空イベントを行う予定だったが、雪の予報でイベントは中止になってしまった。
稲葉リカ(新垣結衣)が「改めて開催できないんですか?」と尋ねると、ブルーインパルスの隊長は「年間の飛行回数は決まっているんです。俺たちが飛ぶことで、地元の人達を元気づけることが出来たら。そう思ったんですが」と残念がった。
その後、稲葉リカ(新垣結衣)は女性隊員にインタビューする。女性隊員が震災の対応で2週間、お風呂にも入れず、帰る事も出来ず、震災で困ったのは女性用生理用品が不足だったという。
稲葉リカ(新垣結衣)は「支援物資の中に入ってなかったんですか¥」と尋ねると、女性隊員は「支援物資は被災者へ届けるための物ですから、私たちは受け取っていないんです」と答えた。
稲葉リカ(新垣結衣)は「貴女たちも被災者なのに?」と驚くと、女性隊員は「でも、そういう女子アイテムは、各基地の女性が差し入れしてくれたんです。支援物資は受け取らないだろうからって。嬉しかった。あれは」と話した。
その後、松島基地広報室の室長が現れ、稲葉リカ(新垣結衣)は当時の資料などを見せてもらうが、当時の資料は多くはなかった。
松島基地の広報室は、被災地の写真や自衛隊の活動を写真で記録していたが、記録よりも被災者支援を優先したため、当時の写真はあまり無いのだという。
そして、何よりも松島基地が困ったのは、活動の線引きだった。自衛官は災害救助以外で私有地に入ることが認められておらず、私有地に立ち入ることは禁じられていたことだった。
そこで、松島基地は「基地から流出した物資を捜索する」という名目で被災した敷地内に入り、がれきの撤去や泥の排出などを手伝ったのだという。
これは批判されれば中止せざるを得ない活動だったため、松島基地の広報室も神経を使ったが、幸いにもマスコミが好意的に報道してくれたため、活動が続けられた。
空井大祐(綾野剛)から震災当時の話を聞いた稲葉リカ(新垣結衣)は「私は何にも伝えられていない」と泣いた。
稲葉リカ(新垣結衣)がその日の取材を終えて矢本駅へ戻ると、自衛隊を退官した鷺坂正司(柴田恭兵)に声をかけられた。
鷺坂正司(柴田恭兵)は自衛官OBの被災地支援活動で近くまで来ており、比嘉哲広(ムロツヨシ)から「稲ぴょんがそちらに行きました」という連絡をもらったのだという。
稲葉リカ(新垣結衣)は鷺坂正司(柴田恭兵)に「この2年間、空井さんからのメールの意味を、『幸せになってください』という言葉の意味をずっと考えていました。それが、今日、よく分かりました」と告げた。
そして、稲葉リカ(新垣結衣)は「空井さんは沢山の物を抱えているけど、私には抱えて欲しくなくて。自分はどんなに辛くても、私には笑っていて欲しい。そういう人なんです。だから、私も自分の人生を歩こうと思います」と話した。
一方、ブルーインパルスの隊長が空井大祐(綾野剛)に「彼女を帰して良かったのか?2年前のあの日、真っ先に無事を知らせた相手は、あの子だろ」と尋ねた。
すると、空井大祐(綾野剛)は「稲葉さん(新垣結衣)には稲葉さんの人生があります。その人生を一緒に歩むのは、僕じゃない方が良いんです。あの人はただせさえ、一生懸命で、いつも自分から険しい道を選んでしまう人だから。だから、これで良いんです。別々の道で」と答えて空を見上げた。
その後、鷺坂正司(柴田恭兵)は自衛官OBとして被災地で活動しており、稲葉リカ(新垣結衣)は鷺坂正司(柴田恭兵)に動向して、仮設住宅を取材する。
仮設住宅に住む被災者は、稲葉リカ(新垣結衣)に「ブルーインパルスが戻って五月蠅くなった。日常が戻ってきたんだって実感する」と話し、復興を実感していた。
稲葉リカ(新垣結衣)はブルーインパルスが地元の心の支えになっている事を知ると、鷺坂正司(柴田恭兵)に「明日、ブルーインパルスの訓練を撮影することになっているんです。飛行訓練をみんなに見て貰えば?」と提案したが、鷺坂正司(柴田恭兵)は「基地の訓練を外に知らせるのは…」と渋る。
しかし、稲葉リカ(新垣結衣)が「誰かが勝手に告知する分には問題ないですよね」と確認すると、鷺坂正司(柴田恭兵)は「それなら、問題ないかも」と太鼓判を押した。
翌日、ブルーインパルスの訓練が始まるが、稲葉リカ(新垣結衣)が広報室にやってこず、空井大祐(綾野剛)が心配していると、鷺坂正司(柴田恭兵)からの電話が着信した。
鷺坂正司(柴田恭兵)は、空井大祐(綾野剛)に「稲ぴょんから伝言。撮影は基地の外からするそうだ」と伝え、空井大祐(綾野剛)を松島基地の外へと呼び出した。
空井大祐(綾野剛)が基地の外へ出ると、大勢の人が集まっており驚く。すると、鷺坂正司(柴田恭兵)は、稲葉リカ(新垣結衣)が阿佐からビラを配って人を集めた事を教えた。
そして、鷺坂正司(柴田恭兵)は「稲ぴょん(新垣結衣)はお前に会わずに帰るつもりだ。あの日から時計の針が止まっている人が一杯いる。それでも、前に進もうとしている人が沢山いる。勝手な願いだが、お前たちに諦めて欲しくない」と告げた。
空井大祐(綾野剛)と稲葉リカ(新垣結衣)は、別々の場所から同じ空を見上げていると、ブルーインパルスが真っ青な空にハートを描いた。
それは、かつて、空井大祐(綾野剛)と稲葉リカ(新垣結衣)が一緒に見た空だった。
すると、空井大祐(綾野剛)は稲葉リカ(新垣結衣)に向かって走り出し、稲葉リカ(新垣結衣)は空井大祐(綾野剛)に向かって走り出した。
そして、2人が出会うと、空井大祐(綾野剛)は稲葉リカ(新垣結衣)に「稲葉リカさん(新垣結衣)、自分は、いや、僕は稲葉さんのことを幸せに出来るかどうか分からないけど」と告白していると、稲葉リカ(新垣結衣)が言葉を遮った。
そして、稲葉リカ(新垣結衣)が「私の幸せは私が決めます」と答えると、空井大祐(綾野剛)は「はい」と言い、稲葉リカ(新垣結衣)を抱きしめた。
鷺坂正司(柴田恭兵)は、2人が抱き合っている写真を撮影し、写真に「私たち結婚します」というメールを添えて、関係者に送信した。
数ヶ月後、柚木典子(水野美紀)は女の子を出産し、「空子」と名付けようとしたが、槙博巳(高橋努)は「航子」の方が良いと反対した。
婚活に励んでいた片山和宣(要潤)は、女性から良い返事があったため、ドッキリを疑って隠しカメラを探していたが、ドッキリではなかった。
片山和宣(要潤)の恋愛相談に乗っていたアナウンサー藤枝敏生(桐山漣)は、片山和宣(要潤)の成功を受け、「そろそろ、純愛に走ろうかな」と思うようになっていた。
街角グルメの取材で、AD・佐藤珠輝(大川藍)と意見を対立させていたカメラアシスタント・大津裕一(前野朋哉)は、いつの間にか、AD・佐藤珠輝(大川藍)と交際を始めていた。
昇進試験を受けない比嘉哲広(ムロツヨシ)は広報室に残り、部下のミスをフローするため、防衛省を奔走していた。
ある日、空井大祐(綾野剛)はブルーインパルスのメンバーに「航空自衛隊を題材としたドラマが実現すれば、撮影協力をお願いします」と頼んだ。
隊長が「実現するのか?新婚は言うことが違うな。写真を持ち歩いてるんだろ。見せてみろ」と冷やかすと、空井大祐(綾野剛)は写真を見せ「かわいいですよね。うちのリカぴょん(新垣結衣)」と言い、写真を見せて勝ち誇った。
稲葉リカ(新垣結衣)は結婚後も帝都テレビの情報局で働いており、隊長が「良いのか?嫁さんを東京に置きっぱなしで」と尋ねると、空井大祐(綾野剛)は「空は繋がってますから」と答えて空を見上げたのであった。
ドラマ「空飛ぶ広報室」最終回の感想は、「空飛ぶ広報室-最終回の感想-あの日の松島」をご覧ください。
ドラマ「空飛ぶ広報室」の原作と主題歌は「空飛ぶ広報室-原作と主題歌」をご覧ください。