半沢直樹のあらすじとネタバレ
堺雅人が出演するTBSの銀行ドラマ「半沢直樹」の第1話「やられたら倍返し!悪い上司に立ち向かうニューヒーロー誕生」のあらすじとネタバレのあらすじ編です。
ドラマ「半沢直樹」の原作と主題歌は「半沢直樹の原作と主題歌」をご覧ください。
■半沢直樹のあらすじ
半沢直樹(堺雅人)は産業中央銀行の面接で、「実家が小さな会社をやっております。私が中学のとき、取引先が倒産し、ウチの会社も潰れる寸前まで追い詰められました。その数日後、父は過労で倒れ、他界しました。メインバンクだった地銀は、いち早く融資を引き上げ、母と従業員を苦しめました。そのとき、私たちを救ってくださったのは、付き合い程度に融資してくださっていた御行でした。御行は父が残した工業用製品の将来性を正確に見抜き、融資して救ってくださいました」と志望動機を述べた。
こうして、銀行員がエリートだったバブル期の1991年、半沢直樹(堺雅人)は産業中央銀行に入行した。
バブル崩壊後、多額の不良債権を抱えた産業中央銀行は、生き残りを賭けて2002年に東京第一銀行と合併し、世界3三位のメガバンク「東京中央銀行」が誕生した。
関西地方には東京中央銀行の支店が約50支店あり、東京中央銀行の大阪西支店は関西の4大支店の1つだった。そして、半沢直樹(堺雅人)が大阪西支店に着任してから2年後、大阪西支店に最大の危機が訪れようとしていた。
ある日、半沢直樹(堺雅人)はマキノ精機から融資を頼まれた。マキノ精機は手作業で金属加工製品を作る小さな町工場だった。マキノ精機は取引先が倒産したため、メーンバンクが融資した5000万円を引き上げ、このままでは不渡りを出すのという状態だった。
半沢直樹(堺雅人)はマキノ精機の製造現場を見て、社長に「全て手作業ですね。作業の自動化が融資の条件だと申し上げたらどうしますか?」と尋ねた。
社長は「他の銀行を探すまでです。これだけは譲れません。ウチの製品は、手で触れて目で見て、音を聞かないと分からない製品なんです」と答える。
すると、半沢直樹(堺雅人)は「そのポリシーを大切になさってください。稟議を通さなければ、融資は出来ないので約束は出来ませんが、最善を尽くします」と答えた。
その日、半沢直樹(堺雅人)は会議でマキノ精機に3000万円の融資する意義を力説したが、上層部は3000万円程度の融資など相手にせず、月末までに5億円を融資し、最優良支店に選ばれる事を重視していた。
大阪西支店の支店長・浅野匡(石丸幹二)は、西大阪スチールの社長・東田満(宇梶剛士)にアポイントを取っていると言い、入行2年目の中西英治(中島裕翔)に担当を命じた。
これまで何度も融資の話を持ちかけたが、話しすら聞いてくれなかった西大阪スチールが、融資の話を聞いてくれることに社員は驚く。
一方、半沢直樹(堺雅人)が「まだ2年目ですよ。荷が重すぎます」と忠告すると、浅野匡(石丸幹二)は「こういう大きな融資の方が勉強になるはずです。半沢課長(堺雅人)がフォローしてあげてください。部下を育てるのも仕事ですよ」と命じた。
その後、半沢直樹(堺雅人)と中西英治(中島裕翔)の2人は、西大阪スチールへ行き、社長・東田満(宇梶剛士)と会う。
すると、社長・東田満(宇梶剛士)は「どうしてもと言うから、話しだけは聞いてやる。ウチはこれまで関西シティー銀行と取引してきたんや。取引をしたいなら、それなりの誠意を見せろ」と言い、運転資金5億円の融資を要求した。
中西英治(中島裕翔)は「その資金を是非、当行に」と頭を下げようとすると、半沢直樹(堺雅人)は中西英治(中島裕翔)を制して「当行で融資を検討させてください」と言い、頭を下げた。
社長・東田満(宇梶剛士)は「どうしても融資させて欲しいと言ったのはそっちやろ。検討させて欲しいだと?」と激怒するが、半沢直樹(堺雅人)は「検討させてください」と再び頭を下げた。
その後、大阪西支店に戻った半沢直樹(堺雅人)は、支店長の浅野匡(石丸幹二)に「とりつく島も無かった西大阪スチールが急に融資の話を持ちかけてきた。それに、優良企業の社風とは思えませんでした。もう少し調べさせてください」と報告する。
しかし、浅野匡(石丸幹二)は「その必要はありません。先ほど、東田社長(宇梶剛士)と直接、話して、『融資を進める』と答えました。明日の朝までに稟議書を作ってください」と言い、中西英治(中島裕翔)に稟議書を作成するように命じた。
重要な書類を中西英治(中島裕翔)にだけ任せておけない半沢直樹(堺雅人)は、妻・半沢花(上戸彩)に電話して約束をキャンセルする。
すると、半沢花(上戸彩)は「結婚記念日なんだから、特別扱いしてもらいなさいよ。レストランの予約を取るの大変だったのよ。子供も、おばさんの所に預けてきちゃったのよ。恥ずかしくて迎えに行けないわよ」と愚痴った。
翌朝、中西英治(中島裕翔)は徹夜で書き上げた稟議書を半沢直樹(堺雅人)に提出するが、経験の浅い中西英治(中島裕翔)が書き上げた稟議書は荒削りだった。
会議の時間が来たため、半沢直樹(堺雅人)は会議の後で稟議書をチェックすることにし、稟議書をディスクに置いて会議室に向かうが、支店長も副支店長も会議には出席していなかった。
半沢直樹(堺雅人)が不審に思ってディスクに戻ると、ディスクに置いてあった稟議書が無くなっていた。
半沢直樹(堺雅人)は直ぐに支店長室へ行き、支店長・浅野匡(石丸幹二)に「まだ十分に確認していません」と言い、稟議書の返還を求める。
しかし、浅野匡(石丸幹二)は「既にオンラインで本部へ送った。これは緊急を要する稟議書だと言ったはずです。私が検証して、問題ないと判断した。全責任は私が取る。大阪西支店の全行員のためにも、この稟議書は必ず通してください」と命じた。
その日、半沢直樹(堺雅人)は、東京にある東京中央銀行本店へ行き、融資課の川原に西大阪スチールへの融資を直訴した。
関西には多くの鉄鋼会社が存在するが、東京中央銀行の鉄鋼業界への融資シェアは5%で、関西シティー銀行がシェア40%を占めている。
しかし、今回の融資を切っ掛けに西大阪スチールのメーンバンクになる事ができれば、関西シティー銀行との差はシェア20%にまで縮まる。
半沢直樹(堺雅人)は、「西大阪スチールへの融資は、大阪西支店だけの問題ではなく、東京中央銀行の戦略に関わる重要な融資になる」と力説した。
事の重大さを知らされた融資課の川原は、直ぐに上司へ報告しに行った。
その日、半沢直樹(堺雅人)が帰宅すると、妻・半沢花(上戸彩)が「家を買ってよ」と愚痴を言った。半沢直樹(堺雅人)の自宅は社宅で、社宅内の妻の地位が夫の出世に影響するため、妻も大変なのだという。
後日、東京中央銀行の本店が西大阪スチールへの融資を許可し、大阪西支店は無担保で西大阪スチールへ5億円の融資を実行した。その結果、大阪西支店は最優良支店に選ばれた。
その日の夜、半沢直樹(堺雅人)は、同期入社した渡真利忍(及川光博)・近藤直弼(滝藤賢一)と一緒に酒を飲んだ。
渡真利忍(及川光博)は人事に情報網を持っており、人事情報に精通する渡真利忍(及川光博)が東京中央銀行の状況を説明する。
大阪西支店の支店長・浅野匡(石丸幹二)は入行以来、一環して本部の人事畑を歩いてきており、取締役になるには現場実績が無かったため、どうしても最優良支店の実績が欲しかったのだという。
最優良支店に選ばれて実績を作った浅野匡(石丸幹二)は、1年後には本店に戻り、常務・大和田暁(香川照之)の後ろ盾により取締役に昇進する見込みだった。
東京中央銀行は、産業中央銀行と東京第一銀行とが合併して誕生したため、産業中央銀行出身と東京第一銀行出身という派閥に別れて権力争いをしていた。
常務・大和田暁(香川照之)は産業中央銀行出身で、浅野匡(石丸幹二)を取締役に昇進させることにより、東京第一銀行出身の頭取・中野渡謙(北大路欣也)を出し抜く思惑があるのだという。
渡真利忍(及川光博)は「でも、大阪西支店がここまで来たのは、お前(堺雅人)のおかげだっていう噂だぞ。これで本部復帰も間違いなしだな」と話した。
やがて、近藤直弼(滝藤賢一)がトイレで席を立つと、渡真利忍(及川光博)は「だいぶ良くなったみたいだな。あいつ(滝藤賢一)も、あんな病気さえしなければ、もっと上に行ける力があったのに」と悔やんだ。
3年前、同期トップで課長代理に出世した近藤直弼(滝藤賢一)は、新設された秋葉原東口の顧客獲得を任された。
近藤直弼(滝藤賢一)は優秀な男として鳴り物入りで招かれたが、それが支店長の反感を買い支店長から虐められるようになった。そして、思うように成績も上がらず、イジメと成績不振から、ストレス性の統合失調症になり、半年間の休職を余儀なくされた。
こうして、本部に戻ることを諦めた近藤直弼(滝藤賢一)は現在、神戸に家を持ち、関西に骨を埋めるつもりで頑張っている。
2ヶ月後、西大阪スチールの決算が赤字に転落。さらに、不渡りを出して社長の東田満(宇梶剛士)は行方をくらませた。
半沢直樹(堺雅人)が融資したときの帳簿からは、赤字決算は考えられない。西大阪スチールは東京中央銀行から融資を得るために帳簿を粉飾していたのだ。
副支店長・江島浩(宮川一朗太)は半沢直樹(堺雅人)の責任を追及したが、半沢直樹(堺雅人)は「責任のなすりつけ合いよりも5億円を回収する方が大事だ」と言い、社長・東田満(宇梶剛士)の行方を探したが、手がかりはつかめなかった。
数日後、東京中央銀行・東京本部の渡真利忍(及川光博)は、半沢直樹(堺雅人)に「浅野支店長(石丸幹二)が、ちょくちょく本部に来てるぞ。お前に全責任を押しつけるため、根回ししてるんだ」と教えた。
渡真利忍(及川光博)によると、半沢直樹(堺雅人)は1週間後に本部へ呼び出されることになっており、名目は聞き取り調査だが、実質的な査問委員会で、メンバーは全員、浅野支店長(石丸幹二)の息がかかった人間なのだという。
そして、渡真利忍(及川光博)は半沢直樹(堺雅人)に「タイムリミットは1週間だ。それまでに5億円をかき集めろ。それしかお前の生き残る道は無い」と忠告した。
「半沢直樹のあらすじとネタバレの後編」へ続く。
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