パーフェクト・リポートの赤坂衆と丹波代議士

ドラマ「パーフェクト・リポート」の第3話「訴えられた死人8年の時が動き出す」の感想とネタバレです。第3話のあらすじは「パーフェク・トリポート第3話のあらすじ」をご覧下さい。

パーフェクト・リポート第3話は3話中で一番良かった。テンポがあり、飽きずに観ることができた。ただ、作りは雑で、人間描写が足りず、内容は薄かった。依然として打ち切りが懸念される。

さて、バイクで逃走中に死亡した東都銀行の現金輸送車襲撃事件の犯人・松田浩二(岡田義徳)は、有罪判決を受けたのかどうか不明だった。おそらく、被疑者のままだと思う。

スタジオ管理人(木村栄)の告白により、松田浩二が犯人ではなかったことが分るが、松田浩二が置かれた立場がはっきりしていないので、犯人ではないと分っても、スッキリとしなかった。どうせなら、冤罪事件にして欲しかった。

蒼山叶(松雪泰子)は、管理人(木村栄)が松田浩二の母親が手作りしたコーヒーカップを持っていたことから、管理人と松田浩二との関係に気づくが、管理人が管理人室でコーヒー豆をひくシーンで、伏線となるコーヒーカップがはっきりと映っていなかった。

管理人がコーヒー豆をひいているので、コーヒー豆のおひねりを置いていたのは管理人だと分る。しかし、コーヒーカップを映していなから、バイクの事故現場で、蒼山叶が管理人にコーヒーカップの話をするのは変だと思った。

蒼山叶がコーヒーカップを持ち出すなら、管理人室でコーヒー豆をひくシーンで、コーヒーカップを映して、伏線を張るべきだったと思った。

また、管理人がおひねりの中にコーヒー豆を入れた理由が分らなかった。コーヒー豆のおひねりが管理人と松田浩二とをつなぐアイテムなのだから、コーヒー豆に意味を持たせて欲しかった。

松田浩二は自己中心的で傲慢でトラブルメーカーだったので、劇団員からかなり嫌われていた。松田浩二は現金輸送車襲撃事件の犯人ではなかったが、かなり性格の悪い男というイメージが残った。フォローをするべきだと思う。

犯人グループの一味だった管理人も8年間も名乗り出ず、松田浩二から受け取ったウエストポーチも吉川理恵子(吉田羊)に渡していなかった。酷い人間である。

管理人は仲間2人に逃げられて、お金も受け取っていない。東都銀行現金輸送車強奪事件に加わる動機となった病気の妻がどうなったのか気になる。

遊軍取材班に集まった人間は、それぞれ過去に何かをトラウマを抱えているのかと思ったが、そういう分けでもないようだ。黄田功(要潤)が定時に帰るのは、娘の世話があるという理由だけなら、ドラマとして浅すぎるような気がする。

蒼山叶(松雪泰子)を監視する名目で遊軍取材班へ送り込まれた赤坂衆(小出恵介)は、丹波代議士と頭取(英栄銀行?)との関係を追っていたので、遊軍取材班へ飛ばされたのかもしれない。

蒼山叶とニュース編集部ディスクの黒井彰(平山浩行)の2人は、過去に何かあったような気がする。2人は過去に交際していたのかもしれない。

第3話は詰め込み過ぎだったと思う。詰め込んだからテンポは良くなったが、ひとつひとつが雑に感じた。詰め込んだにもかかわらず、話が広がっていない。

遊軍取材班のメンバーを1人1人掘り下げていかないのなら、赤坂衆の線から丹波代議士と英栄銀行との癒着や裏献金問題に展開していかなければ、ストリー的には辛いと思う。

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