「モリのアサガオ」の第3話のあらすじ
2010年11月1日に放送したテレビ東京系ドラマ「モリのアサガオ」の第3話「死刑囚へ贈る花」のあらすじとネタバレです。原作のネタバレは「モリのアサガオのネタバレ」をご覧下さい
平成の仇討ち殺人事件の犯人・渡瀬満(ARATA)の裁判が始まった。法廷に立った渡瀬満は起訴事実に対して、「田尻殺害については認めます。でも、娘の有歌さんについて認めません。自分は田尻1人を狙っていて、有歌さんには気付きませんでした」と証言した。
前園有歌は病死した母親に変わり、祖母・前園徳子に育てられていた。事件当日、田尻勝男は祖母の自宅を訪れ、祖母・前園徳子に金を無心した。
しかし、祖母・前園徳子が金を出さなかったため、女の子は金になると言い、田尻勝男は娘・前園有歌を黒いコートに包んで連れ去った。そして、路上で待ち構えていた渡瀬満は1太刀で2人を殺した。
当時は雨で視界は悪かった。黒いコートに包まれていた前園有歌に気付かなくても仕方なかった。祖母の前園徳子がテレビで、「田尻勝男は最初から死刑になっていれば良かった」と訴えたことも影響し、世論は渡瀬満に同情していた。
沢崎麻美(香椎由宇)は村雨弁護士(谷川昭一朗)に、弁護を引き受けた理由を追及した。村雨弁護士は渡瀬満の両親が殺害された事件で、田尻勝男の弁護を務めていた。田尻勝男は死刑が求刑されていたが、村雨弁護士は心神喪失を主張して有期刑を勝ち取っていた。
村雨弁護士はその事実を認めて「私を弁護人に選んでくれたときには驚いた。渡瀬満を救うことが私の使命だ」とコメントした。
2人を殺していれば死刑の可能性もあるが、1人は殺人罪で1人は過失致死罪なら有期刑の可能性が大きかった。刑務官の里中和明(戸田昌宏)は、「仇討ち殺人などと格好をつけているが、死刑は逃れたいのだろう」と吐き捨てた。
一方、星山克博(大倉孝二)の死刑が執行されたことで死刑囚たちは動揺したいた。深堀圭造(柄本明)が死刑囚を扇動して、歌い出した。及川直樹(伊藤淳史)が止めようとしても、歌は止まらなかったが、若林勇三(塩見三省)が一喝すると歌は止まった。
このようななか、死刑判決を受けて9年間、真面目な態度で過ごす死刑囚の笹野武(平田満)が再審請求を出した。
再審請求している間は、死刑は執行されない。刑務官の里中和明(戸田昌宏)は笹野武の房へ行き、再審請求した真相を問い詰めようとつかみかかり、笹野武が大事にしていた花瓶を割ってしまった。
及川直樹(伊藤淳史)は壊れた花瓶の代わりになる花瓶を探し、新しい花瓶を届けた。もうすぐ自殺した息子ユウキの命日だった。
若林勇三(塩見三省)は笹野武の息子の命日になると墓に花を飾り、その花を笹野武に届けていた。笹野武は息子の命日が近づくと、花瓶を磨いていて花を待っていた。
笹野武は「息子が生きていれば、及川先生くらいなんだろうな」と言い、息子のことを語り出した。
笹野武の息子ユウキは中学2年の秋に首を吊って自殺した。自殺の原因が分らず、笹野武は必至で調べた。ある時、1人の女子生徒が重い口を開き、ユウキが虐められていたことを教えてくれた。「モリのアサガオ第3話のネタバレ」へつづく。