ごちそうさん-第29話のあらすじとネタバレ
杏がガワガワを作るNHK連続テレビ小説ドラマ「ごちそうさん」の第5週・第29話「フォンとうの気持ち」のあらすじとネタバレです
ドラマ「ごちそうさん」のあらすじ目次は「ごちそうさん-あらすじとネタバレ」をご覧ください。
■ごちそうさん-第29話のあらすじとネタバレ
海へ遊びに行っていた卯野め以子(杏)がアジを買って帰宅すると、西門悠太郎(東出昌大)が卯野大五(原田泰造)と話し合っていた。
西門悠太郎(東出昌大)は「大将さえよければ、ここから仕事に通おうと思っています。それなら、め以子さん(杏)も今まで通りですし、実家のイザコザにも巻き込まれなくてすみます。僕が東京で就職する事を前提に、もう一度、お考え願えないでしょうか」と言って頭を下げていた。
それを厨房で聞いていた卯野め以子(杏)は、厨房を飛び出し、「駄目。絶対に駄目です。お母さんがくれた夢はどうなるんですか」と言って止めた。
そして、卯野め以子(杏)は卯野大五(原田泰造)に「西門さん(東出昌大)は火事に巻き込まれてお母さんを亡くしてるの。だから、自分の手で大阪を安全な町にしたいって。だから、階段も直してくれたの。手すりも付けてくれたの。その夢は西門さんなの。西門さんが生きてきた全てなの。私の夢でもあるから、この人の夢は私の夢でもあるから。だから、分かってもらえないかな」と訴えた。
すると、卯野大五(原田泰造)は「そんなたいそうな夢を女1人のために変えてしまうような奴は信用できないね。どうしても一緒になりたいのなら出て行け。勘当だ。二度とうちの敷居はまたぐなよ」と激怒して、厨房へと消えた。
その後、開明軒を出た卯野め以子(杏)と西門悠太郎(東出昌大)の2人が町を歩きながら話していると、卯野め以子(杏)が「私、もう家を出ます」と言い出した。
すると、西門悠太郎(東出昌大)は「自覚が無いかもしれませんが、貴女はものすごく幸せな中で育ってきてるんです。あんな家は他に無いんです。こんな事で失って良い物ではないんです」と怒った。
卯野め以子(杏)が「それでも良かったと思えるくらい、2人で幸せになれば良いんじゃないですか?」と尋ねたが、西門悠太郎(東出昌大)は「それとこれとは別です。もし、お父さんやお母さんに何かあっても、駆けつける事も出来ないんですよ。貴女は絶対に後悔すると思います」と答えた。
一方、開明軒では、卯野イク(財前直見)が卯野大五(原田泰造)に「あれを言っちゃお終いだよ。分かってるんだろ、自分でも」と呆れていた。
卯野大五(原田泰造)は「だから、勝手にしろって言ってるだろ」と言い、苛立ちながら、厨房で料理を作っていた。
一方、開明軒の見習いコック・山本(城土井大智)が店の裏の通路で「大将は後に引けなくなってるな」と心配すると、弟・卯野照生(井之脇海)が「あの人なら説得できるかも」と言い、店を抜け出した。
その日の夜、卯野大五(原田泰造)が開明軒の閉店作業をしていると、常連客の新井社長(南条好輝)がやってきた。
新井社長(南条好輝)が「何が駄目なんだい。良い青年だって気に入ってじゃないか?」と尋ると、卯野大五(原田泰造)は「アイツ、どんどん、変わっていくんです。ただの食いしん坊が、おむすびを作って、弁当を作って、どんどん大人になって。その人の夢は私の夢だなんて、いっぱしの女みたいな口をききやがって。惚れすぎてて、なんか怖いんです。惚れてたら、何だってしちゃうじゃないですか。どんな辛いこともするだろうし」と答えた。
新井社長(南条好輝)は「それをお前さんが言うかね。無一文のお前さんの夢を、自分の夢だと言って、やってきた人が1人、居るじゃないか。彼女が苦労した所はたくさん見てきたけど、彼女が不幸に見えたことは1度もなかったよ」と話すと、卯野大五(原田泰造)の肩を叩いて帰って行った。
新井社長(南条好輝)が帰ると、卯野め以子(杏)が開明軒のホールにドンブリを持ってきた。
卯野大五(原田泰造)が「何だ、それ」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「ガワガワ。漁師さんが食べるときの料理で、食べるときにガワガワって音がするから、ガワガワって言うの。お父ちゃん食べて」と言い、ドンブリを差し出した。
卯野め以子(杏)は海に行ったとき、浜辺で魚の露天を見つけた。そこで、アジを買い、ガワガワの料理方法を教えてもらっていたのだ。
そして、卯野め以子(杏)は、ガワガワを食べている卯野大五(原田泰造)に「私、がんばるから。ややこしい家だと言ってたから、色々とあるかもしれないけど、私はへこたれないから。絶対に幸せになってみせるから。だから、大阪へ行かせてくれないかな」と頼んだ。
卯野大五(原田泰造)は何も答えず、無言でガワガワを食べた。そして、卯野大五(原田泰造)はガワガワを食べ終えると、卯野め以子(杏)に「タスキと前掛けを持ってこい」と言い残し、厨房へと消えた。
一方、文士の室井幸斎(山中崇)は、西門悠太郎(東出昌大)の部屋を訪れ、「僕が小説を書くことにね、親兄弟は『止めとけ』としか言わないんだ。僕が『大丈夫だ』って言っても認めてくれないわけ。たぶん、そういうものだと思うんだね。親ってものは。でもね、成功すれば、手のひらを返して、『よくやった』って認めてくれると思うんだ。だから、僕は、大将がどう言っても、め以子ちゃん(杏)を連れていぅても良いと思う。西門さん(東出昌大)が幸せにしてあげれば、いつか分かってくれる事だと思う」と話した。
すると、西門悠太郎(東出昌大)は「室井さん(山中崇)から初めて為になる話を聞きました」と言い、感心した。
文士の室井幸斎(山中崇)は慌てて、「でもね、僕がこんな話をしたことは、大将には・・・」と口止めすると、西門悠太郎(東出昌大)は「言いませんよ」と約束した。
さて、卯野め以子(杏)がタスキと前掛けを持って厨房に入ると、卯野大五(原田泰造)と卯野照生(井之脇海)が料理の仕込みをしていた。
卯野め以子(杏)が「何をやってるの?」と尋ねると、卯野大五(原田泰造)は「鶏のフォンだ。もうポン(見習いコックの山本)を返してしまったから、たまには、お前も手伝え」と言い、料理を手伝わせた。
すると、卯野大五(原田泰造)は「鶏ガラに残った血を採って、血抜きをするんだ。そして、鶏ガラを熱湯にくぐらせて霜降りにする」と説明しながら、作業を始めた。
卯野照生(井之脇海)が「それくらい、分かってるよ」と呆れると、卯野大五(原田泰造)は「確認だよ、確認。時にはちゃんと言葉にしないといい加減になるだろ」と答えた。
そして、卯野大五(原田泰造)は「大きめのボールに入れて熱湯をかけるって方法もあるよな。家庭では、その方がやりやすいかもしれないな」と独り言を言った。
その後も、卯野大五(原田泰造)は卯野め以子(杏)に鶏のフォンの作り方を教えるように、手順を説明しながら、作業を進めたのであった、。
「ごちそうさん-第5週・第30話のあらすじとネタバレ」へ続く。