ごちそうさん-第38話のあらすじとネタバレ
東出昌大の給料がピンハネされるNHK連続テレビ小説ドラマ「ごちそうさん」の第7週・第38話「たいした始末(大した始末)」のあらすじとネタバレです。
ドラマ「ごちそうさん」のあらすじとネタバレは「ごちそうさん-あらすじとネタバレ」をご覧ください。
■ごちそうさん-第38話のあらすじとネタバレ
帰宅した西門悠太郎(東出昌大)が「こんな、無茶な話は無いでしょ」と激怒して、給料袋を叩き付けるが、西門和枝(キムラ緑子)は「無茶ですか?」と平然と答えた。
西門悠太郎(東出昌大)は卯野め以子(杏)が持っている袋に気づいて、「これって?」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「食費ですけど」と教えた。
西門悠太郎(東出昌大)は封筒の中を見て驚き、「こんなに食費を絞る必要ないでしょ」と抗議すると、西門和枝(キムラ緑子)は「悠太郎さん(東出昌大)のお給料は75円。そこから、学費の借金返済が10円。希子の学校が月3円。悠太郎さん、お静さん(宮崎美子)、希子(高畑充希)のお小遣いで、およそ10円。株仲間のお付き合いは10円程かかりますし。ご近所、親戚の冠婚葬祭、宮城山(相撲取りの名前)の谷町もせなあきまへんし」と説明した。
西門悠太郎(東出昌大)が「何で食費を絞って、相撲取りの谷町をせなあかんのですか」と抗議すると、西門和枝(キムラ緑子)は「谷町を降りた、出来んようになった言われることが問題なんどす。あんた、200年続いた西門の顔つぶす気でっか」と激怒し、仏壇に手を合わせた。
西門悠太郎(東出昌大)が「姉さんは、家と人、どっちが大事なんですか?」と尋ねると、西門和枝(キムラ緑子)は「今、この家には何人おりますんや?そちらの方(杏)は、含めんでな」と尋ねた。
西門悠太郎(東出昌大)が「(杏を含めて)5人です」と答えると、西門和枝(キムラ緑子)は「面白い物の数え方、しはるんですな。西門の家はいくつですか?」と尋ねた。
西門悠太郎(東出昌大)が「1つです」と答えると、西門和枝(キムラ緑子)は「4つ(杏は数えない)あるもん(杏は数えない)と、たった1つしかないもん。どちらが大事か、阿呆でも分かりますがな」と呆れた。それを聞いた卯野め以子(杏)は、なぜか納得してしまう。
西門悠太郎(東出昌大)は顎に手をやり、少し考えると、「僕が間違うてました。本家と分家合わせると、西門は4つありますね。4人と4つ、同じですね」と告げる。
西門和枝(キムラ緑子)が「この人(杏)は入れんでええんやね?」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は動揺して下をうつむいてしまった。
西門悠太郎(東出昌大)は気を取り直して「家作(家賃収入)もあるでしょ」と指摘すると、西門和枝(キムラ緑子)は「あんなもん、あの人のツケを払うたら終わりです」と答えた。卯野め以子(杏)は「あの人って?」と疑問に思う。
西門悠太郎(東出昌大)は「とにかく、こんなこと続けるようやったら、別居をします」と切り札を出すと、西門和枝(キムラ緑子)は「二言目には別居、別居って。自分さえ上手いことやったら、ワテらオナゴはここに置き去りでっか?『僕がこの家を守る』と誓いはったんは、もう反故でっか?」と呆れた。
西門悠太郎(東出昌大)は返す言葉も無く、やり場の無い怒りを床にぶつけると、西門和枝(キムラ緑子)の部屋を飛び出し、自分の部屋へと戻った。
卯野め以子(杏)も部屋に戻り、「大丈夫?」と気遣うと、西門悠太郎(東出昌大)は「ごめんな」と答えた。卯野め以子(杏)も「私の方こそ、何も考えずに、ガス、ガスって浮かれてました」と謝った。
卯野め以子(杏)が「この家は、悠太郎さん(東出昌大)が守るって言ったの?」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は「親父がおらんようになって、男は僕しかおらんし。そら、言うやろ」と答えた。
卯野め以子(杏)は「悠太郎さん(東出昌大)は昔から悠太郎さんだったんだね」と感心した後、「ねえ、この家って、そんなに、借金があるの?」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は「学費やら何やらで、火の車やったのは、ほんまや」と答えた。
卯野め以子(杏)が「それを、お姉さん(キムラ緑子)が株で何とかしてきたってこと?」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は「そういう言い方も出来るけど、株だけをやってるわけとちゃうからな。株仲間の旦那衆がおるんや。昔なじみの金持ちのご隠居さんで。ようは、そのご隠居さんたちと株をやった後に料亭で飯を食ったりしてるんや。実際、その人らに世話になってるから、避難できんところがあって。そやから、ややこしいんです」と話した。
事情を話すと、西門悠太郎(東出昌大)は「とりあえず、あの人に釘を刺してきます」と言い、部屋を出た。卯野め以子(杏)は「あの人って?」と疑問に思い、後をつけた。
西門悠太郎(東出昌大)は西門静(宮崎美子)の部屋へ行き、「ウチの内情はご存じだと思うので、着道楽はもう少し控えていただけると」と注意すると、西門静(宮崎美子)は「ごめんな。ごめんな。あかん、あかんとは思うんやけど、つい、買うてしまうんや。ほんまにごめんな」と泣いて謝った。
西門悠太郎(東出昌大)が西門静(宮崎美子)の部屋を出ると、卯野め以子(杏)が廊下で立ち聞きをしていた。
2人が自分の部屋に戻り、卯野め以子(杏)が「今、お静さん(宮崎美子)は泣いてなかった?」と驚くと、西門悠太郎(東出昌大)は「いっつも、ああやねん。見ててみ、絶対に直さへんから」と答えた。
卯野め以子(杏)が「不思議なんだけど、お静さん(宮崎美子)の着物はツケで買ってるのよね。お姉さん(キムラ緑子)はちゃんと支払ってあげてるの?」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は「西門は支払いをせん、と絶対に言われたくないんや。そこにお静さん(宮崎美子)はつけ込んでるんや」と教えた。
西門家の内情を知った卯野め以子(杏)は、「本当にややこしいのね」と溜息をついた。
その日の夕食、みんなが揃って夕食を食べるが、みんな機嫌が悪く、誰も喋らずに黙々と食べる。
卯野め以子(杏)は、その場を取りなそうと思って話しかけるが、誰からも相手にされず。頼みの綱の西門悠太郎(東出昌大)さえも、「ごちそうさん」と言って、早々と食事を切り上げ、2階へと上がってしまった。
その日の夜、西門悠太郎(東出昌大)は「食費の足しにしてください」と言い、給料袋を卯野め以子(杏)に差し出すが、卯野め以子(杏)は「いいです。貰った分でやります」と答え、給料袋を返した。
西門悠太郎(東出昌大)は「貴女に美味しいもんを食べさせんと、お父さん(原田泰造)に向ける顔がありませんから」と言って給料袋をもう一度、差し出すが、卯野め以子(杏)は「私ね、お姉さん(キムラ緑子)に認めてもらいたいの。こんな事で、どうにかなるか分からないけど。やらなきゃ、絶対に認めてくれないでしょ」と言い、給料袋を返した。
西門悠太郎(東出昌大)が「無理をしないでください。無理は体に良くないです」と告げると、卯野め以子(杏)は「無理しないと、こんなのやっていけないじゃないですか」と言って西門悠太郎(東出昌大)に枕を投げた。
西門悠太郎(東出昌大)は「すみません」と謝ると、卯野め以子(杏)は「すみませんも嫌いです」と言って西門悠太郎(東出昌大)に枕を投げた。
それでも西門悠太郎(東出昌大)が「すいません」と謝ると、卯野め以子(杏)は敷こうとしていた布団に顔を埋めた。
西門悠太郎(東出昌大)は卯野め以子(杏)の頭に手をやったが、卯野め以子(杏)はその手を払いのけた。
翌日、西門悠太郎(東出昌大)が市役所で仕事をしていると、藤井耕作(木本武宏)が「昨日はどうやった?大丈夫やった?」と声をかけてきた。西門悠太郎(東出昌大)は「大丈夫な分けないじゃないですか」と溜息をつく。
藤井耕作(木本武宏)が「今日、飲みに行く?」と尋ねたが、西門悠太郎(東出昌大)は「遠慮しときます。家の中が非常事態なんで」と断った。
藤井耕作(木本武宏)が「家に居らん方が良いよ。男が居ると余計にややこしなるからね」とアドバイスしたが、西門悠太郎(東出昌大)は「僕が逃げたら、ウチは終わりますから」と答えた。
一方、卯野め以子(杏)は肉屋でぬか床を混ぜながら、「大人5人で1月20円。相当頑張らないと無理よね」と愚痴ると、泉源太(和田正人)は「大したことないやん」と答えた。
卯野め以子(杏)が意外な答えに驚くと、泉源太(和田正人)は「初鰹、あんなもん食べんでも人死なへんで」と告げた。
卯野め以子(杏)が「だけど、食べ物をケチるだなんて」と不満を漏らすと、泉源太(和田正人)は「ケチれなんて言うてへんやん。上手いことやれ言うてんねん。例えばやな、お前、そこ(ぬか床)に新しい昆布入れとるけどな、出汁取った後の昆布どないしてるんや?」と尋ねた。
卯野め以子(杏)が「捨ててるけど」と答えると、泉源太(和田正人)は「捨てへんねん。普通は、その出汁を取った後の昆布をそこ(ぬか床)へ入れたりすんねん。ぬか床なんて、それで十分やねん」と告げた。
そして、泉源太(和田正人)は卯野め以子(杏)を昆布屋へ連れて行き、出汁を取った後の昆布で作った塩昆布を試食させた。
昆布屋の亭主・定吉は「どや、それなりに食えるやろ。残りもんを上手いこと始末すんのが、台所を預かっている者の腕や。材料を端から端まで上手いこと始末して腹に収める。大阪の料理は『始末の料理』なんや」と教えた。
泉源太(和田正人)が「どや、美味いやろ」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「うーん。所詮、出汁を取った後の昆布は、出汁取った後の昆布っていうか」と不満を漏らす。
泉源太(和田正人)が「何から何まで、そないに美味のうてもええやろが。何処のお姫様やねん?」と呆れると、卯野め以子(杏)は「だって、ご飯って1日3回、たった3回しかないのよ。悠太郎さんにも1日3食、365日、美味しいもの食べさせるって約束したの」と駄々をこねた。
泉源太(和田正人)は「知るかボケ」と吐き捨てたが、落ち込む卯野め以子(杏)を放ってはおけず、卯野め以子(杏)を師匠の家に連れて行った。
卯野め以子(杏)が「師匠?」と尋ねると、泉源太(和田正人)は「ああ、知り合いのじいさんやねんけどな。料理が、ごっつい上手いねん。『放る物じいさん(ほうるもんじいさん)』って呼ばれてんねんけどな」と教えた。
卯野め以子(杏)が「ほうるもん?」と尋ねると、泉源太(和田正人)は「人が放る(捨てる)ような物を上手いこと使うて料理するねん」と話した。
泉源太(和田正人)らは「ほうるもんじいさん」の自宅を尋ねたが、留守だった。泉源太(和田正人)が近所の人に「ほうるもんじいさん、知らん?」と尋ねていると、戻ってきた老人・酉井捨蔵(近藤正臣)が「なんや、源太」と声をかけた。
泉源太(和田正人)は「ちょっと、飯を食わしてやって欲しいねん。ワイの幼馴染みで、東京からこっちに来て、始末で苦労してるねん」と卯野め以子(杏)を紹介すると、酉井捨蔵(近藤正臣)は卯野め以子(杏)に微笑んだのであった。
「ごちそうさん-第7週・第39話のあらすじとネタバレ」へ続く。