ごちそうさん-第41話のあらすじとネタバレ

杏が親戚から村八分にされるNHK連続テレビ小説ドラマ「ごちそうさん」の第7週・第41話「たいした始末(大した始末)」のあらすじとネタバレです。

ドラマ「ごちそうさん」のあらすじとネタバレは「ごちそうさん-あらすじとネタバレ」をご覧ください。

■ごちそうさん-第41話のあらすじとネタバレ
西門和枝(キムラ緑子)は卯野め以子(杏)に「あんさん、魚島って知ってまっか?鯛が卵を産みに一斉にやってきますのや。それが島みたいに見えるから、『魚島』と言いますんや。綺麗な鯛が安うあがってきましてな。その時期に鯛を親戚やお世話になってる方に配って歩く習慣ががありましてな、『魚島季節(うおじまどき)のご挨拶』いいますんや」と教えた。

そして、西門和枝(キムラ緑子)は卯野め以子(杏)に「その手配をお願いできまっか」と頼んだ。

その日の夜、卯野め以子(杏)が西門悠太郎(東出昌大)に鯛の手配を頼まれたことを報告すると、西門悠太郎(東出昌大)は「鯛32匹を15円で?そら、いくらなんでも無理ちゃいますか?無理をしないで放っておいたらどうですか?貴方がやらんかったら、姉さんが自分でやるでしょう」と答えた。

そして、西門悠太郎(東出昌大)は「貴女は姉さんが言う祝言の仕来りをどう思います?」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「信じてないけど、嘘だからって、無理やり祝言挙げたところで、お姉さんの許しがない限りは、西門の親戚とか来てくれないだろうし。そんなの見たら、お父ちゃんだってカンカンだろうし、私に対する風当たりだって、強くなるだけだし。結局は、お姉さんに認めてもらわない限り、何も変わらないのよ。やるしかないのよ」と答えた。

階段の上で2人の会話を盗み聞きをしていた西門和枝(キムラ緑子)は、自分の部屋に戻り、帯に挟んでいた小さな袋を取り出すと、昔のことを思い出す。

洗濯物を地面に叩き付けて泣く女性。駆け寄った少年は女性に抱きつき、「おかあちゃん、どうないしたん?」と心配する。

[注釈:少年が着ている着物の生地は、西門和枝(キムラ緑子)が持っている小袋の生地と同じようだ。]

翌日、卯野め以子(杏)は魚屋へ行き、鯛35匹を15円で譲って欲しいと頼んだが、魚屋の店主・銀次(西川忠志)は「32匹で15円?帰って、帰って。もう忙しいねん。魚島季節が始まっとるからな」と相手にされなかった。

それでもなお、店主・銀次(西川忠志)に食い下がる卯野め以子(杏)は「忙しい」と聞いてひらめき、「じゃー、私、働きます」と言い出した。その日から、卯野め以子(杏)は魚屋で働きながら、魚についての知識を覚えていった。

ある日、西門和枝(キムラ緑子)が街を歩いていると、魚の配達をしている卯野め以子(杏)を見かけ、「ちょちょちょっと、あんさん、何してはんの?」と呼び止めた。

卯野め以子(杏)が「魚屋さんをお手伝いしてて」と答えると、西門和枝(キムラ緑子)が「手伝うって、あんさん、西門の者がそんな」と驚く。

卯野め以子(杏)が「え?西門の者?」と喜ぶと、西門和枝(キムラ緑子)は冷静を装って「おなごし(女中)かて内々の者やさかい」と釈明した。

そこへ、株仲間の旦那衆が通りかかる。旦那衆が「和枝ちゃん(キムラ緑子)、知りあいか?」と尋ねると、西門和枝(キムラ緑子)は「いえ、なんでもありゃしません」と答えた。

すると、卯野め以子(杏)は気を利かせて他人を装い、「失礼します」と言って立ち去った。

その日の夜、1人で夕食を食べている西門悠太郎(東出昌大)が、卯野め以子(杏)におかわりを頼もうとしたが、卯野め以子(杏)は疲れ果てて座ったまま寝ていた。

西門悠太郎(東出昌大)は寝ている卯野め以子(杏)に「ごめんな。苦労ばっかりで」と謝った。

やがて、卯野め以子(杏)が魚の目利きが出来るようになった頃、鯛32匹分の動労が終わり、鯛32匹を15円で分けてもらえる事になった。

その日の夜、卯野め以子(杏)が西門和枝(キムラ緑子)に「明日の8時には鯛を持ってきますので」と報告する。

西門和枝(キムラ緑子)は「15円で出来たん?」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「一応。明日までに魚箱を蔵から出して置けばいいんですよね?」と答えた。

西門和枝(キムラ緑子)が「あんさんも、キチンとしてな。あんさんも、ワテと一緒に回るんやで。ええ機会です。親戚に紹介して回ったるさかい、一張羅で頼んまっせ」と告げると、卯野め以子(杏)は予期せぬ言葉に耳を疑った。

すると、西門和枝(キムラ緑子)は「ワテは昔、嫁ぎ先で同じような事を姑に頼まれましてな。ワテは、渡された銭では工面でけませんでした。あんさんみたいに、働いてでも工面するのが、正解やったのかも知れまへんな」と話した。

その後、自室に戻った卯野め以子(杏)が西門悠太郎(東出昌大)に報告すると、西門悠太郎(東出昌大)は「嫁ぎ先の話をしたんですか?」と驚いた。

卯野め以子(杏)が「珍しいの?」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は「はい。かなり」と答えた。

卯野め以子(杏)が「少しは認めてくれたのかな。少しだけど」と喜ぶと、西門悠太郎(東出昌大)は「だと良いですね」と言い、笑顔になった卯野め以子(杏)を見て喜んだ。

翌日、卯野め以子(杏)は魚屋で鯛32匹を受け取り、大八車で鯛を持ち帰ると、西門和枝(キムラ緑子)は喪服を着ていた。

卯野め以子(杏)が「その格好で行くんですか?」と尋ねると、西門和枝(キムラ緑子)は「ごめんな、急な葬式が入ってしもてな、行かなアカンようになったんや。悪いけど、お願いできまっか?」と頼んだ。

卯野め以子(杏)が「え、私、1人でですか?」と驚くと、西門和枝(キムラ緑子)は「戻ったら、ワテも一緒に回ります。鯛が悪なるさかい、あんさんは、行けるところから行っといておくれやす。頼みましたで」と言い、出かけていった。

さて、卯野め以子(杏)は「魚島季節(うおじまどき)のご挨拶」で鯛を持って親戚を回り、「西門悠太郎(東出昌大)の家内でございます」と挨拶したが、どの親戚も「あんさんみたいな人が居るなんて聞いてません」「もう、いただいておりますので、結構です」と言って鯛を受け取ってくれなかった。

数件目の親戚に断られた卯野め以子(杏)は「私の顔を分からないからかな」と不思議がっていると、親戚の家の中から女性が出てきて「あのー。西門さんところのお嫁さん?」と呼び止めた。

卯野め以子(杏)が「はい」と答えると、女性は「どこへ行っても同じだと思いますよ。昨日の夜、和枝さん(キムラ緑子)からや言うて魚屋から鯛が届いて、その鯛にこの文が付いてたみたいです」と言って手紙を見せた。

手紙には「悠太郎(東出昌大)の連れ帰った東京のおなご(杏)が、私の言うことを聞かず、1人前の嫁として自ら魚島季節のご挨拶をやると言い出しました。気の強い嫁で、私の手に負えまへん。いくら一緒にやろう言うても、聞きまへん。ご挨拶も済んでおりませんのに、そちら様に突然、伺うこともあるかも知れません。止める力のない私をお許しください」と書いてあった。

手紙を読んだ卯野め以子(杏)はうなだれて帰宅すると、鯛が増えていた。西門静(宮崎美子)は「立派やな。みんな、お返しの鯛やってもってきはったんや」と喜んで卯野め以子(杏)に教えた。

しかし、卯野め以子(杏)が持って帰ってきた鯛に気づくと、西門静(宮崎美子)は「鯛、受け取ってもらえへんかったん?また、やられたんか。せやから言うたやろ。まともに取りおうてもムダやって。どないすんの、この鯛。40匹はあるんちゃう」と呆れた。

すると、卯野め以子(杏)は「知りません。お姉さん(高畑充希)がやったんだから、お姉さん(高畑充希)に聞いてください。お静さん(宮崎美子)も考えてください。いつもいつも私ばっかり」と、ぶち切れた。

そのとき、積み上げられた鯛たちが「ワテら腐ってしまうん?」「腐っても鯛言いますけどな」「せめて綺麗に食べてもらわんと」「美味しく食べてくれへんのかいな」と口々に悲鳴をあげた。

鯛の悲鳴を聞いた卯野め以子(杏)は「もう。もうー」と悲鳴を上げて上げて西門家を飛び出した。

鯛の声が聞こえない西門静(宮崎美子)は、悲鳴を上げて飛び出していった卯野め以子(杏)を見て、「きてしもたんとちゃうか?」と呆れたのであった。

ごちそうさん-第7週・第42話のあらすじとネタバレ」へ続く。

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