ごちそうさん-第42話のあらすじとネタバレ

杏が鯛を始末するNHK連続テレビ小説ドラマ「ごちそうさん」の第7週・第42話「たいした始末(大した始末)」のあらすじとネタバレです。

ドラマ「ごちそうさん」のあらすじとネタバレは「ごちそうさん-あらすじとネタバレ」をご覧ください。

■ごちそうさん-第42話のあらすじとネタバレ
積み上げられた鯛の悲鳴を聞いて西門家を飛び出した卯野め以子(杏)は、師匠・酉井捨蔵(近藤正臣)の自宅に駆け込んで、「鯛が大変なんです」と助けを求めた。

そして、卯野め以子(杏)は「義理の姉のイケズで、何処も受け取ってもらえなくて、家に鯛が溢れ返っているんです。40匹くらい。もう、全部放っぽってやりたいんです。けど、だけど、鯛の声が聞こえたんです。『ワテら、腐ってまうん?』『美味しう食べてくらはらへんの』って」と事情を話した。

師匠・酉井捨蔵(近藤正臣)が「鯛って、船場言葉を使いますか?」と驚くと、卯野め以子(杏)は「そうなんです。鯛に罪はないんです。とにかく、全部、全部、美味しく食べてあげたいんです。師匠、どうしたら良いんでしょうか」と相談した。

すると、師匠・酉井捨蔵(近藤正臣)は「とにかく、今日食べる分と、7日ぐらい経ってから食べる分。それから、後に食べる分に分けたらよろしいのや。とにかく、保存することやな」と答えながら、本の山をあさった。

卯野め以子(杏)が「どんな方法が?」と尋ねると、師匠・酉井捨蔵(近藤正臣)は「これや、これや。この本、貸してあげよう」と言い、「鯛百珎料理秘密箱(たいひゃくちんりょうりひみつばこ)」という本を差し出した。

鯛百珎料理秘密箱を受け取った卯野め以子(杏)は、鯛百珎料理秘密箱を見ながら市場で薬味などを購入して帰宅すると、山積みになった鯛が少し減っており驚く。

そこへ、西門静(宮崎美子)と西門希子(高畑充希)が揃って帰宅する。卯野め以子(杏)は「鯛が減ってます」と尋ねると、西門静(宮崎美子)は「三味線を教えている子の置屋に持って行ったりしたんやけど、あんまり力になれんでごめんな」と答えた。

西門静(宮崎美子)は山のように積み上げられた鯛を見て、「せやけど。これ、どないにしたらいいんやろうな」と溜息をつくと、卯野め以子(杏)は「じゃー、もうちょっと、お手伝いして貰えますか?」と頼んだ。

一方、東京に居る卯野イク(財前直見)は、卯野め以子(杏)から届いた返事の手紙を1人で読んでいた。

「お父ちゃん、お母ちゃん、食料品を色々と送ってくださり、ありがとうごさいました。私は元気に過ごしています。もちろん、大阪の慣習や家風に馴染めないこともありますが。

お母様のお静さん(宮崎美子)は、明るくて気さくでお洒落なとっても素敵な方です。妹の希子さん(高畑充希)は、繊細で優しい心根の可愛い子です。姉の和枝さん(キムラ緑子)は、厳しい方ですが、それは優しさの裏返しだと思います。悠太郎さん(東出昌大)が気配りしてくださるので、平穏に暮らしています。

けれども、祝言は少し待ってください。西門家には祝言は1年後というしきたりがあるのです。これは、何か不都合があった場合、嫁の籍を汚さない知恵だそうです。だから、少しお待たせしますが、余計な心配はしないよう、お願いします」

他方、喪服を着て家を出た西門和枝(キムラ緑子)は、川辺にしゃがみ込み、小さな布の袋を握りしめていた。

そのとき、「お母さん」と呼ぶ声がしたため、西門和枝(キムラ緑子)はハッとして振り返るが、それは後ろの道を歩いていた子供と母親の会話だった。

その日の夜、西門和枝(キムラ緑子)が帰宅すると、家の前で西門悠太郎(東出昌大)と一緒になった。

西門悠太郎(東出昌大)が「今日は魚島のご挨拶だったんでは?」と尋ねると、西門和枝(キムラ緑子)は「知り合いに不幸がありましてな。朝から出てましたんや」と答えた。

西門悠太郎(東出昌大)が「じゃー、魚島の挨拶は?」と尋ねると、西門和枝(キムラ緑子)は「私もそれを心配してますんや」と答えた。

そのとき、西門家の中から卯野め以子(杏)の明るい声が聞こえてきた。西門和枝(キムラ緑子)は急いで家に入ると、西門静(宮崎美子)と西門希子(高畑充希)の2人が台所で料理を食べていた。

西門和枝(キムラ緑子)が「こんな所で何をやってはるの?」と驚くと、西門静(宮崎美子)は「手伝うてる途中で食べ始めて、何となくそのまま」と答えた。

卯野め以子(杏)は「お姉さんは、どんな食べ方がお好きですか?いくらでもありますから、何でもおっしゃってください」と尋ねると、西門和枝(キムラ緑子)は「ワテは頂いて来ましたさかい、結構です」と答えて2階へ上がろうとした。

すると、卯野め以子(杏)は西門和枝(キムラ緑子)を呼び止め、「お姉さん。ご愁傷さまでした」と頭を下げた。

その後、膳を出し、西門悠太郎(東出昌大)と西門静(宮崎美子)と西門希子(高畑充希)の3人が鯛料理を食べた。その後、西門悠太郎(東出昌大)が食べ終わり、「ごちそうさんでいた」と満足する。

一方、食べ終わった西門希子(高畑充希)は、箸で鯛の頭をほじっていた。卯野め以子(杏)が「何をやってるの?」と尋ねると、西門希子(高畑充希)は鯛の頭から、鯛の形をした骨を取り出して見せた。

卯野め以子(杏)がその骨を見て「鯛の鯛」と喜ぶと、西門悠太郎(東出昌大)は「鯛の鯛か。忘れとったわ」と言い、鯛の頭を箸でほじりだした。西門静(宮崎美子)も「私もやろう」と言い、鯛の頭を箸でほじりだした。

西門悠太郎(東出昌大)らは、「どこやった?」「そこ違うよ」と楽しそうに話しながら、鯛の頭をほじくり、夕食時に久しぶりの笑い声が響いた。

卯野め以子(杏)は女中扱いなので、一緒には食べられないが、みんながしあわせそうに団らんしていたため、それを見て笑みをこぼした。

夕食後、卯野め以子(杏)は台所で何か調理していた。西門悠太郎(東出昌大)が「それ、何してるの?」と尋ねると、「残った骨で出汁を取ったの、魚のフォン。それで、これがワタの塩漬け」と説明した。

すると、西門悠太郎(東出昌大)は「綺麗に始末したな」と感心すると、卯野め以子(杏)は「始末?」と尋ねた。

西門悠太郎(東出昌大)が「隅から隅まで使い切って。こういうのを、始末が良い言うねん」と教えると、卯野め以子(杏)は西門和枝(キムラ緑子)から「こんなん始末と違いまっせ。ただのドケチです」と言われたことを思い出し、「これが本当の始末か」と納得した。

そして、卯野め以子(杏)は「美味しく食べる方法はあるのよね。骨もワタも。人もきっと一緒だよね。骨は食べられないけど、いい出汁が出るし、ワタは使いにくいけど、その分、珍味になるし。嫌な所と良い所って、見方ひとつっていうか、扱い方ひとつっていうか。きっと、そういう風にすれば、楽しいお家になるのよね?今日みたいに、ご飯を食べられるのよね?私、みんなの笑った顔がもっと見たい。みんなの『ごちそうさん』が聞きたい」と話した。

話を聞いた西門悠太郎(東出昌大)は、台所に立つ卯野め以子(杏)を眺めながら、鯛煎餅を食べ、酒を飲んだ。

ある日、東京の卯野家に西門悠太郎(東出昌大)からの手紙が届いた。卯野イク(財前直見)と卯野大五(原田泰造)の2人は一緒に、手紙を読んだ。

「父上様、母上様、お元気でおられますか。め以子さん(杏)からの手紙が届いたと思いますが、内容は全部嘘です。

西門家の仕来りというのも、姉(キムラ緑子)のついた嘘です。め以子さん(杏)は、嘘だと承知の上で、女中待遇に甘んじてくれています。無理難題にもめげず、明るく過ごしています。ひたすら料理の腕を磨き、楽しい食卓にすべく、日々奮闘してくれています。

その姿はいつか、いい加減な母(宮崎美子)に反省を促すと思います。意志の弱い妹(高畑充希)には強さを植え付けることと思います。意固地な姉が頭を下げて、祝言を挙げてくれと、頼んでくる日は、遠くないと信じています。

私の態度を不甲斐なくお感じでしょうが、もうしばらく見守っていただきたく存じます。私も精一杯、努力します」

手紙を読み終えた卯野イク(財前直見)が「私、様子を見に行ってこようか」と言ったが、卯野大五(原田泰造)は「2人が仲良く頑張ってるんだから、いいんじゃないか」と答えた。すると、卯野イク(財前直見)は「そうだね。2人の仲が良いんだったら、いいか」と納得した。

一方、師匠・酉井捨蔵(近藤正臣)が帰宅すると、手紙と一緒に布巾をかけたザルが置いてあった。手紙には「ありがとうございました。また教えてください。め以子(杏)」と書いてあった。

師匠・酉井捨蔵(近藤正臣)が布巾をめくると、鯛煎餅が出てきた。酉井捨蔵(近藤正臣)は鯛煎餅を食べて「うまい」と驚く。

他方、西門静(宮崎美子)と西門希子(高畑充希)の2人は、卯野め以子(杏)の料理を手伝うようになっていた。

ある日、西門和枝(キムラ緑子)が1階へ降りてくると、卯野め以子(杏)と西門静(宮崎美子)と西門希子(高畑充希)の3人が、台所でガスに火をつけて喜んでいた。

ガスを見て驚いて西門和枝(キムラ緑子)は、西門悠太郎(東出昌大)に「西門悠太郎さん。何をやってはんの」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は「ガスを引いたんです。ガスを使っている所を見学させる事を条件に、タダで引いてもらったんです」と答えた。

西門悠太郎(東出昌大)が勤める市役所の建築家にガスの業者も出入りしており、頑張っている卯野め以子(杏)のために、ガス業者に相談していたのだ。

西門和枝(キムラ緑子)が「知らん人がウチに?」と卒倒すると、西門悠太郎(東出昌大)に「姉さんのお力で、西門200年の歴史に名の恥じぬ応対をお願いします」と頭を下げた。

こうして、少しずつ変化の兆しが見え始めた西門家でしたが、この新たな住人の登場によって、邪な火を心に灯した人物がいたのでございました。

さて。卯野め以子(杏)と西門悠太郎(東出昌大)がガスに点った火を見て喜んでいるなか、西門和枝(キムラ緑子)はガスの火を見ながら、なぜかニヤニヤしていたのであった。

ごちそうさん-第7週・第43話のあらすじとネタバレ」へ続く。

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