ごちそうさん-第43話のあらすじとネタバレ
杏に不倫疑惑が浮上するNHK連続テレビ小説ドラマ「ごちそうさん」の第8週・第43話「ごめんなすって(御免なすって)」のあらすじとネタバレです。
ドラマ「ごちそうさん」のあらすじとネタバレは「ごちそうさん-あらすじとネタバレ」をご覧ください。
■ごちそうさん-第43話のあらすじとネタバレ
魚島事件で大量に増えた鯛の始末を切っ掛けに変わり始めた西門家。希望者にガスの使用を見学させることを条件に、西門悠太郎(東出昌大)は無料で念願のガスを導入し、卯野め以子(杏)にも笑顔が点った。
その日の夜、卯野め以子(杏)はガスでご飯を炊き、夕食に出した。卯野め以子(杏)が「どうですか?」と尋ねると、西門和枝(キムラ緑子)は「味は同じでも、薪の方が美味しいおす。手間暇がかかっとるという、有難味がありますさかいな」と答えた。
西門静(宮崎美子)は「手間暇かけても、文句ばっかり言うてはるくせに」と嫌みを言うと、西門和枝(キムラ緑子)は「文句やない。感想や」と答えながら、次々とご飯を口に運んだ。
さて、西門静(宮崎美子)は話題を変えて「ガスの見学のお人を案内せなあかんな。実際のところ、火を点けるのに手がかからへん以外に、どこがええの?ガスって」と尋ねた。
卯野め以子(杏)が「温め直しが楽なので、温かいものを温かく食べられます。それから、火加減を自由に塩梅できますから、失敗が少なくなるんです」と話すと、西門静(宮崎美子)は「それ、ちゃんと説明せなあかんな」と乗り気で答えた。
西門悠太郎(東出昌大)が「お静さん(宮崎美子)、張り切ってますね」と感心すると、西門静(宮崎美子)は「そりゃ、綺麗なべべ着て、人前に立ちたいですもんな」と吐き捨てた。
西門静(宮崎美子)は「タンスの奥で出番待ってる子が、ようけおるからな」と答えると、西門和枝(キムラ緑子)は「分不相応にお子さん(着物)を作りすぎなんと違います?」と嫌みを言った。西門静(宮崎美子)は黙り込んでしまう。
険悪な空気を変えるため卯野め以子(杏)が「お姉さん(キムラ緑子)、良かったら実演なさいませんか?お姉さんが見事な手さばきで料理してみせたら、見に来た人も…」と誘ったが、西門和枝(キムラ緑子)は「見世物みたいな真似はごめんです」と吐き捨てた。
卯野め以子(杏)が「じゃー、希子ちゃん(高畑充希)、今度の休みに…」と誘おうとすると、西門和枝(キムラ緑子)は「希子(高畑充希)にそんな恥ずかしい事をさせんといて」と注意した。
西門静(宮崎美子)が卯野め以子(杏)に「ほな、2人でやろか」と笑顔で告げると、卯野め以子(杏)は顔を引きつらせながら「そう…ですね」と答えた。念願のガスは来たものの、西門家は前途多難のようだ。
ある日、西門家にガスの見学者が訪れる。西門静(宮崎美子)は見学の主婦に「古今東西、古今東西、低すぎても、高すぎても、困る物はなんですか?」と饒舌に謎をかけた。
見学の主婦が「敷居」「枕」「鼻」などと答えると、西門静(宮崎美子)は「ええですねー。どれも、高すぎても低すぎても、具合が悪うございます。さて、お台所で、高すぎても、低すぎても、困る物と言えば、油の温度でございます」と答えを明かす。
そして、西門静(宮崎美子)は、手振り身振りを交えて「特に揚げ物は、高すぎると真っ黒焦げになってしもたり、低すぎてベッチャリしてしもたりしてしもたこと、どなたもお有りなんじゃないでしょうか。カマドの温度は手間のかかるものでございます」と口上を述べ、卯野め以子(杏)が揚げ物に失敗する実演を見せる。
西門静(宮崎美子)は「そこで、このガス。なんと、火加減はこの捻り1つ。カラッと揚って美味しいおすえ」と説明し、卯野め以子(杏)が実際にガスを使って天ぷらを揚げる。
西門静(宮崎美子)が「め以子さん(杏)、皆さんに配って差し上げて」と言い、出来上がった天ぷらを見学者に配らせると、天ぷらを食べた見学の主婦はガスの便利さに納得して帰って行った。
ガスの見学が大成功に終わると、見学に立ち会っていたガス業者は「西門さん(東出昌大)からお話もうた時は、半信半疑やったんですけど、実際に見せると説得力ちゃいまんな」とお礼を言うと、西門静(宮崎美子)は「ウチで良ければ、いくらでもご協力しますんで、何ぼでも言うてください」と答えた。
ガス業者が「ほな、近いうちに協力させてもらいますんで」と西門静(宮崎美子)に頭を下げていると、西門和枝(キムラ緑子)が帰宅する。
西門静(宮崎美子)は西門和枝(キムラ緑子)に気づくと、ガス業者に西門和枝(キムラ緑子)を紹介し、西門和枝(キムラ緑子)にもガス業者に挨拶させ、勝ち誇ったように笑みを浮かべた。
ガス業者に挨拶した西門和枝(キムラ緑子)は、家の中に入ると、卯野め以子(杏)に「塩をまいとき」と命じた。
その後、西門和枝(キムラ緑子)は西門悠太郎(東出昌大)の給料を受け取るため、手土産を持って市役所を訪れたが、ちょうど、西門悠太郎(東出昌大)が課長・藤井耕作(木本武宏)から給料を受け取っている所だった。
西門悠太郎(東出昌大)は西門和枝(キムラ緑子)に気づくと、したり顔で胸ポケットへ給料袋を収め、西門和枝(キムラ緑子)は顔を引きつらせてホゾを噛む。
その日の夜、西門悠太郎(東出昌大)は西門家のメンバー全員を集めると、座卓に給料を置き、「今月の給料です。この金は西門の金です。せやから、みんなでお金の割り振りを決めたいと思います。いかがでしょうか」と尋ねると、西門静(宮崎美子)は「ええんちゃう。公平で」と賛同した。
西門静(宮崎美子)は勝ち誇ったように西門和枝(キムラ緑子)を見みる。西門和枝(キムラ緑子)は不満そうだったが、何も言えなかった。
西門悠太郎(東出昌大)は「ほな、家長なんで僕から取らせてもらいます」と言い、給料から自分の取り分を取ると、西門和枝(キムラ緑子)が「そんなに取りはんの?」と驚いた。
すると、西門悠太郎(東出昌大)は「僕の小遣いとガス代などで10円、借金の返済分で10円、更に食費として30円いただきます」と答える。
西門和枝(キムラ緑子)が「食費はそんなに要りはらへんやろ」と指摘すると、西門悠太郎(東出昌大)は「365日、みんなで美味しい物を食べる事を、この家の最優先事項としたいと思います。さらに、食卓はめ以子(杏)も一緒に囲むことにします」と答えた。
西門和枝(キムラ緑子)が「おなごし(女中)が一緒に食べるなんて聞いたことがありませんで」と反論すると、西門悠太郎(東出昌大)は「みなさんの意見を伺いたいんですが」と答えた。
険悪な雰囲気に気を遣い、卯野め以子(杏)は「今はそのことは良いから、お金の事だけ。ね」と言い、本題へと戻した。
西門悠太郎(東出昌大)が「ほな、姉さん(キムラ緑子)とお静さん(宮崎美子)、必要な分だけ言うてください」と告げると、西門和枝(キムラ緑子)は「25円」と言い、お金に手を伸ばし、西門静(宮崎美子)も「10円」と言ってお金に手を伸ばした。
西門和枝(キムラ緑子)が「あんさん、そんなに要りませんやろ。何にもしてはらへんのに」と嫌みを言うと、西門静(宮崎美子)は「ほな、ウチはええわ」と言い、手を引っ込めた。
西門悠太郎(東出昌大)の給料は75円で、西門悠太郎(東出昌大)が50円を取ったため、残りは25円。残り25円を巡って西門和枝(キムラ緑子)と西門静(宮崎美子)の争奪戦が始まると思われたが、なぜか西門静(宮崎美子)はアッサリと手を引いた。
西門悠太郎(東出昌大)が驚いて「ええんですか?黙ってツケで買い物も無しですよ」と尋ねると、西門静(宮崎美子)は「三味線に習いに来はる人も増えましたしな。着道楽も控えますわ」と答えた。
西門和枝(キムラ緑子)が「何を企んではりますの?」と尋ねると、西門静(宮崎美子)は「いややわー、和枝ちゃん(キムラ緑子)。ウチは、め以子さん(杏)が一所懸命やってはんのんを見て、心を入れ替えましたんや」と笑って答えた。
翌日、卯野め以子(杏)は肉屋へ行き、ぬか床を混ぜながら、泉源太(和田正人)に西門静(宮崎美子)の豹変を相談すると、泉源太(和田正人)は「お母はん、それ、風を読んだんやろ。ガスも入ったし、給料も旦那さん仕切りになって、お前らに付いた方が得やと読んだんやろ」と答えた。
卯野め以子(杏)は「ウチは借金まみれだし、取り合うような財産もないし、得も損もないと思うんだけど」と疑問に思うと、泉源太(和田正人)は「そうは思わんから、10年も嫌がらせをし続けとんやろ。せやから、姉さん(キムラ緑子)がせっせこ、せっせこ、貯めた金、パーっと使うて着道楽しとるのやろ?」と答えた。
卯野め以子(杏)が「ちょっと待って。お静さん(宮崎美子)は嫌がらせで着道楽をしてるってこと?」と驚くと、泉源太(和田正人)は「知らんで。けど、そういう事も考えられるんちゃうかって話や」と答えた。
一方、西門和枝(キムラ緑子)は株仲間のご隠居に「弟は給料を取るようになったら、家長気取りで。芸者上がりは尻馬に乗って母親面しよるし。あの非常識な電信柱が来てから、私の調子は散々ですわ」と不満をもらしていると、「おい、め以子(杏)」と呼ぶ声が聞こえた。
西門和枝(キムラ緑子)が振り返ると、泉源太(和田正人)が卯野め以子(杏)に忘れ物を渡していた。
その様子を見たご隠居が「なんや、肉屋の源太(和田正人)やないか」とつぶやくと、西門和枝(キムラ緑子)は「ご存じなんで?」と尋ねた。
ご隠居が「おう、天満の商店街にある肉屋の坊主や」と教えると、西門和枝(キムラ緑子)は「へー」と言いながら、泉源太(和田正人)を見つめた。
その後、商店街の肉屋を訪れた西門和枝(キムラ緑子)は、肉屋の奥に卯野め以子(杏)の壺を見つけ、女将に「おの壺は、肉を漬けてはりますの?」と尋ねた。
女将は「いいえ、人さんのぬか床を預かってますねん。何でも家に置いとかれへんのやって。キツイ小姑さんが居はって、捨てられてしまうんでして」と教えた。
西門和枝(キムラ緑子)は「そんな家、出はったら良いのに」と告げると、女将は「ワテもそう思いますねんけどな。ウチの源太(和田正人)と一緒になったらい良いのに」と答えた。
西門和枝(キムラ緑子)が「源太さん(和田正人)?」と尋ねると、女将は「元々、幼なじみらしゅうて、2人でよう一緒に出掛けるし。仲がええんよ」と教えた。
そこへ、泉源太(和田正人)が配達から帰ってくる。泉源太(和田正人)を見た西門和枝(キムラ緑子)は「そうでっか」と言って不敵な笑みを浮かべたのであった。
その日の夜、卯野め以子(杏)が「お父さんとお静さん(宮崎美子)ってどういう関係だったの?」と尋ねる。
西門悠太郎(東出昌大)は「父親がお静さん(宮崎美子)に入れあげて引かせたんや。どうしてですか?」と尋ね返すと、卯野め以子(杏)が「お姉さんは、父親がお静さん(宮崎美子)に入れあげた事が気に入らないのかな?なんか、糸口は無いかなと思って。お姉さんとお静さん(宮崎美子)が仲良くなる」と答える。
西門悠太郎(東出昌大)が「世話をかけますね」と告げると、卯野め以子(杏)は「いいえ。ガスのおかげで時間が出来ましたから」と答えた。
翌日、西門悠太郎(東出昌大)が仕事をしていると、西門和枝(キムラ緑子)がやってきた。
そして、西門和枝(キムラ緑子)は西門悠太郎(東出昌大)に「あのな、信じる、信じへん、はアンタの自由やけど。め以子さん(杏)は、肉屋の男とええ仲みたいやで」と教えたのであった。
「ごちそうさん-第8週・第44話のあらすじとネタバレ」へ続く。