黄金の豚 第3話の視聴率と感想
ドラマ「黄金の豚 会計検査庁 特別調査課」の第3話「病院蝕む天下りに喝!」の感想と視聴率です。第3話の視聴率は12.1%でした。第3話のあらすじは「黄金の豚・第3話のあらすじ」をご覧下さい。
黄金の豚の第3話はつまらなかった。視聴率も12.1%まで急落しており、歯止めがかからなければ打ち切りの可能性も出るだろう。
第3話は独立行政法人「国立高度メディカルセンター」を巡る天下り問題だった。正義感に燃える新人管理官・工藤優(岡田将生)が暴走し、堤芯子(篠原涼子)がピンチに陥った工藤優を助けるという構図だった。
堤芯子の活躍で、国立高度メディカルセンターから天下りが排除されることになる。堤芯子が天下り官僚に「金返せ」と決め台詞で締めるが、何のお金がいくら、国庫(黄金の豚)へ返ったのか分らなかった。
国立高度メディカルセンターは、レジデント(研修医)の超過勤務分の未払い給料の合計2億4000万円が、そのまま天下り役員の給料になっていた。
天下り役員を排除したとしても、2億4000万円は研修医の超過勤務分の未払給与だから、研修医に支給されるべきお金である。不正はただしたが、黄金の豚の収支はプラスマイナスゼロである。
また、堤芯子は、国立高度メディカルセンターの補助金流用問題を追及しない理由が不明だった。国立高度メディカルセンターへは毎年の補助金30億円で、国から借りた病院の建て替え費用500億円を返済している。
不正追及の切り口が毎年の30億円の補助金流用疑惑で、解決したのが天下り役員(年間の合計給与2億4000万円)の排除だった。
30億円の後に2億4000万円をみせられてもインパクトは薄い。尻すぼみのドラマを観ても面白く無いし、後味が悪い。黄金の豚は、視聴率の悪い原因がここにあると思う。