ごちそうさん-第78話のあらすじとネタバレ
卯野め以子の命名の由来が明らかとなるNHK連続テレビのごちそうさんドラマ「ごちそうさん」の第13週・第78話「ふくが来た」のあらすじとネタバレです。
ごちそうさん-第77話のあらすじとネタバレは「ごちそうさん-第77話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
ドラマ「ごちそうさん」のあらすじとネタバレ目次は「ごちそうさん-あらすじとネタバレ」をご覧ください。
■ごちそうさん-第78話のあらすじとネタバレ
西門悠太郎(東出昌大)が西門正蔵(近藤正臣)の長屋の戸を開けようとすると、先に戸が開き、荷物を背負った西門正蔵(近藤正臣)が出てきた。
西門悠太郎(東出昌大)が「今度はどこに行くつもりや」と尋ねると、西門正蔵(近藤正臣)は「初日の出を拝もうとお思うとる。何かあったんか?」と答えた。
西門悠太郎(東出昌大)が「生まれるから」と教えると、西門正蔵(近藤正臣)は「今日か?」と驚いた。
すると、西門悠太郎(東出昌大)は「孫の顔を顔を見に来たら?じいちゃんをやってみたら?俺は親になるから、アンタはちゃんと、じいちゃんになったらええやんか。俺はアンタの息子やから、アンタが世間に作った借りを返さなあかん。誰よりも、頑丈な物を作る。アンタが壊して回ったぶん、みんなを守る頑丈な建物を作る。せやから、逃げんと、隣で見とけ」と告げた。
西門正蔵(近藤正臣)は長屋の中に入って荷物を置き、1升瓶を抱えて長屋から出て来て、「ええんか?ほんまに、ええんか?」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は西門正蔵(近藤正臣)を抱きしめた。
さて、西門悠太郎(東出昌大)が西門正蔵(近藤正臣)を西門家に連れて帰ると、ちょうど、2階から赤ちゃんの泣き声が聞こえてきた所だった。
2階では、卯野め以子(杏)の隣で赤ちゃんが泣いており、卯野め以子(杏)は赤ちゃんの手を握りながら、涙を流していた。
そこへ、西門悠太郎(東出昌大)が2階の部屋に駆けつけると、産婆は西門悠太郎(東出昌大)に「元気な女の子ですよ」と言って、西門悠太郎(東出昌大)を卯野め以子(杏)の側に座らせた。
卯野め以子(杏)が西門悠太郎(東出昌大)を見て「汗だくじゃないですか」と笑うと、西門悠太郎(東出昌大)は「貴女ほどじゃないです」と答えた。そして、西門悠太郎(東出昌大)は赤ちゃんを見て、顔をほころばせた。
一方、西門正蔵(近藤正臣)は西門悠太郎(東出昌大)と一緒に帰ってきたものの、西門家の玄関の前で戸惑っていた。
卯野大五(原田泰造)が西門正蔵(近藤正臣)に気づき、「さぁ、入ってくださいよ。正蔵さん」と促すと、その声に気づいた西門静(宮崎美子)や西門希子(高畑充希)が玄関に集まってきた。
西門希子(高畑充希)が「あれ?お父さん、どうしたん?」と尋ねると、西門正蔵(近藤正臣)は「ちょっと、お祝いにな。直ぐに帰るさかい」と言い、抱えていった一升瓶を西門希子(高畑充希)に渡す。
そして、西門正蔵(近藤正臣)が帰ろうとすると、西門静(宮崎美子)が「お、お、お蕎麦を茹でるの手伝うたら?」と告げた。
西門正蔵(近藤正臣)は驚きながらも喜び、「せやな」と答えると、泉源太(和田正人)が「寒いから早く入ってや」と言い、強引に家の中に押し込んだ。
さて、卯野め以子(杏)は寝ながら、赤ちゃんにおっぱいを与えていた。西門悠太郎(東出昌大)は「ほんまにご苦労さんでした」と言いながら、赤ちゃんにおっぱいを与えている卯野め以子(杏)の口に蕎麦を運び、蕎麦を食べさせた。
卯野め以子(杏)は「(おっぱいも)お蕎麦の味がするのかな?」と疑問に思うと、西門悠太郎(東出昌大)は「せんと思いますよ」と答えながら、卯野め以子(杏)の口に蕎麦の麺と汁を交互に運んだ。
卯野め以子(杏)は、赤ちゃんと年越し蕎麦を同時に味わい、幸せそうな顔をしていた。
一方、1階でも、みんなが板の間に揃って年越し蕎麦を食べていた。室井幸斎(山中崇)が「め以子ちゃん(杏)の名前はどこから来たんですか?」と尋ねると、卯野イク(財前直見)は「女は命を産むから、命の子だって。それで、『命の子』と書いて『めいこ』と読ませようって。それじゃー、あまりにも小っ恥ずかしいから、仮名と当て字にしたのよ」と話した。
ぬか床の主・卯野トラ(吉行和子)は「あんた達が喧嘩するから、私がそう言ったんだよ」と話す。
さらに、卯野イク(財前直見)は「照生(井之脇海)の時なんか、お天道様の『天道』って付けようとしたんだよ。じゃー、生きるのを照らすで、『照生』でいいじゃないかって」と話した。
ぬか床の主・卯野トラ(吉行和子)は「言ったのは私だけどね」と話した。
堀之端桜子(前田亜季)が「西門家はどうなんですか?お名前って」と尋ねると、西門正蔵(近藤正臣)は「美しい字を1文字づつ」と答えた。
室井幸斎(山中崇)が「悠太郎くん(東出昌大)は悠久の悠で、希子ちゃん(高畑充希)は希望の希ですね」と納得すると、堀之端桜子(前田亜季)は「文学的、素敵」と喜んだ。
[注釈:この場に居ない西門和枝(キムラ緑子)の事は話題にも上らない。]
西門静(宮崎美子)が「あのー。ややこ(赤ちゃん)の名前ってどないします?」と尋ねる。卯野イク(財前直見)が「顔を見て考えましょうか」と提案すると、西門正蔵(近藤正臣)は孫の顔を想像してニンマリとした。
西門正蔵(近藤正臣)らは2階へ上り、部屋の襖を開けると、卯野め以子(杏)と西門悠太郎(東出昌大)の間に赤ちゃんが挟まれ、3人で川の字になって寄り添うように寝ていた。
卯野イク(財前直見)は「食べたら、寝てしもた。せーので、ごちそうさんですね」と笑った。
孫の顔を見て満足した西門正蔵(近藤正臣)が「ほな、帰るわ。孫の顔を見せてもろうたし」と言って立ち去ろうとすると、西門静(宮崎美子)は「暗いから足下が悪いし、どうせやったら、朝まで居ったら?」と告げた。西門正蔵(近藤正臣)は「せやな」と喜ぶ。
翌日、西門家の食卓に豪勢なおせち調理が並んだ。卯野め以子(杏)は西門悠太郎(東出昌大)に赤ちゃんを託すと、「おせちには願いが込められているって。このお重には、私なりに願いを込めてみました」と言い、おせち料理の説明を始めた。
海苔を使った海苔団子は、西門希子(高畑充希)を願った料理だった。一辺が波のようになっており、海苔が貼られていた。「波に海苔」で「希子ちゃん(高畑充希)が波に乗れますように」という願いが込められているのだという。
巾着は西門静(宮崎美子)を願った料理で、巾着袋と「おふくろ(お母さん)」をかけて、「いつまでも、お母さんで居てくれますように」という願いが込められているのだという。
レンコンを使った料理は、西門正蔵(近藤正臣)を願った料理で、レンコンは穴が開いているので「遠く離れてても見守ってくださいね」という意味だった。
卯野め以子(杏)が「(しかし、西門正蔵が近くに居るので)ちょっとずれちゃいましたね」と言って、西門正蔵(近藤正臣)に料理を渡すと、西門正蔵(近藤正臣)は「これをいただいたら、私、ええころ加減の所で帰りますさかい」と答えた。
すると、隣に座っていた西門静(宮崎美子)が「みなさんに、西門の雑煮を作ってからにしたら?」と告げると、西門正蔵(近藤正臣)は「せやな」と喜んだ。
西門静(宮崎美子)が「そのお魚の料理は和枝ちゃん(キムラ緑子)?」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「この鰯は、お姉さんと私のでもあります。もっと、もっと、美味しいって『言わしていきたい』って」と教えた。
卯野め以子(杏)は「最後のこれが、悠太郎さん(東出昌大)。卵をフグで包みました」と言って西門悠太郎(東出昌大)の前に料理を置く。
西門静(宮崎美子)が「フグって大阪では、ご禁制やな」と驚くと、卯野め以子(杏)は「尼崎のお料理屋さんで貰いました」と答えた。
西門悠太郎(東出昌大)が「なんでフグ?」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「フグをこうして安全に食べられるようになるには、沢山の食いしん坊たちが命を落としてきたんだって。その人達のおかげで、今、こうして頂けるんだって。悠太郎さんは、料理は人を傷つけないって言ったけど、そんなことは無いんですよ。フグとかキノコとか、安全な水だって、誰かが命をかけて食べられるよって教えてくれたんです。きっと、私たちが手にしている物って、みんなそうなんじゃないかな。今の私たちだって、未来への下ごしらえなんじゃないかなって。それでいいんじゃないかなって」と話した。
西門悠太郎(東出昌大)は笑顔になり、「せやな。やれるだけ、やってな」と答えると、それを聞いた西門正蔵(近藤正臣)は満足そうに喜んだ。
そこで、卯野大五(原田泰造)が「おい、名前、『ふく』じゃねーか?みんなに福をもたらす子。ね、これしかない」と言い出した。
西門正蔵(近藤正臣)が「め以子さん(杏)にちなんで、平仮名の『ふ』に、永久の『久』で『ふ久』」と提案すると、卯野大五(原田泰造)は「良い。これしかない」と勝手に盛り上がった。
卯野照生(井之脇海)が「いいの?決まりそうになってるけど」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は赤ちゃんをあやしながら、「ええんやないですか」と答えた。
卯野め以子(杏)は西門悠太郎(東出昌大)から赤ちゃんを受け取り、「ふ久ちゃん、ふ久ちゃん」と呼びかけると、赤ちゃんは笑った。
卯野め以子(杏)は「良いみたいです」とみんなに知らせると、卯野大五(原田泰造)は「やったー」と両手を挙げて喜んだ。
これは、大正13年正月、西門家に福(ふ久)が来た日のお話でございました。
「ごちそうさん-第14週・第79話のあらすじとネタバレ」へ続く。