ごちそうさん-第63話のあらすじとネタバレ
キムラ緑子が未公開株詐欺で騙されるNHK連続テレビ小説ドラマ「ごちそうさん」の第11週・第63話「大嫌いっていわしたい」のあらすじとネタバレです。
ドラマ「ごちそうさん」のあらすじとネタバレは「ごちそうさん-あらすじとネタバレ」をご覧ください。
■ごちそうさん-第63話のあらすじとネタバレ
市役所の建築課を訪れた京都帝国大学の教授・竹元勇蔵(ムロツヨシ)が「大阪は暑い」と激怒する。
西門悠太郎(東出昌大)が「どうして、最近、市役所に足を運んでるんですか?」と尋ねると、竹元勇蔵(ムロツヨシ)は「大阪市の都市計画事業が私に監修を頼んでね」と自慢した。
一方、卯野め以子(杏)は酉井捨蔵(近藤正臣)の元を訪れ、西門和枝(キムラ緑子)の結婚を報告すると、酉井捨蔵(近藤正臣)は「あの和枝が再婚するとはな。世の中、何が起きるか分からんな」と驚いた。
卯野め以子(杏)は「お姉さんは、本当にに気が回るというか、細かいんですよね。そうじゃなきゃ、あんな的を射たイケズが出来るはずは無いんですけどね」と感心する。
すると、酉井捨蔵(近藤正臣)は「あの子な、小さい頃から気の利く几帳面な子でな。それを褒めたら、『お父はんの時は100と68回、お母はんの時は95回と決めてある。お父はんは濃いめが好きやからな』って言うねん」と話した。
卯野め以子(杏)が「1つ聞きたいんですが、お姉さんの持ってる匂い袋ってご存じですか?あれ、何なんですか?」と尋ねると、酉井捨蔵(近藤正臣)は「あれ、和枝(キムラ緑子)の死んだ子供の着物で作ったもんやねん」と教えた。
卯野め以子(杏)が「形見ってことですか。けど、それ、もうすり切れても良いって仰ってたんですけど。どういう意味ですかね」と尋ねたが、酉井捨蔵(近藤正臣)にも西門和枝(キムラ緑子)の真意は分からなかった。
そのころ。西門和枝(キムラ緑子)は安西真之介(古舘寛治)を連れて、死んだ子供の墓を参っていた。
安西真之介(古舘寛治)が「お子さんはおいくつだったんですか?」と尋ねると、西門和枝(キムラ緑子)は「3つです。池に落ちて亡くなったんです。それを理由に嫁ぎ先を追われて」と話した。
安西真之介(古舘寛治)が「追われた?」と尋ねると、西門和枝(キムラ緑子)は「ワテはえらい姑に嫌われてましてな。几帳面すぎて、うっとうしいって。それからも苦労続きで、何とか踏ん張ってこれたのは、この子のおかげです」と言って匂い袋を見せた。
西門和枝(キムラ緑子)は「気持ちが崩れそうになったら、この子を握りしめてな。こんなに不幸なんやから幸せになってええはずや。そうやないと人生帳尻が合わん。そう思って恨みを力に、気張ってきましたんや」とい話した。
安西真之介(古舘寛治)が「よく、すり切れてますね」と告げると、西門和枝(キムラ緑子)は「もう、そういう生き方は止めって、言われてるような気がします。同じ生地で新しいのを作ろうと思いますねん。今度は、もっと優しく撫でてやろうと思いますねん」と話した。
一方、西門悠太郎(東出昌大)は竹元勇蔵(ムロツヨシ)を喫茶店「馬介」に連れて行き、竹元勇蔵(ムロツヨシ)と一緒に名物「焼氷」を食べていた。
焼氷を食べた竹元勇蔵(ムロツヨシ)は「美味い。なんだこの人の心を鷲づかみにする罪深い魔女は」と驚き、焼氷を追加を注文するが、ウエイターの堀之端桜子(前田亜季)が「1人様、1杯までとさせて頂いております」と謝る。
西門悠太郎(東出昌大)が「売れてるんですか?」と尋ねると、堀之端桜子(前田亜季)は「この暑さでしょ。みんなが焼氷を頼むから、馬介さん(中村靖日)が手の筋を違えちゃって」と話した。
当時のかき氷は四角いブロックの氷をカンナで削って作るため、高木馬介(中村靖日)が疲れ果ててダウンしていたのだ。
堀之端桜子(前田亜季)が「そういう訳で申し訳ありませんが、またいらしてくださいね」と頼むと、竹元勇蔵(ムロツヨシ)は「それなら、仕方がない」と諦めた。
さて、西門悠太郎(東出昌大)が「そういえば、経済学部の安西先生(古舘寛治)って知ってはります?少し縁があって」と尋ねると、竹元勇蔵(ムロツヨシ)は「ああ、夢と現の間を行き交う先生か。ぼーっとしてて、人の話を聞いているのか、聞いていないのか、分からない先生だろ。そのくせ、言う事はやけに鋭い」と教えた。
西門悠太郎(東出昌大)が「え?シュッとした、ええ男なんですけど」と確認すると、竹元勇蔵(ムロツヨシ)は「お前の審美眼はどうなっている。これが安西先生だ」と言い、懇親会の写真を見せた。
そこには、安西真之介(古舘寛治)とは似ても似つかぬ、眼鏡をかけた丸顔の老人が写っていた。
急いで帰宅した西門悠太郎(東出昌大)は、卯野め以子(杏)らを無視して2階へと駆け上がると、西門和枝(キムラ緑子)から託された株券を持って、1階へと駆け下り、家を飛び出した。
その後、西門和枝(キムラ緑子)が帰宅する。卯野め以子(杏)や西門静(宮崎美子)が台所に集まっていたので、西門和枝(キムラ緑子)が「どないしたん?」と尋ねると、西門静(宮崎美子)は「さっき、悠太郎さん(東出昌大)が血相を変えて出て行ってな」と話した。
そこへ、西門悠太郎(東出昌大)が戻ってきて、西門和枝(キムラ緑子)に株券を見せ、「この会社はありません。登記もされてませんし、この住所もありません。これはこの世に無い会社の株券やったんです。詐欺やったんです。警察へ行きましょう」と告げる。
動揺した西門和枝(キムラ緑子)は、「何を言うてはんの?あの人も同じの買うてはったし、あの人も騙されたんとちゃう?」と自分に言い聞かせるように答えると、西門悠太郎(東出昌大)は「それも警察で確かめましょう」と告げた。
西門和枝(キムラ緑子)は「明後日、あの人と約束してるから、話をちゃんと聞いてからでええやないの」と止めるが、西門悠太郎(東出昌大)は西門和枝(キムラ緑子)の手を引いて強引に家を出ていった。
約束の日、西門和枝(キムラ緑子)は約束の喫茶店で待っていたが、待てど暮らせど、安西真之介(古舘寛治)は来なかった。
しばらくして、それは詐欺事件として報道された。複数の人間による組織ぐるみの犯行で、被害総額は延べ50人、被害総額は100万円を上る詐欺事件だった。犯人は海外へ逃亡した可能性が大きいという。
株仲間の倉田が西門悠太郎(東出昌大)を喫茶店に呼び出し、「和枝ちゃん(キムラ緑子)はどない?」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は「抜け殻みたいになってます」と答えた。
倉田は「そら、そやな。和枝ちゃん(キムラ緑子)が、あんまりにもかわいそうや。いつもいつも報われん。なんであの子だけ、あんな目に」と心配した。
一方、卯野め以子(杏)は、酉井捨蔵(近藤正臣)の長屋を訪れ、「食べれば少しは気力が出ると思うので、何か好きな物を作ってあげたいんですが、口をきいてくれないんですよ。何か、お姉さんの好きな物は分かります?」と尋ねた。
酉井捨蔵(近藤正臣)は「子供の時から、好き嫌いの無い、手のかからん子やったからな」と考え、「強いて言えば、鰯(いわし)かな」と告げると、卯野め以子(杏)は顔を引きつらせて「あー、そういえば、鰯、鰯って」と納得した。
酉井捨蔵(近藤正臣)は「鯛やヒラメは確かに美味いで。けど、鰯は7度洗たら鯛の味って言うてな、手のかけ方で全然、味が違うって言いよる」と話すが、卯野め以子(杏)は「私、どうも、鰯だけは好きになれないんです」と顔をしかめた。
酉井捨蔵(近藤正臣)が「なんでや?」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「パサパサしてるし、小骨も多いし。そういうのが気になると、生臭さも気になって」と顔をしかめた。
酉井捨蔵(近藤正臣)が「ほな、習うたらどや。和枝(キムラ緑子)に。あいつの鰯料理は絶品やぞ」と提案したが、卯野め以子(杏)は「お父さん、今は…」と話題を本題に戻そうとする。
しかし、酉井捨蔵(近藤正臣)が「頼られるっていうのも、張り合いが出るこっちゃ」と話すと、卯野め以子(杏)は「そうかもしれませんね」と納得した。
他方、西門静(宮崎美子)は西門希子(高畑充希)の2人は、西門和枝(キムラ緑子)を心配して部屋に様子を見に行くが、廊下に食事が置いたままになっており、手は付けられていなかった。
西門希子(高畑充希)が襖越しに「お姉ちゃん、具合はどう?」と尋ねるが、返事は無かった。
心配した西門和枝(キムラ緑子)が「和枝ちゃん、水ようかんを買うてきたで。一緒に食べへん?開けるで?」と言って襖を開ける。
さて、卯野め以子(杏)が帰宅して台所で作業を始めようとすると、2階から西門希子(高畑充希)が慌てて降りてきた。
卯野め以子(杏)が「どうしたの?」と尋ねると、西門希子(高畑充希)は「お姉ちゃんが居らんようになってしもうた」と告げたのであった。
「ごちそうさん-第11週・第64話のあらすじとネタバレ」へ続く。