クロコーチ・3億円事件の最終回と結末のネタバレ
3億円事件の真相と少年Sの真相が明らかとなるTBSの3億円事件ドラマ「クロコーチ」の最終回(第10話)「完結~三億円燃ゆ」のあらすじと結末ネタバレの結末ネタバレ編です。
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■クロコーチ・最終回のあらすじとネタバレ後編
その後、黒河内圭太(長瀬智也)が帰宅すると、部屋に清家真代(剛力彩芽)が待っていた。
清家真代(剛力彩芽)が「もしかして」と突っかかると、黒河内圭太(長瀬智也)は「せいかーい。高橋(森本レオ)を逃がしたのは俺だよ」と教えた。
清家真代(剛力彩芽)が「なぜ、そんなことをしたんですか?」と尋ねると、黒河内圭太(長瀬智也)は「城尾が生きてるって教えてくれたから。証拠があるようで無い高橋(森本レオ)より、城尾に喋らせた方が早いでしょ。元公安なんだし。桜吹雪会の創設者なんだから」と答えた。
黒河内圭太(長瀬智也)が「城尾の居場所は分かった?」と尋ねると、清家真代(剛力彩芽)は「おそらく」と答えた。
その後、清家真代(剛力彩芽)は黒河内圭太(長瀬智也)を福祉施設「あかね」へ連れて行った。
黒河内圭太(長瀬智也)は「竹下」という名札の付いた部屋を見つけると、「ここだよ」と喜び、部屋に入った。
清家真代(剛力彩芽)は竹下こと城尾平蔵に3億円事件の事を尋ねるが、黒河内圭太(長瀬智也)は「無駄だよ。認知症なんだってさ」と制した。
黒河内圭太(長瀬智也)は「城尾さん、ちょっとこれを聞いてもらえますか?」と言ってテープレコーダーを差し出した。
清家真代(剛力彩芽)が「何ですか?それ」と尋ねると、黒河内圭太(長瀬智也)は「この人と沢渡(渡部篤郎)がここで会話したのを録音したテープ。高橋(森本レオ)から貰ったの」と答えた。
そして、黒河内圭太(長瀬智也)は「高橋(森本レオ)は自分の身を守るため、10年前、桜吹雪会が始めて殺しをした時の会話を録音し、隠し持ってたんですよ」と言い、テープを再生した。
テープには、城尾平蔵の意に反して沢渡一成(渡部篤郎)が清家真代(剛力彩芽)の父・清家真次を殺した事について話し合う会話が録音されていた。
黒河内圭太(長瀬智也)は「何も思い出せませんか?貴方が託した男は、殺人なんて何とも思ってませんよ」と告げると、城尾平蔵は「秩序だ。秩序なんだ」とつぶやいた。
福祉施設「あかね」を後にした黒河内圭太(長瀬智也)が「あの人、本当は全部、覚えてるんじゃないかな。だとしたら、怖いよね。あの人も、桜吹雪会も」と話した。
そして、黒河内圭太(長瀬智也)はテープを持って「じゃー、おれは沢渡(渡部篤郎)の所に行ってくるわ。ハッキリした証言は取れなかったけど、このテープがあれば十分でしょ。マスコミを呼んで、全部暴露してやる」と言い、立ち去ろうとした。
すると、清家真代(剛力彩芽)は「それより、そのテープがあれば、沢渡さん(渡部篤郎)を逮捕できますよね。清家真次殺害の容疑で逮捕できますよね。そのテープを私に貸して頂けないでしょうか?」と頼んだ。
黒河内圭太(長瀬智也)が「出来るの?」と尋ねると、清家真代(剛力彩芽)は「はい」と答えた。黒河内圭太(長瀬智也)は「熱いね」と言ってテープを託した。
その後、清家真代(剛力彩芽)は捜査会議で、「清家真次殺害の容疑で、沢渡一成(渡部篤郎)の逮捕状を取って頂きたいのです。父は沢渡さんの指示で殺された事が分かりました」と頼んだ。
柿崎清彦(利重剛)が「君のお父さんは殉職されたんじゃないのか?」と尋ねると、清家真代(剛力彩芽)は「私もそう思っていました。ですが、このテープに証拠が録音されています」と言い、テープレコーダーを取り出した。
牛井課長(小市慢太郎)が「何ですか?それは」と尋ねると、清家真代(剛力彩芽)は「沢渡さん(渡部篤郎)と城尾平蔵さんとの間で交わされた会話を録音したテープです」と答えた。
清家真代(剛力彩芽)は「このテープを聴いて頂ければ、全部分かるんです」と頼んだが、柿崎清彦(利重剛)は「上の指示でこの件には触れないと言うことになったんだ」と拒否した。
すると、会議室の外で話を聞いていた黒河内圭太(長瀬智也)が捜査会議に入ってきて、「元公安の城尾平蔵は、3億円事件を隠蔽した張本人ですよ。で、高橋秀男(森本レオ)が3億円事件の真犯人・少年Sです。で、城尾は3億円を元手に警察の不祥事を隠蔽する組織を作った。それが桜吹雪会です。で、城尾から組織を引き継いだのが沢渡一成(渡部篤郎)で、沢渡一成はその金を使ってくだらないクーデターを計画してるんでしょ」と捜査員に暴露した。
柿崎清彦(利重剛)が「何時の話をしてるんだね」と呆れると、黒河内圭太(長瀬智也)は「じゃー、みなさん、これを知ってます?高橋さん(森本レオ)、いや少年Sを逃がしたのは私なんですよ」と打ち明けた。
牛井孟(小市慢太郎)が「どういう事ですか?」と尋ねると、黒河内圭太(長瀬智也)は「取引したんですよ。城尾が生きているという情報と」と答えた。
黒河内圭太(長瀬智也)は「みなさんも桜吹雪会の事くらい聞いたことあるでしょう。関わりたくないから、知らない振りをしてるんでしょうけど。じゃー、沢渡(渡部篤郎)がなぜ、桜吹雪会を作ったのか。それは警察が常に正しい存在でなければならないからです。いわば、皆さんの尻ぬぐいをしている事になりませんかね」と話すと、捜査員から「何が言いたいんだ」と罵声が飛んだ。
黒河内圭太(長瀬智也)は「シカトするなって言ってんだよ。沢渡(渡部篤郎)も城尾も元々、みなさんの仲間じゃないですか。仲間が間違った事をしようとすれば、止めて上げるのが仲間でしょ。ここで無視したら、全員、同罪ですよ。どうしますか、善良な警察官のみなさん」と告げた。
すると、牛井課長(小市慢太郎)が柿崎清彦(利重剛)に「沢渡(渡部篤郎)の逮捕状を取ってください」と頼んだ。
柿崎清彦(利重剛)が「ああ、でも、今すぐには」と答えると、黒河内圭太(長瀬智也)が「令状なら、僕が作っておきましょうか?」と提案した。
柿崎清彦(利重剛)が「お前がどうして作れるんだ」と呆れると、黒河内圭太(長瀬智也)は「そこは、ほら。僕ですから」と答えた。
柿崎清彦(利重剛)が「証拠はどうするんだ」と尋ねると、清家真代(剛力彩芽)が「証拠はここにあります」と言ってテープレコーダーを差し出した。
黒河内圭太(長瀬智也)が「音声分析も済んでます」と告げると、柿崎清彦(利重剛)は「分かった。そのテープを再生しなさい」と命じた。
その後、清家真代(剛力彩芽)らが首都綜合警備保障の社長室を訪れるが、沢渡一成(渡部篤郎)は居なかった。
清家真代(剛力彩芽)が黒河内圭太(長瀬智也)に電話をかけて「沢渡一成さん(渡部篤郎)は、もうここには居ません」と報告すると、黒河内圭太(長瀬智也)は「だろうね」と答えた。
さて、一足違いで社長室を脱出した沢渡一成(渡部篤郎)が車を運転していると、道路の真ん中に黒河内圭太(長瀬智也)が立っていた。
沢渡一成(渡部篤郎)が車を降りて、「なかなか、諦めてくれませんね」と呆れると、黒河内圭太(長瀬智也)は「目的の為に手段を選ばない沢渡先生ほどじゃありませんよ」と答えた。
黒河内圭太(長瀬智也)が「パソコンは車の中ですか?あれは盗んだ金で、貴方たちの物じゃないでしょ。それでよく、国のためとか、秩序とか、善人ぶってますね」と告げた。
すると、沢渡一成(渡部篤郎)は「何か勘違いしてませんか?私は目的の為に手段を選ばないのではなく、崇高な目的の為であれば、その手段は全て善になると思ってるんです」と答えた。
黒河内圭太(長瀬智也)が「3億円事件を隠蔽したのが、悪の始まりじゃないですか?」と尋ねると、沢渡一成(渡部篤郎)は「あれはあれで正しかったんです」と答える。
黒河内圭太(長瀬智也)が「あの事件のせいで、大勢の人が不幸になった」と告げると、沢渡一成(渡部篤郎)は「でも、あの事件のおかげで、警察の体勢が見直されたのも事実ですよね」と答えた。
黒河内圭太(長瀬智也)が「なら、貴方の阿呆なクーデター計画は?」と尋ねると、沢渡一成(渡部篤郎)は「511事件、226事件。あれも裏で仕組まれたクーデターだったんですよ。世の中は常に誰かが仕組んだように回り、それで上手く流れるようになっているんです。国益という崇高な理念の元で」と答えた。
黒河内圭太(長瀬智也)が「崇高ね。崇高に隠そうとするから、どこかにシワ寄せが来て、また悪いことになっちゃうんじゃないですか?」と告げると、沢渡一成(渡部篤郎)は「貴方のように暴こうとするから、悪いことが起きるんです」と答えた。
黒河内圭太(長瀬智也)が「そりゃ、暴くでしょう。警察なんだから」と答えると、沢渡一成(渡部篤郎)は「警察官なら国の安全と秩序を守るべきだと、警察学校で学びませんでしたか?」と尋ねた。
黒河内圭太(長瀬智也)が「そのために人を殺して言いなんて学びませんでしたけど。もう少し話の分かる人だと思ったんですけどね」と呆れると、沢渡一成(渡部篤郎)は「発展性の無い会話でしたね」と答えた。
黒河内圭太(長瀬智也)が話を切り上げて車に向かって歩き出すと、沢渡一成(渡部篤郎)は黒河内圭太(長瀬智也)の前に立ちはだかり、河内圭太(長瀬智也)の腹に拳銃を突き付けた。
すると、黒河内圭太(長瀬智也)は沢渡一成(渡部篤郎)の逮捕状を取り出し、「すみません。最後の最後も別件逮捕で」と告げた。
河内圭太(長瀬智也)は「では、ここでお別れですね」と言い、引き金を引こうとすると、パトカーのサイレンが聞こえてきた。
黒河内圭太(長瀬智也)は「重ねてすみません。時間稼ぎをしちゃいました。もう終わりだよ。沢渡一成(渡部篤郎)。全部、警察に言った。もう終わったんだよ」と告げると、沢渡一成(渡部篤郎)は「また、お会いしましょう」と言い、パトカーの方に歩いて行った。
ある日、黒河内圭太(長瀬智也)は沢渡一成(渡部篤郎)に面会するため、留置所を訪れたが、受付で「面会は出来ません」と断られてしまった。
黒河内圭太(長瀬智也)は「どうせ、もう居ないんでしょ。ここには。…あ、どこにも、か」とつぶやいた。
その後、黒河内圭太(長瀬智也)の元に清家真代(剛力彩芽)が慌ててやってくる。
清家真代(剛力彩芽)は「高橋秀男(森本レオ)はなぜ、逮捕されていないんでしょうか?」と尋ねると、黒河内圭太(長瀬智也)は「自首したはずなんだけどね。みんな消えちゃったんじゃない?」と答えた。
清家真代(剛力彩芽)は「みんなって、沢渡さん(渡部篤郎)もですか?」と尋ねると、黒河内圭太(長瀬智也)は「最初から分かってたようで、分かんないようで。でも、結局45年前と同じで、全部、無かった事になっちゃったね。また、あの人達が善と悪を判断しちゃったんじゃない?警察が良いことをするために、悪を良しとして隠蔽しちゃった、あの時と同じように」と答えた。
そして、黒河内圭太(長瀬智也)は神奈川県警のビルに向かって、「お前ら、隠しすぎなんだよ」と叫んだのであった。
そのころ、科捜研では、電話で誰かと話していた斑目八重子(芦名星)が、「音声データを消しときますね。了解」と言い、音声データを消去した。
一方、電話を切った牛井孟(小市慢太郎)は、証拠のパソコンやテープを警察に倉庫に保管し、「無事に回収できました」と告げると、後ろに居た柿崎清彦(利重剛)が静かにうなずいた。
さて、黒河内圭太(長瀬智也)が「結局さ、世の中には出ちゃいけない事があるって言うことかな」と告げると、清家真代(剛力彩芽)が「そうは思いませんけど」と答えた。
黒河内圭太(長瀬智也)が「だって、3億円事件って、いったい誰が隠蔽したんだっけ」と尋ねると、清家真代(剛力彩芽)は「それは、警察です」と答えた。
すると、黒河内圭太(長瀬智也)は清家真代(剛力彩芽)に「せいかーい」と告げたのであった。