ごちそうさん-第69話のあらすじとネタバレ
星野真里が何も食べないNHK連続テレビのごちそうさんドラマ「ごちそうさん」の第12週・第69話「ごちそうさんまでの日々」のあらすじとネタバレです。
ドラマ「ごちそうさん」のあらすじとネタバレ総合は「ごちそうさん-あらすじとネタバレ」をご覧ください。
■ごちそうさん-第69話のあらすじとネタバレ
さて、卯野め以子(杏)が剥いた大量の大根は、おでんになり、避難民に振る舞われた。みんな「美味しい。美味しい。ごちそうさん」と言って食べてくれた。
西門静(宮崎美子)が避難民にぬか漬けを配っていると、避難民の男性・勝田半次郎(土田英生)が「これ、作ってみたんだけど」と言って、避難民から聞いた東京の被災状況をまとめた地図を西門静(宮崎美子)に渡した。
どうやら、勝田半次郎(土田英生)は、卯野め以子(杏)が東京に居る家族を心配していた事を気にしていたようだ。
一方、荷物を運んできて泉源太(和田正人)は、避難民のみんなが楽しくご飯をたべているなか、何も食べずに横たわっている谷川ふみ(星野真里)を見て心配していた。
さて、調理場に戻った西門静(宮崎美子)は、「いい加減なもんやし、人によっては見たくない物になってしまうかもしれないけどって」と言い、勝田半次郎(土田英生)から受け取った地図を卯野め以子(杏)に渡した。
地図を見て少し安心した卯野め以子(杏)は、「ご飯、頑張らないと」と言い、調理の仕込みに戻る。
そこへ、集会場で配膳していたマサ(一木美貴子)と泉源太(和田正人)の2人が言い合いをしながら、調理場へやってきた。
泉源太(和田正人)が「ちょっと待ってや。なんで、そんなことになるねん」と呆れると、マサ(一木美貴子)は「そんなん、この子(杏)に対する当てつけですがな」と答えた。
卯野め以子(杏)が「どうしたんですか?」と尋ねると、泉源太(和田正人)は「お前(杏)が喧嘩した谷川さん(星野真里)な。何も食べへんねん」と教える。
マサ(一木美貴子)が「あれから、何も食べはらへん。あんさん(杏)が余計な事をするからでっせ。ここで死なはったら、あんさん、どうないしはりますの」と迫ると、西門静(宮崎美子)が「それはちょっと、言い過ぎちゃいますの?」と反論した。
マサ(一木美貴子)は「食べ物の専門や言いはりますから、炊事場をお任せしてますんや。このまま食べはらへんかったら、オタクらのせいですからな」と怒って立ち去った。
西門静(宮崎美子)は卯野め以子(杏)に「誰かさんを思い出すなぁ」と言って、西門和枝(キムラ緑子)のイケズを思い出し、この先を不安がった。
さて、谷川ふみ(星野真里)の事を心配した肉屋の女将と八百屋の女将は、谷川ふみ(星野真里)に味噌汁を持って行き、「お腹空いてるやろ。味噌汁、1口だけでも、どうですやろ」「ひょっとして、具合が悪くて、食べられへんのかいな?」と気遣う。
すると、谷川ふみ(星野真里)は何も言わずに立ち上がり、フラフラと集会場を出て行こうとした。
泉源太(和田正人)は「ちょっ、ちょっと待って」慌てて出口に立ちはだかり、なんとか谷川ふみ(星野真里)を引き留めた。谷川ふみ(星野真里)はその場にへたり込んでしまう。
その後、調理場に行った泉源太(和田正人)は「食え言うたら、物も言わんと出て行ってしまうし」と呆れる。
卯野め以子(杏)が「私が作ってるからかな」と心配すると、泉源太(和田正人)は「もう、お前が作ってるとは思ってないみたいやで」と答えた。
肉屋の女将が「とにかく、自分から食べてもらわんとな」と告げると、西門静(宮崎美子)は「思わず、飛びつきたくなるような物を出すしか無いんかいな」と答えた。八百屋の女将は「でも、ウチらあの人のこと何にも知らんからな」と困る。
卯野め以子(杏)は「東京の人って事は間違いないんですよね。上手く行くかわ分からないんですけど」と言い、みんなに食材の手配を頼んだ。
その後、調理場に蕎麦が届く。卯野め以子(杏)が蕎麦を見て「誰が打ってくれたんですか?」と喜ぶと、泉源太(和田正人)は「事情を話して3件くらい回ったんや」と話した。
手伝いに来ていた西門希子(高畑充希)が「東京の人って、そんなにお蕎麦が好きなんですか?」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「うん。江戸っ子の秋と言えば、新蕎麦なんだけどね」と教えた。
その後、避難民に天ぷら蕎麦が配られた。みんな「大阪で蕎麦が食えるとは思わなかった。今年は諦めてたんだ。ごちそうさん」と喜び、天ぷら蕎麦を食べた。
西門静(宮崎美子)は「どうぞ。新蕎麦です」と言って、谷川ふみ(星野真里)に天ぷら蕎麦を差し出した。谷川ふみ(星野真里)は生唾を飲んだが、天ぷら蕎麦に手を付けなかった。
その日の夜、卯野め以子(杏)らは喫茶店「馬介」に集まり、谷川ふみ(星野真里)の事を話し合う。
泉源太(和田正人)が「よう、我慢できるな。もう、丸2日やろ」と呆れると、西門静(宮崎美子)が「死ぬつもりなんかな。それ以外に何かある?」と尋ねた。
堀之端桜子(前田亜季)は「それだったら、大阪まで避難してきたりしますか?」と疑問を呈すると、卯野め以子(杏)は「理由はともかく、このままじゃ、本当に」と心配した。
そこで、泉源太(和田正人)は集会場の庭で酒を飲んでいた勝田半次郎(土田英生)らにスルメを差し入れ、「勝田さんは地図を書いてくれはりましたよね。谷川さん(星野真里)って、そのとき、何か話ししてくれました?」と尋ねた。
勝田半次郎(土田英生)が「悪いと思ったんだろうな、ちゃんと話をしてくれたよ」と教えると、泉源太(和田正人)は「あの人、何で食わへんか知ってます?」と尋ねた。
さて、卯野め以子(杏)らが意気消沈して帰宅すると、玄関に西門悠太郎(東出昌大)からの手紙が挟んであった。
西門悠太郎(東出昌大)から手紙を託された人が市役所に手紙を届けに来てくれ、藤井耕作(木本武宏)が西門家に届けに来たのだが、不在だったため、メモを添えて手紙を玄関に挟んでいてくれたのだ。
家に入った卯野め以子(杏)は、握りしめた手紙をジッと見つめる。西門静(宮崎美子)が「開けたろか?」と気を遣うと、卯野め以子(杏)は意を決して手紙を開けた。
すると、両親も兄弟も女中も従業員のコックも、全員が無事だった。詳細は戻ったら話すということで、詳しい事は分からなかった。
西門希子(高畑充希)は「良かったなぁ」と喜ぶが、卯野め以子(杏)は喜んでいなかった。
西門希子(高畑充希)が「どうしたん?」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「もし、これが逆だったらって。谷川さん(星野真里)は逆だったのかな。自分だけ無事で」と答えて、谷川ふみ(星野真里)の事を思い出した。
その日の夜、卯野め以子(杏)は東京の両親に手紙を書こうとしたが、谷川ふみ(星野真里)の事が脳裏をよぎり、筆は進まなかった。
そのころ、長屋で寝ていた酉井捨蔵(近藤正臣)は、大勢の人から「人殺し」「子供を返せ」と責められる夢を見て、飛び起きた。
翌日、集会場の調理場に来た泉源太(和田正人)は、卯野め以子(杏)に「地震は昼やったやろ。昼ご飯の煮炊きの火が元で家族が亡くなりはったそうや。それで、自分だけ生き残ってしもたんちゃうかって。みんなの話を摺り合わせて出てきた答えや。飯を食わへんのは、自分を責めてるんちゃうかって」と話した。
卯野め以子(杏)は少し考え、「じゃー、火の通ってないものなら、食べて貰えるのかな?お刺身とか?」と相談すると、泉源太(和田正人)は「うーん。こういうのは理屈じゃない気がするんや。なんか、こう、体の奥から食べたいーってなるような、そういうもん」と答えた。
そこへ、肉屋の女将が「大変、谷川さん(星野真里)が」と慌て飛び込んできた。卯野め以子(杏)らが集会場へ行くと、集会場で谷川ふみ(星野真里)が横たわり、避難民のみんなが心配そうに周りを取り囲んでいた。
脈はあるようだが、泉源太(和田正人)が名前を呼んでも谷川ふみ(星野真里)は起きなかった。かなり憔悴しているようだ。
医者を呼んで谷川ふみ(星野真里)を診察してもらうと、医者は「ずいぶんと弱ってるみたいやし、入院された方がええですな」と診断した。
その後、調理場に戻った卯野め以子(杏)が炊き出しの準備をしてると、西門希子(高畑充希)は「ちい姉ちゃん(杏)のせいやないですよ」と励ました。
卯野め以子(杏)は「なんか、情けなくなっちゃって。人1倍食べてばっかりのくせに、食べる気にさせること1つ出来ないなんて」と落ち込んだ。
それを入り口の所で聞いていた八百屋の女将(山﨑千惠子)は、野菜を持ってきて、卯野め以子(杏)に「さぁ、芋を洗おう」と言って明るく振る舞った。
一方、憔悴しきった谷川ふみ(星野真里)は大八車に乗せられ、病院へ運ばれる所だった。
魚屋の大将が大八車を引こうとしたとき、どこからか、サンマが焼ける臭いがしてきた。
西門静(宮崎美子)が臭いに気づき、「サンマか。秋やなぁ」と感心していると、大八車に横たわっていた谷川ふみ(星野真里)の目がうっすらと開いたのであった。
「ごちそうさん-第12周・第70話のあらすじとネタバレ」へ続く。