ごちそうさん-第71話のあらすじとネタバレ

奥貫薫が死んだNHK連続テレビのごちそうさんドラマ「ごちそうさん」の第12週・第71話「ごちそうさんまでの日々」のあらすじとネタバレです。

ドラマ「ごちそうさん」のあらすじとネタバレ目次は「ごちそうさん-あらすじとネタバレ」をご覧ください。

■ごちそうさん-第71話のあらすじとネタバレ
堀之端桜子(前田亜季)は卯野め以子(杏)に「宮本先生(奥貫薫)が火事に巻き込まれて、ご遺体の確認に時間がかかったんだけど、側にあった包丁に名前が残ってたって」と話した。

落ち込んだ卯野め以子(杏)は肉屋に行き、泉源太(和田正人)に「納豆が食べたいとき、どうしてる?」と尋ねると、泉源太(和田正人)は「こっちに来てから、止めてしもうたな」と答えた。

泉源太(和田正人)が「どないしたん?」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「ちょっと、食べたくなって」と答える。

泉源太(和田正人)が「こっちでは食べへんからな」と悩むと、卯野め以子(杏)は「そっか」と落胆し、力なく立ち去った。

その日の夜、西門希子(高畑充希)と泉源太(和田正人)の2人が喫茶店「馬介」と訪れ、「ちい姉ちゃん(杏)、知りませんか?まだ、帰ってこないんです」と尋ねた。

泉源太(和田正人)が「ワシが最後に見たときは、納豆を探しとった」と話すと、堀之端桜子(前田亜季)は「私たちの先生(奥貫薫)がお亡くなりになったの。め以子(杏)はその先生に納豆のお料理を相談してたから、納豆料理を作りたくなったんじゃないかな?そのうち、戻ってくると思うよ」と話した。

その日の夜、卯野め以子(杏)が帰宅すると、室井幸斎(山中崇)・堀之端桜子(前田亜季)・高木馬介(中村靖日)の3人が待っていた。関東炊き(おでん)を作って持って来てくれたのだという。

卯野め以子(杏)が「こっちは、おでんにタコを入れるのよね」と言いながら、タコの足を食べると、西門希子(高畑充希)が「おでん?」と尋ねた。

堀之端桜子(前田亜季)は「こっちでは『関東炊き』って言うのよね。東京では『おでん』って言うの」と教えると、西門静(宮崎美子)は「なんで、そないな事になってるんやろな」と不思議がった。

高木馬介(中村靖日)が「元々は関東で『おでん』と呼ばれた物が、こっちに伝わってきて、せやから、こっちでは『関東炊き』って呼ばれるようになったんちゃうかって聞きましたけど」と話すと、みんなが感心した。

卯野め以子(杏)が「関東炊きはこっちに根付いたのに、納豆は根付かなかったんだなぁ」と残念がると、堀之端桜子(前田亜季)は「やっぱり、無かったのね」と落胆した。

卯野め以子(杏)が「え?」と尋ねると、西門希子(高畑充希)が「ウチがちい姉ちゃん(杏)を探してて、源太さん(和田正人)が納豆を探してたって教えてくれて、桜子さん(前田亜季)が納豆を探している理由を教えてくれて…」と話した。

卯野め以子(杏)が「あっ、もしかして、それで、みんな心配して来てくれた?ごめんね」と謝ると、堀之端桜子(前田亜季)は「アンタの為だけじゃないわよ。一緒に弔いをしたかったの。食べる事を凄く大切にしていた方じゃない。それを教えてくださった先生じゃない。だから、しっかり食べて、しっかり生きていくことが、先生に対する供養だと思うの。バクバク食べているところを見せるのが、先生、一番、喜んでくれると思うの」と、涙をこらえながら話した。

すると、卯野め以子(杏)は「そうよね。よーし、そういうことなら」と言い、涙ぐみながら関東炊き(おでん)を食べた。

やがて、夜も更けてきたころ、酒に酔った室井幸斎(山中崇)が、関東大震災後の東京で見てきた事を語り出した。

生きてる人が、今日、生きることを精一杯で、ご遺体を何とかしたくても、捨てる余裕が無くて、人の余裕が無くて。そんなことを一杯見てて。

あっ、向こうでも、おでんを食べてた。僕、炊き出しを手伝いながら、食いつないでたんだよ。その時にさ、また揺れが来て、おでんがひっくりかえちゃったんだよ。鍋から何にも無くなっちゃってさ。

けどね、ひっくり返った鍋の底に1つだけ、ガビガビに焦げた大根がこびり付いてたんだよ。真っ茶色でさ。そこが焼け焦げててさ。けど、上手かったんだ。この大根が。当たり前なんだよね。他の具が出した味を全部、吸ってるんだから。

それを食べながら思ったんだ。鍋底大根は、だから美味い。いや、上手くなければならない。ひっくり返った具のために、上手くならなければいけない。じゃなきゃ、死んだハンペンや竹輪に申し訳が立たないじゃないか。書かなきゃ。共に美味しい鍋底大根に成らなきゃって。

酔っていた室井幸斎(山中崇)は、話し終えると、そのまま寝てしまった。卯野め以子(杏)は鍋の底に残っていた大根を見つめた。

翌日、卯野め以子(杏)は包丁を研ぎながら、「包丁というのは、実はただの鉄の板なんですよ。研がなければ、包丁には成りません。そんなことを繰り返すウチに、やっと自分が望む派の角度が見せてくるんですよ。夢というのはそういうものじゃないですかね」という宮本先生(奥貫薫)の言葉を思いだし、涙ぐんだ。

一方、西門希子(高畑充希)が喫茶店「馬助」の手伝いをしていると、室井幸斎(山中崇)は独り言を言っては奇妙なポーズを取り、何かを思いつくと机に向い、原稿に筆を走らせていた。

西門希子(高畑充希)が呆然として室井幸斎(山中崇)を見ていると、堀之端桜子(前田亜季)は西門希子(高畑充希)に「声をかけちゃ駄目よ」と告げた。

そこへ、泉源太(和田正人)がやって来る。泉源太(和田正人)は堀之端桜子(前田亜季)に「これ納豆や。アイツ(杏)に渡したって」と言い、藁に包まれた納豆を渡すと、颯爽と帰って行った。

納豆を持った西門希子(高畑充希)は、立ち去る泉源太(和田正人)を呆然と見つめる。

高木馬介(中村靖日)は「どこから持って来たんだろう。アイツ(和田正人)のこういう所は、ほんまに凄いな」と感心する。

堀之端桜子(前田亜季)が「め以子(杏)は大丈夫?あれから?」と尋ねると、我に返った西門希子(高畑充希)は「え?まだ大きい救援所とか残ってるやないですか。差し入れを持って回ってます」と答えて教えた。

卯野め以子(杏)は「お姉さん(キムラ緑子)の時だって、そうだった。けど、誰だってお腹は空くじゃない。私が分かる唯一の真実って、それしかないのよ。食べ物の力を信じていこうと思う」と話していたのだという。

それを聞いた堀之端桜子(前田亜季)は「変わったような、変わってないような」と言って笑う。

その日、卯野め以子(杏)が台所で料理をしていると、東京へ行っていた夫・西門悠太郎(東出昌大)が重い荷物を背負って帰宅したのであった。

ごちそうさん-第12週・第72話のあらすじとネタバレ」へ続く。

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