ごちそうさん-第73話のあらすじとネタバレ
近藤正臣が凍り付いたNHK連続テレビのごちそうさんドラマ「ごちそうさん」の第13週・第73話「ふくが来た」のあらすじとネタバレです。
ごちそうさん-第72話のあらすじとネタバレは「ごちそうさん-第72話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
ドラマ「ごちそうさん」のあらすじとネタバレ目次は「ごちそうさん-あらすじとネタバレ」をご覧ください。
■ごちそうさん-第73話のあらすじとネタバレ
卯野め以子(杏)が卯野イク(財前直見)からの葉書を読む。西門静(宮崎美子)が「お母さんはなんて?」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「正月、みんなで来て良いかって?」と答えて喜んだ。
西門希子(高畑充希)が「楽しくなりそうですね」と喜ぶが、卯野め以子(杏)は浮かない顔であったため、西門静(宮崎美子)が「どうしたん?」と尋ねる。
卯野め以子(杏)は「この機会にお父さんをって、と思ったんですけど、駄目ですよね、悠太郎さん(東出昌大)」と答えて溜息をつくと、西門静(宮崎美子)は「言うだけ、言うてみたら?あのな…」と提案した。
一方、西門悠太郎(東出昌大)が藤井課長(木本武宏)に「そんな。今更コンクリート造に変更だなんて」と抗議すると、藤井課長(木本武宏)は「あの小学校、もともと予算が厳しかったんは知ってるやろ。そこへ、震災支援や何やらで、凍結しようって話になったんやけど、ここまで計画が固まってる事やし、コンクリート造で模範として作ったらどうかと、竹元さん(ムロツヨシ)が言い出したみたいで」と説明した。
それを聞いた西門悠太郎(東出昌大)は口に手を当てて少し考えると、「抜本的に対処してきます」と言って市役所の建築課を出た。
そして、西門悠太郎(東出昌大)は竹元勇蔵(ムロツヨシ)の元を訪れ、「確かにコンクリート造の大多数は安全でした。しかし、倒壊した建物もありますし、倒壊した場合の被害は木造建築の比では無かった事は、ご存じだと思います。建築物が倒壊したのは、構造技術か施工技術か、または別の問題か、未だに調査は続いています。この段階で模範を設計しろというのは、あまりにも時期尚早ではないでしょうか?」と意見した。
すると、竹元勇蔵(ムロツヨシ)は「じゃー、止めろ。立ち消えになるくらいなら、と思っただけだ」と激怒して部屋を出て行った。
その日、西門悠太郎(東出昌大)が帰宅すると、西門希子(高畑充希)が「お帰りなさいませ。今日もお疲れ様でした」と三つ指を突いて出迎えた。
西門悠太郎(東出昌大)は驚きながらも、靴を脱いで座敷に上がろうとすると、西門希子(高畑充希)は「あっ、お靴を磨きましょか」と言い出した。
門悠太郎(東出昌大)が座敷に上がると、西門静(宮崎美子)が近寄ってきて「ご飯の前に、お風呂に入ってきはったら?」と尋ねる。
門悠太郎(東出昌大)が「お静さんが炊きはったんですか?」と驚くと、西門静(宮崎美子)は「ええ。今日はえらい冷え込むなぁ。早う、早う」と言って、門悠太郎(東出昌大)がコートを脱ぐのを手伝った。
その後、風呂を出た門悠太郎(東出昌大)が膳の前に座ると、卯野め以子(杏)が湯冷えしなようにドテラをかけてくれた。
みんなが優しいので気持ち悪くなった門悠太郎(東出昌大)が「なんか、あるんですか?おかしいでしょ。こんな至れり尽くせり」と不審がった。
そこで、西門静(宮崎美子)は「あのな、年の瀬から、卯野の親御さんがこっちに来たいって言うてるねん。ええかな?」と切り出すと、門悠太郎(東出昌大)は「そんなん、ええに決まってるじゃないですか?」と喜んだ。
卯野め以子(杏)が「それでね、なんて言うか、誤解されたままになってる事があるじゃない」と告げると、門悠太郎(東出昌大)は「誤解?」と尋ねた。
西門静(宮崎美子)が「あの人、死んだままになってるやろ」と告げると、門悠太郎(東出昌大)は笑顔を消して「頂きます」と言って、ご飯を食べ始めた。
西門静(宮崎美子)が「こんな有様で、親御さんを呼んだら、『この家はどうなってるんや』って心配しはると思うねん。せやから、親御さんが居てはる間だけでも、あの人に来てもうたらええんちゃうかなって」と提案したが、門悠太郎(東出昌大)は「言わんかったら、済むことやないですか」と答えた。
西門希子(高畑充希)が「でも、誰かの口から伝わったら、どないします。もう知っている人も多いですし」と尋ねると、西門静(宮崎美子)は「室井さん(山中崇)なんて、どう口止めしたかて、何が起こるか分からへんよ」と援護した。
門悠太郎(東出昌大)が「分かりました。その間、僕は馬介の2階で寝泊まりさせてもろて、あの人を呼びましょう」と答えると、西門静(宮崎美子)は「ちょっと待って、そんなことをしたら、心配しはる」と慌てた。
門悠太郎(東出昌大)が「ほんまのことを告げるというのなら、あの人がどれだけええ加減な事をしてきたかを漏らさずに伝え、どうしてこんな家に娘をやってしもうたのかと、後悔の念を募らせて頂きましょう」と答えた。
一方、大村宋介(徳井優)は竹元勇蔵(ムロツヨシ)を立ち飲み屋に誘い、「コンクリートを使用する方が、被害が少ないのはワシでも分かります。せやけど、この落ち着かん時期に、今後、市の建築の模範になるかもしれんものを、なんでアイツにやらせるんですか?」と尋ねた。
竹元勇蔵(ムロツヨシ)が「才能もありませんしね」と告げると、大村宋介(徳井優)は「そんな事は言うてまへんがな。抜擢と言うより、少々には重いと思いますけど」と答えた。
すると、竹元勇蔵(ムロツヨシ)が「妙な縁があって、アイツの義理の父親に聞いたんですよ。アイツは大火で母親を亡くしていて、それがこの仕事を志した始まりだそうです。初めて会ったとき、下宿先の客が怪我をするのが嫌で、その重いだけで、何の経験も無いのに、コンクリートの階段を作ってました。アイツにたった1つの才能があるとすれば、責任感です。溢れんばかりの当事者意識です。加えてアイツはその目で見てきています。抜擢でも何でも無く、私はあいつが今必要な者を持っていると判断しただけです。安酒も昆布が放り込まれるだけで、醸造酒になると私は思うんですよね」と話した。
大村宋介(徳井優)は「おもろいやないか。もう1杯、いきましょか」と言い、酒を勧めた。
卯野め以子(杏)が裁縫と格闘しながら、「あー、もう誰か、オムツを縫ってくれないかな」と弱音を吐くと、台所で洗い物をしていた西門希子(高畑充希)が「忙しくなりますよね。お正月の支度やら、お年始周りとか、全部、ウチらでやらなあかんし」と溜息をついた。
卯野め以子(杏)が「え?それ大変なの?」と驚くと、西門希子(高畑充希)は「ええ。親戚の挨拶回りとかもありますし、どないします」と相談した。
卯野め以子(杏)が「おせちとか、お餅は任せといてね。ほら、私、まだ女中だし」と告げると、西門希子(高畑充希)は「ご飯かて、一緒に食べてるじゃないですか?」と呆れた。
卯野め以子(杏)が「けど、家の外までしゃしゃり出るのは、ねえ、厚かましいというか」と釈明しながら、大きくなったお腹をさする。
西門希子(高畑充希)は卯野め以子(杏)に詰め寄り、「ちい姉ちゃん、何かそれ、ええように使うてません?」と言って卯野め以子(杏)の顔をジッと見つめると、卯野め以子(杏)は「そんなこと無いわよ」と言って、目をそらした。
翌日、卯野め以子(杏)はオムツを縫いながら、おせち料理の事を考えていると、男性が尋ねてきた。
男性が「西門正蔵さん(近藤正臣)はご在宅でしょうか?」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「父は今、別宅に居りまして」と答えた。
卯野め以子(杏)が「どちら様でしょうか?」と尋ねると、男性は「岩淵護と言います。以前、西門さん(近藤正臣)の下で働いておりました」と答えた。
岩淵護は「お目にかかることは出来ないでしょうか?」と尋ねるため、卯野め以子(杏)は岩淵護を西門正蔵(近藤正臣)の長屋に案内する。
その道中で、岩淵護は「この辺りで暮らされているんですか。ご家族と幸せに暮らしているとばかり思ってました」と驚くと、卯野め以子(杏)は「紆余曲折がありまして」と答えた。
卯野め以子(杏)が「岩淵さんは、父とどんなお仕事を」と尋ねると、岩淵護は「お聞きではないですか?」と尋ね返した。
卯野め以子(杏)が「私は嫁ですので、詳しい事は」と答えると、岩淵護は「鉱山の普通の仕事ですよ」と答えた。
一方、西門悠太郎(東出昌大)が「竹元さん(ムロツヨシ)の所に行ってきます。やっぱり、コンクリート造は時期尚早です」と言い、竹元勇蔵(ムロツヨシ)の説得に向かおうとすると、大村宋介(徳井優)が「赤門、上がやれ、言うんやったら、やれ。ワシに気を遣わんでもええ。ええ話やないか。計画は継続してくれるんやし、お前はコンクリート造が作れる。それに、ワシの校舎はアカンもんになるんやろ。赤門に設計して貰いたいんや」と告げる。
藤井課長(木本武宏)も「僕らも頑張って知恵を絞り出すさかい、屋ったらええんや」と応援すると、大村宋介(徳井優)が「さて、さて、ワシは何をしたら、よろしいおまんねん?頭領」と尋ねた。
西門悠太郎(東出昌大)が「頭領?」と尋ね返すと、大村宋介(徳井優)は「そや。今日から、赤門が頭領や」と答えた。
さて、卯野め以子(杏)は長屋に着き、「お父さん、め以子です(杏)、お父さんにお会いしたいという方はウチの方に来られたんですけど」と告げると、西門正蔵(近藤正臣)が陽気に「へえ、へえ、どちらさんかいな」と言って長屋から出てきた。
しかし、岩淵護が「お久しぶりでございます」と頭を下げると、西門正蔵(近藤正臣)は凍り付いたのであった。
「ごちそうさん-第13週・第74話のあらすじとネタバレ」へ続く。