ごちそうさん-第90話のあらすじとネタバレ
高畑充希のストーカー事件が解決するNHK連続テレビのごちそうさんドラマ「ごちそうさん」の第15週・第90話「今日でおわカレー」のあらすじとネタバレです。
ごちそうさん-第89話のあらすじとネタバレは「ごちそうさん-第89話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
ドラマ「ごちそうさん」のあらすじとネタバレ目次は「ごちそうさん-あらすじとネタバレ」をご覧ください。
■ごちそうさん-第90話のあらすじとネタバレ
卯野め以子(杏)が振り返ると、裏庭に西門悠太郎(東出昌大)が立っていた。卯野め以子(杏)は驚くなか、西門悠太郎(東出昌大)は勝手口から台所に入ってくる。
その後、卯野め以子(杏)と西門悠太郎(東出昌大)は、縁側に座り、2人だけで話す。
卯野め以子(杏)が「どこに居はったんですか?」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は「詰め所に居ました」と答えた。
卯野め以子(杏)が「ごはんは?」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は「その辺で済ましました」と答えた。
卯野め以子(杏)が「亜貴子さん(加藤あい)の所には?」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は「1度だけ行きました。カレーをご馳走になって。結果的に言うと、振られました」と答えた。
卯野め以子(杏)が「えっ?振られた?それって」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は「僕も言いたくないんですが、貴女に夢の中まで詮索されるので、あえて、全面的に説明させてもろてええですか?」と答えた。
卯野め以子(杏)が「はい」と答えると、西門悠太郎(東出昌大)は卯野め以子(杏)の方を向いて座り直し、「こう言ったわけです」と言い、説明し始めた。
西門悠太郎(東出昌大)が後ろから泣いている村井亜貴子(加藤あい)を抱くと、村井亜貴子(加藤あい)は「光男さんな。一緒になってからは、ウチが遅くなっても、食べへんで待っててくれてはって、『今日は何があったん?どんな患者さんが来たん?』って、静かな声で聞いてくれはってな。ええ人というたら、聞こえは良いけど、生きてはるのに死んでるみたいやって。ウチは酷い事を思ってた。最後も穏やかでね。『自由に生きや』って、いまわの際に言いはった。ああ、ずっと、知ってはったんやなって。しんどかったんやなって。辛かったんやなって」と話した。
村井亜貴子(加藤あい)は西門悠太郎(東出昌大)の腕から抜け出ると、泣きながら、「ウチはずっと、悠ちゃん(東出昌大)とこうなったらええなって思ってた。これがウチの夢やと思ってた。けど、今は、何でここに居るんは光男さんやないんやろうって思うてる。ごめん」と告げた。
それを聞いた卯野め以子(杏)が「それ、ほんまに振られただけやないですか」と呆れると、西門悠太郎(東出昌大)は「そう言うたやないですか」と答えた。
卯野め以子(杏)が「振られたから戻ってきただけやないですか?」と呆れると、西門悠太郎(東出昌大)は「しゃーないやないですか。僕が戻る所はここしか無いんですから。よく考えたら、なんで僕が追い出されなアカンのですか」と反論した。
卯野め以子(杏)が「悠太郎さん(東出昌大)が無理してるのが嫌やったんです。横で見てるのが、耐えられへんかったんです」と告げると、西門悠太郎(東出昌大)は「ほな、無理させんとってください。アキのカレーはそれなりに美味しかったですけど、僕には無理です。貴女のカレーが有る限り、余所のカレーを心から美味いと思うのは、僕には無理なんです。僕はたぶん、どんなカレーを食べても、貴女のカレーを思い出してしまうんです。貴女の所に戻ってきてしまうんです。せやから、もう2度と、追い出すとか、無駄な事をせんといてください」と告げた。
すると、涙をこらえていた卯野め以子(杏)は、握りしめていた右手をどうして良いのか分からず、西門悠太郎(東出昌大)を叩いた。
西門悠太郎(東出昌大)は卯野め以子(杏)の右手を受け止め、卯野め以子(杏)の右手を握りしめた。
板の間から2人の様子をうかがっていた西門正蔵(近藤正臣)らは、それを見て安心し、酒を飲み直すことにした。
翌日、卯野め以子(杏)が肉を買いに行くと、泉源太(和田正人)は「安い女やの。結局、カレー1つでコロリか」と呆れた。
卯野め以子(杏)が「なんとでも言うて。あっ、ちょっとおまけしてな」と頼むと、泉源太(和田正人)は「はぁ?」と呆れながら、肉を一掴み追加した。卯野め以子(杏)は「おおきに」と喜ぶ。
泉源太(和田正人)が「けど、2人は職場が近いんやろ?また会う事があるんとちゃうの」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「私ね、いつか、亜貴子さん(加藤あい)にも感謝できるように成りたいと思ってる」と答えた。
泉源太(和田正人)が「感謝?」と不思議がると、卯野め以子(杏)は「亜貴子さん(加藤あい)に出会わなかったら、悠太郎さん(東出昌大)は今の悠太郎さんじゃ無かったかもしれん。せやから、下ごしらえしてくれはったんやって、思えるようになりたい。今は、まだ無理やけどね」と笑顔で答えた。
一方、西門悠太郎(東出昌大)が「お先に」と言って事務所を出ようとすると、竹元勇蔵(ムロツヨシ)が事務所に怒鳴り込んできた。
竹元勇蔵(ムロツヨシ)が西門悠太郎(東出昌大)に「おい、貴様、樋(とい)の幅、注文と違わないか?これは復讐か?」と激怒するが、西門悠太郎(東出昌大)は「明日でええですか?」と答えた。
竹元勇蔵(ムロツヨシ)が「私のデザインを、樋の幅1つで台無しにしようとする、お前の下克上か」と激怒するが、西門悠太郎(東出昌大)は毅然とした態度で「明日でええですか?今日はカレーなんで」と答えた。竹元勇蔵(ムロツヨシ)は「カッ…」と絶句した。
一方、放送室を出た西門希子(高畑充希)は、川久保啓司(茂山逸平)に「今日も、ありがとうございます」とお礼を言うと、川久保啓司(茂山逸平)は「乗りかかった船やから」と答えた。
そこへ、西門希子(高畑充希)のストーカー男が現れる。西門希子(高畑充希)はストーカー男に「ウチ、この人と一緒になりたいんです。希望ですけど。好いてくれているのに、すみません」と言い、川久保啓司(茂山逸平)の腕にしがみついた。
すると、ストーカー男は「ほな、1つだけ、言う事を聞いてくれるか?」と西門希子(高畑充希)に頼んだ。
その後、放送室に入った西門希子(高畑充希)は、ストーカー男の指示通り、マイクに向かって「おはようさん、新吉さん」と告げた。
しかし、ストーカー男は気に入らなかったらしく、ガラスの向こうから身振り手振りで指示を出す。どうやら、もっと気持ちを込めろ、と言っているようだ。
西門希子(高畑充希)が気持ちを込めて「おはようさん、新吉さん」と言うと、ストーカー男は大喜びし、川久保啓司(茂山逸平)にも感謝した。
こうして、西門希子(高畑充希)のストーカー事件は解決したが、西門希子(高畑充希)の顔はどことなく寂しそうだった。
その日の夜、西門悠太郎(東出昌大)は竹元勇蔵(ムロツヨシ)を連れて帰宅した。
カレーを食べた竹元勇蔵(ムロツヨシ)は「この圧倒的存在。無限の広がり。心が震えるようだ。エネルギッシュでありつつ繊細。情熱の裏にある緻密な計算。おおらかに見えて、何が入っているのか検討がつかない。すなわち、カレーとは女そのもの。わけても、これは女の中の女。カレーの女神だ、奥(杏)」と褒め称えた。
西門静(宮崎美子)が「変わったお人やな」と驚くと、西門正蔵(近藤正臣)は「面白い事を言わはる」と言い、カレーを食べながら、笑う。西門悠太郎(東出昌大)は何も言わずに黙々とカレーを食べている。
さらに、竹元勇蔵(ムロツヨシ)は「こいつ(東出昌大)が死んだら、私がもらってやっても良いぞ、奥(杏)。私は仕事がら、海外に行くことがある。お前が異国の食べ物に接すれば…」と話していると、長女・西門ふ久(原見朋花)が竹元勇蔵(ムロツヨシ)の髭に興味をもったらしく、髭を触るため、竹元勇蔵(ムロツヨシ)の話は中断を余儀なくされた。
母親を取られると心配した長男・西門泰介(三澤瑠斗)が「お父さん、食べてばっかりやなくて、何か言おうや」と頼むと、西門悠太郎(東出昌大)は「お代わり」と言って、お皿を卯野め以子(杏)に差し出した。
すると、次男・西門活男(二宮輝生)も「お代わり、ワシも」と言い、お皿を卯野め以子(杏)に差し出した。
卯野め以子(杏)が笑顔でお代わりの装うと、西門悠太郎(東出昌大)は何も喋らず、2杯目のカレーも笑顔で黙々と食べた。
その後、西門正蔵(近藤正臣)は竹元勇蔵(ムロツヨシ)を家の前まで見送ると、「あのー。アイツ(東出昌大)は、ちゃんとやっとりますかいな?いや、ご迷惑をおかけしてるんやないかと思いましてな。融通が利かん所がありますさかい」と尋ねた。
竹元勇蔵(ムロツヨシ)は「そうですな。いつまで経っても、馴染みません。私の美を理解する発想が皆無。どこまでいっても、安全、安全の1点張りです。…ありがたい話です」と答えると、西門正蔵(近藤正臣)は「おおきに」と言って頭を下げ、竹元勇蔵(ムロツヨシ)を見送った。
そころ、西門悠太郎(東出昌大)は、板の間で横になり、膨れたお腹をさすっていた。
卯野め以子(杏)が卓袱台を拭きながら「まだ動けないんですか?」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は「食べ過ぎました」と答えた。
卯野め以子(杏)が「お薬、要りますか?」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は上半身を起こして手を伸ばし、卓袱台を拭いていた卯野め以子(杏)の手を止め、卯野め以子(杏)を見つめて「ごちそうさんでした」と言った。
卯野め以子(杏)は「はい」と小さく頷くと、卯野め以子(杏)は西門悠太郎(東出昌大)の唇に引き寄せられたのであった。
「ごちそうさん-第16週・第91話のあらすじとネタバレ」へ続く。