ごちそうさん-第100話のあらすじとネタバレ
杏が興亜建国パンを作るNHK連続テレビのごちそうさんドラマ「ごちそうさん」の第17週・第100話「贅沢はステーキだ」のあらすじとネタバレです。
ごちそうさん-第99話のあらすじとネタバレは「ごちそうさん-第99話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
ドラマ「ごちそうさん」のあらすじとネタバレ目次は「ごちそうさん-あらすじとネタバレ」をご覧ください。
■ごちそうさん-第100話のあらすじとネタバレ
ある日の朝食。長男・西門泰介(菅田将暉)がお茶碗を差し出して「おかあちゃん、これ、何?」と尋ねるが、卯野め以子(杏)はボーッとしており、心ここにあらずであった。
代わりに西門活男(西畑大吾)が「素麺を、きつね色になるまで炒めて、ご飯の上に載せて、塩入れて、炊いたんや」と説明する。
西門静(宮崎美子)が「今日も貧乏ったらしいなあ」と嘆くと、卯野め以子(杏)は力無く、「そうですね」と答えた。卯野め以子(杏)の様子がいつもとは違うので、みんなが心配する。
西門静(宮崎美子)が「何や、アンタ、今日は一席ぶたへんの?」と驚くと、卯野め以子(杏)が「ぶつ?何をですか?」と答えた。
西門泰介(菅田将暉)が「お母ちゃん、大丈夫?」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「何が?」と尋ね返した。
その後、西門家を出た出勤組3人が話す。川久保啓司(茂山逸平)が「やっぱり、親しい人が、出征してしもて、気落ちしてはるんですかね」と卯野め以子(杏)の事を心配すると、西門希子(高畑充希)が「うん。源太さん、ええ人ですもんねえ」と答えた。
川久保啓司(茂山逸平)が「君にとってもな」と告げると、西門希子(高畑充希)が「もう」と言って笑った。
西門悠太郎(東出昌大)が「うん?どういう事や?」と尋ねると、西門希子(高畑充希)は「ウチは昔、源太さん(和田正人)のこと、ちょっとええなと思っとったんよ」と教えた。
西門悠太郎(東出昌大)が「そうやったんか?」と驚くと、西門希子(高畑充希)は「昔の話よ」と答えた。
西門悠太郎(東出昌大)が「昔の話が、1番、タチが悪いんですよ」と話すと、川久保啓司(茂山逸平)は「ええっと、亜貴…、亜貴代さん?やったかなあ」と西門希子(高畑充希)に尋ねた。
[注釈:亜貴代は記憶違いで、村井亜貴子(加藤あい)のこと]
西門希子(高畑充希)が「亜貴代さん、やったかなあ?」と言って、西門悠太郎(東出昌大)を見て笑うと、西門悠太郎(東出昌大)は「言うたんか?言うたんか?」と動揺した。
一方、卯野め以子(杏)は台所で、ぬか床を混ぜながら、落ち込んでいた。
ぬか床の主・卯野トラ(吉行和子)は「そうだよね。ちょっと言いにくいよね。源ちゃんも心配だけど、イチゴが無くなった事が、やたらと気にかかるだなんて。呆れられるに決まってるもんねえ」と同情していた。
そこへ戻ってきた西門静(宮崎美子)が、卯野め以子(杏)に回覧板を渡した。
卯野め以子(杏)は回覧板を見て驚き、「何ですか?これ。お砂糖の配給制?」と驚くと、西門静(宮崎美子)は「たぶん、これからは、砂糖が自由に買えんようになるってことちゃうか」と答えた。
卯野め以子(杏)は「自由に買えない?お砂糖に、統制がかかるってことですか?」と驚いた。
その後、卯野め以子(杏)は商店街を訪れると、長蛇の列が出来ていた。卯野め以子(杏)が「これ、何?」と驚くと、魚屋の店主が「凄いやろ。砂糖を買いに来とんのや」と教えた。
卯野め以子(杏)は慌てて「私も」と言って列に並ぼうとしたが、「こっちが先や」と言われ、おばちゃんに弾き飛ばされてしまった。
一方、西門悠太郎(東出昌大)は、中止になりそうな建設計画から鉄筋を調達するため、調査を開始していたが、他の建設計画も鉄筋が間に合わないという理由で中止になるため、鉄筋の調達は難しそうだった。
そこへ、同僚が慌てて飛び込んできて、「課長(東出昌大)、オリンピックの観光客を見込んで、大阪駅前に計画されてたホテルなんですけど。オリンピックの中止にかかわらず、計画を続行してきらしいんですけど、それが、ここに来て、人手不足で断念するそうです」と報告して資料を渡した。
西門悠太郎(東出昌大)が「鉄筋は?」と尋ねると、同僚は「受領済みやそうです」と笑顔で報告した。
西門悠太郎(東出昌大)は「よし。ここの社長の資料を集めてくれ。この前の予算書を修正や」と言い、各人に指示を与えた。
そのころ、卯野め以子(杏)は喫茶店「馬介」と落ち込んできた。
室井幸斎(山中崇)が「どうしたの?め以子ちゃん(杏)」と尋ねると、高木馬介(中村靖日)は「砂糖を買えへんかったらしい」と教えた。
卯野め以子(杏)が「どうなっちゃうんだろうねえ?この国は。だって、砂糖が、自由に買えなくなったのよ。イチゴも、いつのまにか消えてたの。これって、もの凄く、もの凄く怖い事じゃない?」と嘆くと、堀之端桜子(前田亜季)は卯野め以子(杏)に飴玉を与えて落ち着かせた。
堀之端桜子(前田亜季)が「何も泣く程の事じゃないじゃない。まだ、ある所にはあるらしいし」となだると、高木馬介(中村靖日)も「ああ、配給もそれなりの量はあるらしいで」とフォローした。
すると、卯野め以子(杏)は「私ね、ずっと、お砂糖に助けられてきた気がするの。辛い時には、いっつも甘いものが私を…」と話して、辛いことがあると、いつも甘い物をやけ食いした事を思い出した。
そして、卯野め以子(杏)が「源ちゃん(和田正人)も、イチゴも、お砂糖も。私の大事な物が、どんどん知らないうちに、取り上げられてく気がして…」と話して落ち込んだ。
卯野め以子(杏)が帰ると、高木馬介(中村靖日)は「けど、泣くことはないわなあ」と心配した。
堀之端桜子(前田亜季)は「め以子の人生は、あれが全てだから。食べて、食べさせて以外、何にも無いんだもん。すっからかんなんだもん」と答えた。
室井幸斎(山中崇)は卯野め以子(杏)に触発されたのか、原稿に向かって筆を走らせていた。堀之端桜子(前田亜季)はそれを見て喜んだ。
一方、喫茶店「馬介」を出た卯野め以子(杏)は、道路の脇にある掲示板に貼られている「日本人なら、ぜいたくは、できない筈だ」という張り紙を見ていた。
ぬか床の主・卯野トラ(吉行和子)は「『日本人なら、イチゴは、できない筈だ』なんか、シックリ来ないよね。『日本人なら、イチゴは、食べられない筈だ』あったら絶対に食べるよね」と話した。
そこへ、婦人会のメンバーが来て、「西門さん、ちょうど良かった。あんさんも手伝って」と言い、卯野め以子(杏)に新しい張り紙を渡した。
卯野め以子(杏)が張り紙を見ると、「ぜいたくは敵だ」と書いてあった。
卯野め以子(杏)が「贅沢は敵になったんですか?」と驚くと、婦人会のリーダーは「今更、何を言うてはるの?」と呆れた。
卯野め以子(杏)が「お砂糖も贅沢やから規制されたんですか?」と驚くと、婦人会のリーダーは「当たり前やん。砂糖は味を良うするだけで、骨を弱くするし、体には害しかあらへんの、知りはらへんの?百害あって一利無し。贅沢の極みや」と呆れた。
卯野め以子(杏)が「せやけど、お砂糖を食べると、元気出るやないですか。害ばっかりって事はないと」と反論すると、婦人会のリーダーは「お国が、そう発表したんや。砂糖は害やって、こないだ発表したんや。ええから、早う貼って」と答えた。
その日、西門悠太郎(東出昌大)は、なにわグランドホテルの建設計画を中止した浪速興業の社長・木村建三(オール巨人)の元を訪れると、書類を渡して、鉄筋の購入を交渉する。
西門悠太郎(東出昌大)は、出して貰った和菓子の皿が金継ぎされていたので、「見事な金継ぎですね」と感心すると、社長・木村建三(オール巨人)は「それね、ワテの趣味ですねん。割れた皿でもね、やり方次第で、別の違った景色が見えてくる。それが面白おます」と答えた。
社長・木村建三(オール巨人)は金継ぎを褒められて上機嫌だったが、急に資料を西門悠太郎(東出昌大)らに投げ返すと、「話になりませんな。その条件では」と吐き捨てた。
西門悠太郎(東出昌大)が「どのあたりがでしょうか?」と尋ねると、社長・木村建三(オール巨人)は「どのあたりが?言わなアカンのかいな。公定価格で来とるやないか」と呆れた。
西門悠太郎(東出昌大)の同僚が「社長、これは官の仕事ですから、自由に予算を動かすことが出来ないんですよ。その変は勘案してもらえると」と説明するが、社長・木村建三(オール巨人)は「ははは。冗談は止めてくれるか。官や言うても、裏から来とるんやろ。公定でいくんやったらな、それこそ、軍に買い取って貰いますわ。帰り」と相手にしなかった。
さて、卯野め以子(杏)は婦人会の集会に出席していた。
婦人会のリーダーは、資料を配ると、「この度、婦人会では、栄養評議会で考案された、興亜建国パンの普及に協力する事が決まりました。これひとつで、完全な栄養がとれ、しかも、節米になるという画期的なパンでして。当婦人会と致しましては、北天満尋常小学校に300個、このパンを寄付する事となりました」と発表した。
卯野め以子(杏)らは300個と聞いて、「えらい数やね」と驚いた。
そして、婦人会のリーダーは「そういう訳でして、調理にご協力頂ける方、どなたかいらっしゃいませんか?最近、小学校では、お弁当を持ってこられない生徒も出てきて、弁当泥棒なんかも頻繁に起きてるようなんです。子供たちのためにも、どなたか」と協力を求めた。
さて、西門静(宮崎美子)は、帰宅した卯野め以子(杏)から話を聞いて、「それで、結局、引き受けてしもたん?」と呆れた。
卯野め以子(杏)が「そんなん、お弁当を持ってこられん子が居るって言われたら…」と釈明すると、川久保啓司(茂山逸平)は「人がいいですねえ、お姉さんは」と苦笑した。
長男・西門泰介(菅田将暉)が「細かい事やけど、材料って後で補填してもらえるの?」と尋ねると、卯野め以子(杏)は動揺して「おかしいやんねえ。普及って言うんやったら、普通、出すべきやんねえ」と答えた。
そこで、資料を読んでいた次男・西門活男(西畑大吾)が「お母ちゃん、これ、ホンマに合うてる?これ、印刷が間違うてるんと違う?」と尋ねて、資料を卯野め以子(杏)に見せた。
卯野め以子(杏)は「うん?配られて、直ぐ、お開きやったから」と言い、資料を見ると、興亜建国パンの材料に「魚粉」と書いてあり、「魚粉って、これ、何?」と尋ねた。
卯野め以子(杏)が口に手を当てて「魚粉、言うたら」と考えると、川久保啓司(茂山逸平)が「飼料とかに使う、あれですよね」と確認した。
驚いた卯野め以子(杏)が興亜建国パンの材料をよく見てみると、「海藻の粉」「大豆の粉」「野菜の切れ端」などが書いてあった。
西門静(宮崎美子)が「どんな味か、かいもく分かれへんな」と驚くと、動揺した卯野め以子(杏)は「あきまへん。このパンはあきまへん」と驚いて、興亜建国パンのレシピを卓袱台に叩き付けたのであった。
「ごちそうさん-第17週・第101話のあらすじとネタバレ」へ続く。