ごちそうさん-第101話のあらすじとネタバレ
杏が興亜建国パンに罵倒されるNHK連続テレビのごちそうさんドラマ「ごちそうさん」の第17週・第101話「贅沢はステーキだ」のあらすじとネタバレです。
ごちそうさん-第100話のあらすじとネタバレは「ごちそうさん-第100話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。
ドラマ「ごちそうさん」のあらすじとネタバレ目次は「ごちそうさん-あらすじとネタバレ」をご覧ください。
■ごちそうさん-第101話のあらすじとネタバレ
卯野め以子(杏)は婦人会で「このパン、絶対、不味いと思うんです。どうせやったら、同じ材料で、違う物を作りませんか?小麦粉と魚粉と野菜で、オヤキみたいなもんにするとか。卵入れたら、もっとおいしなる思いますし」と興亜建国パンの変更を訴えた。
しかし、婦人会のリーダーは「卵なんか入れたら意味ありまへんがな。大切なんは、安い材料で、しっかり栄養を取ることなんです」と言って、卯野め以子(杏)の提案を棄却した。
卯野め以子(杏)が「せやけど、これ(興亜建国パン)、絶対に不味いですよ」と食い下がるが、リーダーは「あのなあ、西門さん。そもそも、美味しいもんを食べよう思うこと自体、贅沢極まりない話やねんで」と答えた。
卯野め以子(杏)が「えっ?」と驚くと、リーダーは「前線の兵隊さんの事考えたら、美味しいの、不味いの、言ってられますか?」と告げた。
その日、帰宅した卯野め以子(杏)が興亜建国パンを作っていると、長女・西門ふ久(松浦雅)が「何でやるん?そんなに嫌やったら、やらんかったらええん違うん」と呆れた。
卯野め以子(杏)が「しゃあないやろう。約束してもうてんから」と怒ると、長女・西門ふ久(松浦雅)は「別のもんにしたらアカンの?」と尋ねた。
卯野め以子(杏)が「アカン言わはんねんから、しゃあないやろう。アンタの学校とは話が違うの。ご近所なんて、止めとうても、止められへんの。おかしいな思ても、やらなアカン事はやらなアカンの」と答えた。
長女・西門ふ久(松浦雅)が「けど、みんながそないしたら、おかしな事が『おかしい』って、言われへんまんまにならへん?おかしいまんま」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「知らんわ。そんなん」と苛立った。
長女・西門ふ久(松浦雅)は不満そうに立ち去り、卯野め以子(杏)は1人で不満そうに興亜建国パンを作ったが、蒸し上がった興亜建国パンの臭いに思わず顔をしかめた。
卯野め以子(杏)は「こんな物を子供達に食べさせても良いのか」と戸惑いながらも、仕方なく、出来上がった興亜建国パンを婦人会に持って行き、学校へと運んだ。
一方、浪速興業の社長・木村建三(オール巨人)に追い返された西門悠太郎(東出昌大)は、建設会社の社長・木崎と打開策を話し合っていた。
西門悠太郎(東出昌大)が「この値段までやったら、出せると思うんですけど」と書類を差し出すと、木崎は「けど、それは流石にマズイとちゃいますかね。官の人間が闇価格でっていうのは」と難色を示した。
西門悠太郎(東出昌大)が「もしもの時は、僕が責任取ります」と告げると、木崎は「西門さん1人の責任で済むかどうか。話引っ張ってきた相澤さんかて。ここは竹元先生(ムロツヨシ)に、ご納得頂く方が賢明やないでしょうか」と答えた。
その日、婦人会の女性が西門家に来て、「これ、引き取ってくれって」と言い、卯野め以子(杏)に袋を渡した。卯野め以子(杏)が袋を開けると、中には興亜建国パンが入っていた。
卯野め以子(杏)が「これ、なに?」と尋ねると、女性は「婦人会の方で処分してくれて、学校から突き返されてんて。学校は、食べ物を粗末にすんなて教えるやろ。せやけど、ここまで不味いと、『捨てるな』とも言われへんよって、先生が指導に困るからって」と教えた。
卯野め以子(杏)が「そんなぁ」と嘆くと、女性は「ホンマ、災難もええとこやねえ。ほな」と言って帰っていった。
それを聞いていた西門静(宮崎美子)は、興亜建国パンを手に取り、1口食べてみると、思わず顔をしかめ、興亜建国パンを投げ、台所で食べた興亜建国パンを吐き出し、「これ、人の食べるもんちゃうで。家畜の餌や」と呆れた。
すると、卯野め以子(杏)は卓袱台に新聞紙を敷くと、その上に興亜建国パンを出し、1つ1つ小さく、ちぎり始めた。
西門静(宮崎美子)が「何するの?それ」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「畑の肥やしにでもします」と答えた。
西門静(宮崎美子)は「贅沢な肥やしやな」と呆れると、卯野め以子(杏)は「ホンマに」と溜息をついた。
すると、突然、興亜建国パン(煮干し)が喋りだし、卯野め以子(杏)に「肥やしにしかならんようにしたのは、どこのどいつや。ワシは、美味しいお出汁になれたんじゃ。このボケ」と文句を言った。
さらに、別の興亜建国パン(昆布)も「別の形で仲良うなりたかったなあ、お豆さん。おいしい煮物にもなれましたのに」「ホンマに何考えとんねん、アホんだら」「美味しいご飯になれたのに」と口々に文句を言った。
すると、動揺した卯野め以子(杏)は、興亜建国パンを食べ出した。
長女・西門ふ久(松浦雅)は手伝って食べようとしたが、卯野め以子(杏)は「食べんでええ。こんな物は食べたらアカン。アンタは食べたらアカン」と協力を拒否し、1人で興亜建国パンを食べ続けた。
卯野め以子(杏)は、鬼の形相で興亜建国パンを食べながら、自分の人生を振り返っていた。
さて、興亜建国パンを食べ尽くした卯野め以子(杏)は、板の間で大の字になっていた。
隣の和室で、長男・西門泰介(菅田将暉)が「大丈夫かな?何か倒れてるけど」と心配すると、西門静(宮崎美子)は「ちょっと、食べ過ぎやからな」と答えた。
長男・西門泰介(菅田将暉)が「今日、晩ご飯ってどうしよ」と尋ねると、西門静(宮崎美子)は「『作って』とは、言いにくいわな」と答えた。
次男・西門活男(西畑大吾)が「ほな、ワシがやろか」と名乗り出たとき、板の間で大の字になっていた卯野め以子(杏)が起き出した。
西門静(宮崎美子)が「大丈夫か?胃薬でも飲むか?」と声をかけるが、卯野め以子(杏)はヨロヨロとしながらも、土間に下りて、玄関から出て行こうとした。
西門静(宮崎美子)が「どこ行くん?」と尋ねると、卯野め以子(杏)は力無く、「買い物に行ってきます」と答えて、ヨロヨロと西門家を出て行った。
長女・西門ふ久(松浦雅)が卓袱台に広げていた新聞紙を片付けながら、「母ちゃん、ウチには食べるなって。何でやろ?」と不思議に思った。
すると、次男・西門活男(西畑大吾)は「お母ちゃんは、結婚するとき、お父ちゃん(東出昌大)と約束したんやて。3食、365日、美味しい物を食べさせるって。せやから、きっと、ワシらにもそうなんや」と教えた。
西門静(宮崎美子)が「なんで、そんなん知ってるん?」と尋ねると、次男・西門活男(西畑大吾)は「手伝いをしてる時に教えてもうたんや」と答えた。
さて、店じまいの準備をしていた肉屋の亭主が振り向くと、生気の無い亡霊のような卯野め以子(杏)が肉屋の入り口に立っていた。
肉屋の女将が「大丈夫か?どないしたん?」と心配すると、卯野め以子(杏)は「お肉、ください」とつぶやいた。
肉屋の大将が「何がええ?ナンボ要るんや?」と尋ねると、卯野め以子(杏)はスーッと店の奥を指さした。
卯野め以子(杏)の指先の向こうには、まだ切り分けていない大きな肉の塊がテーブルに置いてあった。
肉屋の大将が驚いて、「あっ、…あれか?」と尋ねると、卯野め以子(杏)はコクリと頷いた。
その後、騒動を聞きつけた人達が、肉屋の前に集まってきて、黒山の人だかりが出来た。
そうこうしていると、肉屋の亭主と卯野め以子(杏)の2人が、大きな肉の塊を棒で担いで、肉屋の奥から出てきた。
集まった人が「それ、どなにするねん。婦人会で何かするんか?」と尋ねが、卯野め以子(杏)は何も話さないため、肉屋の店主は「ワシも、よう分からん」と困った。
兎にも角にも、肉の塊を担いだ肉屋の亭主と卯野め以子(杏)の2人は、「ぜいたくは敵」という張り紙を尻目に、通行人に好奇の目で見られながらも、西門家に到着し、まな板の上に肉を置いた。
西門静(宮崎美子)は肉の塊に驚いて「今日、お肉なん?」と尋ねたが、卯野め以子(杏)は何も答えず、包丁を取り出すと、肉を切り始めたのであった。
「ごちそうさん-第17週・第102話のあらすじとネタバレ」へ続く。